ハタヨガとの違い②:アシュタンガヨガの練習方法にはレッドクラスとマイソールクラスがある
アシュタンガヨガのレッスンも特徴的で、スタジオでクラスを受講する場合は「レッドクラス」か「マイソールクラス」のいずれかを選びます。
アシュタンガヨガの練習方法①:レッドクラス
レッドクラスの場合は、先生がポーズをリードしてくれますので、ある程度先生の指示に従って動くことができます。
私たちが普段から習っているヨガのクラスと比較的似ていることから、想像がつきやすいでしょう。
アシュタンガヨガの練習方法②:マイソールクラス
一方のマイソールクラスは、南インドのアシュラムで展開されているのと同様の伝統的な指導法。
生徒は自分で順番に沿って練習し、指導者は参加者一人一人を注意深く観察し、適宜一人一人に指導をしたり、アジャストをしたり、よければ次のポーズに進むことを許可したりします。
つまり、基本的にはセルフプラクティス(自主練習)。
練習時間も基本的には朝食の前4時半、5時、6時台などの午前中が推奨され、できれば日がのぼる前のゴールデンタイムに行うべきとされています。
そのため、マイソールクラスを用意しているスタジオはオープン時間がとても早いです。
また、新月と満月の日と日曜日以外は毎日練習をするため、スタジオにはだいたい決まったメンバーが集まっています。
マイソールスタイルのクラスを実践しているほとんどのスタジオで「初心者でもOK」としていますが、参加する側にはかなり勇気がいるでしょう。
ハタヨガとの違い③:アシュタンガヨガの練習ルールは独特
アシュタンガヨガは他にも特徴があります。
アシュタンガヨガといえばウジャイ呼吸とバンダ
アシュタンガの呼吸法は、基本的には「ウジャイ呼吸」と呼ばれる胸式呼吸の練習を行います。
また「バンダ」といって肛門、会陰、丹田のあたりを引き上げるような力を意識することにも注力します。
いずれも内臓に負担がかかる方法なので、空腹時に練習をすることが推奨されています。
- ウジャイ呼吸やバンダを意識し続けることでできるようになる動き
- ジャンプバックジャンプスルーといった浮遊感のある動き
- ハンドスタンドなどの上級ポーズ
- 内臓をぐるぐる回す「ウナリ」
アシュタンガヨ
また、アシュタンガは他のヨガと違って練習中に水分補給をしないルールになっています。
これは集中力が切れるから、カラダを冷やすから、動きにくくなるからなどの理由があるとされます。
厳しいと思うかもしれませんが、アシュタンガヨガに慣れてくると、呼吸が乱れることなくシークエンスを全て流れに身を任せてこなすことができるので気にならなくなるでしょう。
アシュタンガヨガは動く瞑想?徹底した反復練習
いずれにせよアシュタンガヨガとは呼吸に合わせて連続して流れるようにポーズをとっていく「ヴィンヤサ」スタイルのヨガです。
創始者のパタビジョイス氏の有名な言葉「99%の実践と1%の理論」にあるように、徹底した反復練習を繰り返すことで高い集中力と精神力が養われるため「動く瞑想」ともいわれます。
人生のあらゆる困難にも打ち勝てる強さを身につけることができる、すばらしいヨガシステムといえるでしょう。
アシュタンガヨガでカラダの変化を実感しよう
アシュタンガヨガは、そのストイックさから難しいヨガ、上級者ヨガと思われがち。
ストイックなことが好きな人などは最初からアシュタンガヨガに魅了される人もいますし、やはりできるようになりたいポーズはアシュタンガヨガにあることから、途中からアシュタンガヨガの練習スタイルに切り替えていく人もいます。
いずれにせよアシュタンガヨガを真剣に練習している人は、パッと見てわかるくらいオーラが輝いていますし、ヨガへのコミットが真剣そのものです。
カラダからも思考からもムダなものが削ぎ落とされていて、ヨガを人生の中心にすえている人がほとんど。
興味のある人もそうでない人も一度はアシュタンガヨガを練習してみてはいかがでしょうか。
提供・yoganess
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