さまざまな流派があるヨガですが、その中でも有名なものの一つが「アシュタンガヨガ」ではないでしょうか。

アシュタンガヨガって、どんなヨガなの?

アシュタンガヨガをすると、どんな変化があるの?

ここではアシュタンガヨガの概要とその効果について解説しましょう。

アシュタンガヨガとは?そのルーツや概要は?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ヨガのルーツをたどるのは簡単なことではありませんが、アシュタンガヨガのルーツには容易にさかのぼることができます。

アシュタンガヨガ創始者のシュリ・K・パタビジョイス氏は2009年までご存命で、現在ヨガを指導している方の中にもパタビジョイス氏から直接指導を受けたことがあるという人も多くいるのです。

例えば、日本で一番有名な指導者の一人であるケン・ハラクマ氏もパタビジョイス氏の弟子の一人です。

1915年、南インドに生まれたパタビジョイス氏は、近代ヨガの祖であるクリシュナマチャリア氏の弟子となり、1948年にインドのマイソール地方にアシュラム「アシュタンガヨガ・リサーチセンター」を開設。

アシュラムとは?
共同生活をしながらヨガを学ぶ学校、あるいは施設。

そこでは伝統的なハタヨガに現代的なアレンジを加えた「アシュタンガヨガ」として体系づけたものを指導し、それを欧米にも普及させて行きます

これがアシュタンガヨガのはじまり。

現在もアシュタンガヨガの人気は高く、日本からだけでなく世界各国から多くの人がマイソールへ足を運びます。

パタビジョイス氏が逝去した後にセンターを引き継いだのは孫のシャラート氏で、シャラート氏は現在もマイソールで指導を行う他、世界中をツアーでまわって指導しています。

ハタヨガとの違い①:アシュタンガヨガは流れが決まっている

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ハタヨガとの最大の違いとしても挙げられますが、アシュタンガヨガの特徴は、なんといってもその練習方法でしょう。

どのような練習方法かというと、「毎日、決まったポーズをする」というもの。

アシュタンガヨガではポーズの順番、ポーズに入るときや出るときの呼吸(息を吸うのか吐くのか)、ポーズ中の視線、ポーズ中のホールド時間や呼吸の数のすべてが決まっています。

決められた順番に沿ってポーズを練習することが、アシュタンガヨガの最大の特徴です。

アシュタンガヨガは6つのレベルに分かれていて、レベル1の半分に当たる「ハーフプライマリー」という部分を練習することからスタートします。

ハーフプライマリーの内容
  • プレイヤー(サンスクリット語で祈りをささげる)
  • ウォーミングアップ(太陽礼拝A・B)
  • スタンディングボーズ
  • エンディングとシャバアーサナでお休み

ハーフプライマリーは順番通りにポーズを身につけていく必要があるので、うまくいかないポーズがあるとレベル1で数年立ち止まってしまう人もいるのです。