買いどきを判断するのは難しい

値動きを確認しながら、基準価額が下がったタイミングで投資したいと考えている人もいるでしょう。

しかし、投資信託の基準価額は、投資対象国の政治・経済情勢、金利、為替など、さまざまな要因で変動します。基準価額が将来どのように推移するかは予測しにくいため、買いどきを見極めるのは簡単ではありません。

積立投資で購入タイミングを分散させれば、高値づかみを回避できます。自分で買いどきを判断する必要がなく手間もかかりません。基準価額の下落を待つよりも、少しでも早く投資を始めて長く運用し、複利効果を得ることを考えましょう。

2024年からの新制度に影響がない

2022年12月16日に行われた税制調査会において、「令和5年度税制改正大綱」がまとまり、NISA制度および非課税期間の恒久化や一本化、非課税投資枠の拡大などが明記されました。2024年1月からは、新しいNISA制度が始まる予定です。

現行のNISA制度は2023年で買付が終了しますが、新制度とは別枠で現行の取り扱いが継続されます。現行制度での投資実績は、新制度の非課税投資枠には含まれず、2024年以降はゼロから新たな非課税投資枠を使えます。

そのため、2024年からの新制度への影響を気にすることなく、すぐに現行のNISAを始められます。

NISAは今すぐやるべきです

少しでも早くNISAを始めれば、運用期間をより長く確保でき、非課税で投資できる金額も増えます。2024年スタートの新制度を待たずに、2023年こそNISAを始めましょう。

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文・大西勝士(ファイナンシャル・プランナー)
早稲田大学卒業後、会計事務所、一般企業の経理職、学習塾経営などを経て2017年10月より現職。FP資格や投資経験をもとに、大手金融機関を含む複数の金融・不動産メディアで記事執筆を行っている。

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