妊娠初期にはいろいろな症状が起きるものですが、中には貧血に悩む人も多いようです。中には仕事中に倒れるほどのひどい貧血に悩まされる人もいるのですが、妊娠初期の貧血はどうして起こるのでしょうか?!予防法や対策法にはいったいどのようなものがあるのでしょうか。

妊娠初期には貧血になりやすい?!

妊娠すると妊娠初期には様々な体調の変化があるものです。妊娠初期の体調はつわりですが、つわりの他にも貧血もあります。

妊娠初期の妊婦さんの中には仕事中に貧血を起こして倒れるような人もいます。

妊娠初期に貧血に悩む人はとても多いのですが、妊娠初期に仕事中に倒れるほどの酷い貧血を起こしやすくなるのには、いったいどのような原因があるのでしょうか。

また、貧血を起こしてしまった時の対処法や治療法、予防法にはどのようなものがあるのでしょうか。

お腹の赤ちゃんに、流産などの危険は無いのでしょうか。

この記事では、何かと不安になりやすい妊娠初期の貧血の事についていろいろと詳しくお伝えします。

妊娠初期の貧血の原因は?!(貧血とは)

まずは妊娠初期に貧血になりやすい原因について見ていきましょう。

貧血と言うとどのようなイメージを思い浮かべますか。

血液の成分が水で薄められたような状態になって、酸素や栄養が体の隅々まで行き渡らなくなるような状態を思い浮かべる人が多いことと思います。

しかし実際には、血液中の栄養分が溶け込んでいる血しょうの成分が薄くなってしまうわけではありません。

貧血になったときに、少なくなるのは赤血球の中にあるヘモグロビンです。

ヘモグロビンには、体中に酸素を届ける役割があるのですが、ヘモグロビンが少なくなり、体中に充分に酸素が行き渡らなくなった状態を貧血といいます。

体中から酸素が不足しているという信号が届くと、心臓や肺は新鮮な酸素をたくさん体に取りこんで、送り届けなくてはと激しく働くようになります。

その結果、動悸や息切れめまいといった症状が起きてしまうのです。

妊娠初期には、特に貧血を起こしやすくなる原因があります。

妊娠初期にどうして貧血を起こしやすくか、その原因について見ていきましょう。

【妊娠初期の貧血の原因①】血液が薄くなる

妊娠初期に貧血を起こしやすくなる原因には、妊娠したことにより血液量が増えたことで、血液の中の赤血球が薄くなってしまったことが挙げられます。

妊娠すると、お母さんの体の血液の量が増えますが、すべての成分が同じ割合で増えるわけではありません。

血しょうだけが先に増えて、赤血球はなかなか増えません。

そのために、酸素を運ぶヘモグロビンが薄くなった状態で血液が循環するために、酸素が十分に供給されなくなってしまい、貧血が起きてしまいます。

【妊娠初期の貧血の原因②】赤ちゃんへの栄養補給

妊娠初期に貧血を起こしやすくなる原因には、赤ちゃんに栄養や酸素を補給する必要があり、お母さんの血液から栄養や酸素が赤ちゃんにどんどん送り込まれているからということも挙げられます。

ヘモグロビンの大切な成分である鉄分も、赤ちゃんの体へ優先的に回されるために、お母さんの体は貧血気味になってしまうのです。

特に仕事や家事で動き回っているお母さんには栄養がたくさん必要になるので、その分、どうしても貧血がひどくなりやすくなるようです。

【妊娠初期の貧血の原因③】つわり

妊娠初期に貧血になりやすいのは、つわりの影響もあります。

つわりでは吐き気やおう吐などの胃腸症状が出ることが多いものですよね。

つわりによる吐き気や嘔吐によって、食事は十分にできなくなると、体に必要な栄養素を十分に食事から摂ることができなくなります。

つわりによって貧血を防ぐための鉄分の量も十分に摂取できなくなることから、 鉄欠乏性貧血になりやすくなってしまいます。