妊娠初期の貧血ではどのような症状が?!

妊娠初期に貧血を起こしやすい原因は受かったところで、それでは、妊娠初期の貧血ではいったいどのような症状が出るものなのでしょうか。

仕事中や外出中にめまいやふらつきを起こして倒れることもあるという貧血ですが、仕事中に倒れるほどの貧血というのは、どのような症状から出てしまうのか、ここからは妊娠初期の貧血で出やすい症状について見ていきたいと思います。

【妊娠初期の貧血の症状①】鉄欠乏性貧血

妊娠初期の貧血でいちばん出やすい症状は、鉄欠乏性貧血です。

血液中の血球のなかのヘモグロビンの大切な成分である鉄が足りないことで起こるものですが、軽度の鉄欠乏性貧血の場合には、自覚症状がないことが多く、妊婦検診の際の血液検査で判明する人も多いものです。

鉄欠乏性貧血がひどくなると、動悸や息切れ、めまいや頭痛といった症状が出てくることもあります。

ひどい鉄欠乏性貧血になると、常に体中が酸欠状態で動かなければならないために、体がだるくなったりやる気がでなくなったりして、日常生活に支障をきたすこともあります。

しかし、血液検査をしなければ、つわりによる体のだるさとの区別をつけることはできないので、あまりだるい状態が続くようなら、自己判断でつわりだから仕方がないと決めつけてしまうのではなくて、一度お医者さんに相談するようにしましょう。

【妊娠初期の貧血の症状②】脳貧血

特に気を付けなければならないのは、脳貧血と呼ばれる起立性低血圧です。

脳貧血というのは、急に起き上がったり立ち上がったり、逆に急に座ったりすることで、血圧が突然下がってしまい、めまいやふらつきを起こして、仕事中などに倒れることもある危険な貧血です。

血液中のヘモグロビンの量とは無関係に起こるもので、鉄欠乏性貧血とは全く関係がありません。

妊娠していないときでも、倒れる際に頭を打つと危険なことがありますが、特に妊娠中には倒れる時にお腹を受けてしまい、流産を誘発してしまうことがあるので、とても危険です。

妊娠初期ではまだ休めない人も多いと思うので、仕事中は特に気をつけたいですね。

それまで、脳貧血を起こしたことがない人でも、妊娠をきっかけに脳貧血で突然仕事中や入浴中に倒れるような人もいます。

もしも、妊娠前に1度でも脳貧血を起こしたことがあったり、妊娠をきっかけに脳貧血を起こしてしまった場合には、仕事中や入浴中でも立ち上がるときなどにゆっくりとした動作を心がけるなど、急な血圧の変化を起こさないように気を付けましょう。

妊娠初期の貧血の赤ちゃんへの影響は?!流産の危険は?!

貧血を起こしやすい人の中には、妊娠初期の貧血は、お腹の赤ちゃんにどのような影響を与えるのか、心配になる人も多いことでしょう。

特に、お母さんの中には、流産しやすい妊娠初期の体調の変化は、貧血だけではなくて、様々な変化が流産に影響するんではないかと心配になりますよね。

妊娠初期の貧血は、お腹の赤ちゃんに影響を与えるのでしょうか。特に流産の危険性が高まるようなことがあるのでしょうか。

【妊娠初期の貧血の赤ちゃんへの影響①】流産の危険は少ない

妊娠初期の貧血は、流産にしやすくなってしまうのかどうか、になっているお母さんは多いものですよね。

結論から申し上げますと、妊娠初期に貧血を起こすからといって、鉄欠乏性貧血であっても、脳貧血であっても、貧血そのものは流産に関係はありません。

ただ、鉄欠乏性貧血でも脳貧血でも、めまいやふらつきを起こして倒れるときに、お腹をぶつけると流産の危険性が高まってしまいます。

めまいやふらつきを起こしやすい人や、いちどでも倒れることがあった人は、流産を避けるために、お腹をぶつけないようによく気を付けましょう。