【その2】西郷最後の地・薩摩の激動の歴史を物語る「城山」周辺を散策しよう!
明治時代、日本国内で最後の内戦となった「西南戦争」。その中で隣県・熊本とともに激戦となった地が鹿児島市内にある「城山」です。旧士族軍を率いた西郷隆盛が最後に戦った場所で、この地で非業の最期を遂げました。
桜島を一望できる展望スポット「城山展望台」
天文館からもほど近く、標高107メートルの高さを誇る「城山」。山頂は展望台として整備され、正面には錦江湾と桜島、眼下には鹿児島市街地を見渡せます。最寄りのバス停からは3分ほど歩きますが、鹿児島のシンボル・桜島の眺望を楽しみたい方にはおすすめですよ♪
西郷どんが最後の夜を過ごした「西郷洞窟」
城山バス停からバスで約2分のところには、西南戦争で政府軍に追い詰められた西郷と側近たちが最後の5日間立てこもった「西郷洞窟」があります。洞窟の中は狭く、中に入ることはできないので、柵の外から見学しましょう。
西南戦争の痕跡が残る「鶴丸城跡」
また城山から下ったところには、島津家第18代当主・島津家久(しまづいえひさ)が築いた「鶴丸城(鹿児島城)跡」があります。天守閣を持たない城の跡地で、明治初期に焼失。石垣には西南戦争で政府軍から受けた弾丸の跡が残されています。
2018年9月現在、2020年3月の完成を目標に、当時全国的にも最大級の門だった「御楼門」や篤姫が祇園祭を見物したと伝えられている「御角櫓」の復元工事が進められています。
また鶴丸城跡には、鹿児島県の歴史や美術、工芸などの貴重な資料が展示されている博物館「鹿児島県歴史資料センター黎明館」があります。西郷の恩師である島津斉彬の肖像画や西南戦争に関する資料などを見ることができるので、あわせて立ち寄ってみましょう。
【その3】西郷・大久保生誕の地「加治屋町」を散策しよう!
西郷隆盛をはじめ、弟の西郷従道(さいごうつぐみち)、大久保利通ら明治維新の立役者が生まれ育った町が鹿児島中央駅の東に位置する加治屋町(かじやちょう)。幕末から明治の歴史を学べるスポットも点在しています。
近くを流れる甲突川(こうつきがわ)左岸にある散歩道「歴史ロード 維新ふるさとの道」には、薩摩藩独特の教育制度「郷中教育(ごちゅうきょういく)」の基礎となったいろは歌を紹介する広場や、下級武士の住居を再現した建物があります。
また甲突川に架かる高見橋の近くには、大久保利通の銅像が立っており、路面電車からも眺めることができます。
幕末や薩摩の歴史を学べる「鹿児島市維新ふるさと館」
維新ふるさとの道を歩くと、見えてくるのが「鹿児島市維新ふるさと館」。西郷や大久保ら、明治維新を支えた偉人たちの功績や、江戸時代末期の薩摩の様子を映像やジオラマなどで分かりやすく紹介しています。
館内は薩摩藩の郷中教育を体験できるコーナーをはじめ、西郷の軍服や大久保のフロックコートの複製品を試着できるコーナー、さらに明治維新で活躍した偉人たちのロボットが登場するオリジナルドラマを放送する「維新体感ホール」など、幕末から明治にかけての歴史を楽しく学べます。
【その4】鹿児島の海の魅力を伝える「いおワールド かごしま水族館」に行こう!
鹿児島市内には歴史や桜島の絶景を楽しめるスポットだけでなく、レジャースポットもあります。桜島へ渡るフェリー乗り場の近くにある「いおワールド かごしま水族館」では、鹿児島近海に生息する海の生きものたちや美しいサンゴを見ることができます。
入口からエスカレーターを上がって見えてくるのが、水族館で最も大きな水槽「黒潮大水槽」。ジンベエザメをはじめ、カツオやクロマグロ、さらに大型のマダラトビエイなど、黒潮に乗って近海にやってくる魚たちを見ることができます。
また鹿児島県本土から南にある「南西諸島」に生息する海の生きものたちも見ることができ、、サンゴをはじめ、黄色い柄をしたヒフキアイゴ、ヒトデ、カサゴなど、水中で漂ったり、泳いだりする姿を楽しめます。
さらに水族館の外にある「イルカ水路」では、1日3回、のびのびと泳いだりジャンプをしたりするイルカの姿を見る「青空イルカウォッチング」が行われます。水族館の入場券を持っていない方でも無料で見ることができるので、ぜひ立ち寄ってみては。