スマホの普及にともない、メルカリやラクマなどのフリマアプリの利用が一般的になってきました。フリマアプリは、アプリをインストールするだけで簡単に出品・販売することができますが、膨大な商品のなかから購入者の目にとめてもらうにはコツが必要です。ここでは、メルカリやラクマの特徴を比較しながら、どのように出品すれば売れやすいのかを解説します。

フリマアプリとは

(写真=PIXTA)

フリマアプリとは、まさにフリーマーケットのような個人間売買をネット上で行うアプリのことです。これまでネットの個人間売買はオークションなどが主流でしたが、スマホが普及し、近年フリマアプリの利用も一般的になってきました。カメラで撮影して出品し、そのまま決済までアプリ内で行えるため操作がシンプルで手軽なのが魅力。即時に購入されるため、オークションのように入札期間を待つ必要もありません。

市場規模もどんどん拡大しており、匿名発送や売上金を電子マネーとして利用できるようになるなど、今後のさらなる利便性向上にも期待されています。

出品方法と販売の流れ

(写真=PIXTA)

メルカリやラクマなど、主なフリマアプリはインストール無料ですぐに使用できます。またiPhone、android端末どちらでも利用が可能です。アプリを立ち上げ、出品したいものをカメラで撮影。新品であることが証明できない下着や許認可のない化粧品など出品が禁止されているものもありますが、洋服や雑貨、家電や自動車までさまざまなものを出品することができます。

メルカリやラクマをはじめ、ほとんどのフリマアプリは出品するだけなら手数料はかかりません。売れたときにはじめて販売手数料がかかります。例えばメルカリなら販売額の10%、ラクマなら3.5%の販売手数料が売り上げから引かれます。この販売手数料と、売上金を銀行口座へうつす際の振込手数料は別なので注意しましょう。

購入者は基本的に無料でアプリを利用することができますが、決済方法や決済金額によっては手数料がかかる場合も。またメルカリのメルペイのように、わざわざアプリからお金を引き出さなくてもそのまま「スマホ払い」として売上金を現金代わりに利用できるサービスも最近注目されています。

どんなフリマアプリでも上手に売るコツ

(写真=PIXTA)

利用者が多いフリマアプリほど、膨大な数の商品が掲載されています。特にメルカリは規模が大きく、掲載商品数はなんと10億品を超えています。そのなかから買いたい人に見つけてもらうのは至難の業のように感じますが、実はコツさえ抑えればあっという間に売れてしまうなんてこともあるのです。アプリを問わず、上手に売るためのコツをご紹介します。

写真が肝心!上手に撮るコツ

実際のフリーマーケットでは実物を手に取り詳細まで確認することができますが、フリマアプリでは購入前に実物を触ることはできません。つまり、購入者にとっては写真だけが頼りなのです。購入者を安心させるためには、「自分が買うときに気にすること」を参考に、できるだけ状態がわかりやすい写真を掲載することが重要です。

また、写真の背景がごちゃごちゃしていると、どんなに良い商品でも買う気を無くしてしまいます。「大切に使われていたんだな」と思われるよう、整った写真を撮影しましょう。

加工しすぎるのはかえって逆効果

ラクマやメルカリでは撮影後に明るさなどを加工できますが、あまり度を超えると色味が全く異なってしまうので注意が必要です。加工することで実物に色味を近づけたり、ブランド名や補足事項を画面上に付け加えたりすることで、パッと見た瞬間に購入するかどうかの判断がしやすくなるため、加工を上手に使うのも販売につなげる一つのコツです。

紹介文は手を抜かない

紹介文を書かなくても出品できるアプリもありますが、紹介文は必ず書くようにしましょう。紹介文は買い手の不安を取り除き「買いたいな」と思わせるのにとても重要です。サイズや状態について正直に記載するのはもちろんのこと、特徴や使用上のアドバイスを書くと購入してもらいやすくなります。

商品紹介文の例

例えば「白いシャツです」と書くよりも、「厚手なので秋冬向きです。白ですが透けないのでオフィスでも使いやすく、ぴったりとしているのでインナーにも使えます」など、買い手が使うシーンを思い浮かべられるように表記するのがおすすめ。あまりにオーバーな表現は、逆に相手を不安にさせてしまうので控えましょう。

定期的に更新と見直しをする

商品一覧ページは、基本的に新着順に並びます。つまり新しく出品したものが上に出てくるので、出品してそのまま放置しているとどんどん埋もれてしまい見つけにくくなってしまいます。できれば4日~1週間ごとに更新するようにしましょう。

メルカリの場合はいつでも再出品しなおすことができますが、ヤフオク!は開催期間が7日と決まっているので、売れなかった場合は基本的に1週間ごとに再出品することになります。

少しずつ金額を下げてみたり、紹介文や写真を充実させてみたりと工夫しているうちに、売るスキルが培われていくことでしょう。

値下げ交渉への対応方法

(写真=PIXTA)

むやみに対応しない

フリマアプリで出品していると、頻繁に「値下げ交渉」されることがあります。当然交渉額にサクッと応じるのも売るための有効手段ですが、あまりに非常識な値下げ交渉にまで無理して対応する必要はありません。「そこまでは値下げできないな」と思ったら、「○○円までなら値下げ可能です」とはっきり伝えるようにしましょう。

価格設定の仕方

商品が売れた場合、販売価格から手数料と送料(出品者が支払う場合)が引かれます。それを踏まえて計算し、自分のなかで「この値段なら売ってもいい」という最低ラインを決めておき、その範囲内で価格交渉に応じるようにするとよいでしょう。

あまりに高すぎると売れにくいので、事前に類似商品を検索して相場を調べるのも大切です。自分に置き換えて「この値段なら買いたい」と思える価格帯に設定しましょう。

匿名でもマナーに気を付けて

(写真=PIXTA)

フリマアプリは匿名で取引できるので気軽に使えるメリットもありますが、相手の素性がわからないデメリットもあります。より丁寧な対応をこころがけることで、たとえネット上や匿名であっても「この人からまた買いたいな」と思ってもらえることでしょう。

文・木村茉衣(ファイナンシャルプランナー)

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