【21】根津美術館
お洒落な南青山に佇む「根津美術館」は、実業家である根津嘉一郎の古美術コレクションを保存・展示するために1941年(昭和16年)に開館しました。
2009年(平成21年)には隈研吾氏の設計によりリニューアルオープン。絵画、彫刻、陶磁、漆工、金工など多岐にわたる所蔵品は、国宝7点をふくむ約7,400点にも及び、とくに尾形光琳作の国宝「燕子花図屏風」が有名で、こちらは毎年カキツバタが咲く頃に展示されます。
敷地内には私邸時代の面影を残す17,000㎡の日本庭園も広がり、緑を眺めながら静かな時を過ごせるカフェも併設しているので、しっとりと濡れた緑を眺めることができる雨の日にもおすすめです。
【22】国立西洋美術館
1959年(昭和34年)に完成した日本で唯一のル・コルビュジエの建築で、2016年7月、東京”都心”でははじめてとなる世界遺産に登録された美術館。
単独での登録ではなく世界遺産「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の一部として、ドイツ、フランス、アルゼンチン、ベルギー、インド、スイス、そして日本の7カ国に造られた建築作品がまとめて世界遺産リストに登録されています。このように大陸をまたいでの世界遺産登録ははじめてのこと。
一階部分を柱だけが支える「ピロティ」や、自然光がホールに取り込まれる構造となっている天井に配した三角窓など、現代建築に大きな影響を与えた構造を見ることができます。
【23】東京都現代美術館
カフェの街として近年人気の清澄白河にある「東京都現代美術館」。日本の近現代美術館のなかでは最大級の規模で、約5,200点の収蔵作品をいかしたコレクション展示や企画展など、現代美術にまつわる展覧会を開催しています。
2019年3月にリニューアルオープンし、パブリックスペースが整備されたり、美術図書室が改装されるなど、より魅力的な美術館へとパワーアップしました。
【24】東京国立近代美術館
皇居にも近い場所に佇む「東京国立近代美術館」は、1952年(昭和27年)に日本初の国立美術館として開館しました。
横山大観、高村光太郎、菱田春草、岸田劉生らの重要文化財指定の作品を含む、国内最大級の13,000点を所蔵し、これらのコレクションの中から約200点を常設展示しています。
また館内には、三國清三シェフがプロデュースした本格的なレストランもあり、ゆっくりとお食事ができます。
【25】東京ステーションギャラリー
1988年(昭和63年)に東京駅に開館し、東京駅の復原工事に伴い2012年(平成24年)10月にリニューアルオープンしました。
国の重要文化財に指定されている東京駅丸の内駅舎の赤レンガ壁を活かした展示室も大きな見どころで、近代美術を中心とした幅広い時代とジャンルの展覧会を開催しています。
館内には「ミュージアムショップ TRAINIAR」があり、東京みやげにもおすすめしたい、センスのいい鉄道デザイングッズを販売しています。東京駅直結なので、雨にぬれずに訪れられるのも魅力です。
【26】東京国立博物館
”トーハク”の愛称で親しまれている、1872年(明治5年)に創設された日本最古の国立博物館。日本を中心としたアジアの美術作品や考古遺物などを約11万7,000件(国宝が89件、重要文化財が643件含む)所蔵し、日本一のコレクション数を誇ります。
敷地内には、日本美術を展示する「本館」、中国、朝鮮半島、東南アジアなどの美術を展示する「東洋館」、そして黒田清輝の油彩画などを展示する「黒田記念館」など6つの展示館があります。
そのほかミュージアムショップは3ヶ所、レストランやカフェは4ヶ所。レストランのうち2ヶ所はホテルオークラが運営しており、博物館でオークラの味が楽しめます。
【27】目黒寄生虫館
医学博士・亀谷了(かめがい さとる)氏の創意と私財投入により、1953年(昭和28年)に設立されました。
雑誌やネットではデートスポットとして取り上げられることも多く、”寄生虫”というある種のドキドキ感が、カップルにおすすめの理由なのでしょう。雨で屋外でのデートが楽しめないなら、ゾッとするものを敢えて見に来るのもアリですね。
見どころの一つが、ガラス瓶の中で液漬けにされている寄生虫の数々。カブサラやギロコチレ、ヒモビルなど数多くの寄生虫が、まるでアートのように展示されており、館内でも人気の展示になっています。
苦手な人にはゾッとするような展示ばかりですが、多くの謎に包まれたその生態や姿は見る価値がありますよ。入館料は無料です。
【28】江東区深川江戸資料館
1986年(昭和61年)に開館した、江戸時代に関する資料等を収集・保存、展示する博物館です。
地下1階から地上2階・3層にわたる高い吹き抜けの空間に、江戸時代末の深川佐賀町の町並みを実物大模型で再現。表通りの大店と白壁の土蔵、船宿のたたずまいに、一歩路地を入ると長屋が並ぶ庶民の暮らし。
照明や音響により、1日の時間の流れを演出し、まるでタイムスリップしたかのような気分を味わえますよ。
【29】東洋文庫
日本最古にして最大の東洋学専門図書館「東洋文庫」が運営する博物館。三菱財閥第3代当主・岩崎久彌(いわさきひさや)の寄付を受けて誕生しました。
約700㎡と小さな博物館にぎゅっと詰まっているのは、日本を含む東洋全体の歴史と文化をテーマとした、80言語からなる約100万冊の貴重な文献!
そして目玉は、その膨大な量の書籍の一部が本棚に所狭しと並んでいる「モリソン文庫」です。岩崎久彌が、オーストラリア人のG.E.モリソン博士から一括購入したといわれる約2万4千点のコレクションが、三方を本棚に囲まれるような配置で展示されています。
敷地内には、岩手・小岩井農場の経営者でもある久彌にちなんで、小岩井農場産の食材を使った料理が味わえる「オリエント・カフェ」も併設しています。雨の日は、こんなアカデミックなスポットで1日を過ごしてみるのもおすすめです。
【30】六本木ヒルズ
東京メトロ日比谷線・六本木駅に直結している六本木ヒルズは、アクセスに傘がいらないオススメスポット。高さ238mの森タワーを中心とする複合施設には、テレビ局、オフィスビル、ホテル、映画館、美術館、庭園、住宅、そして200店舗以上のレストランやショップなどが入っています。
53階にある高さ270メートルの屋外スカイデッキは悪天候の日はクローズしてしまうこともありますが、他にも見どころが豊富なので、景色を見なくとも1日中楽しめますよ。
またウェストウォーク4Fには、オリジナルの傘を作れるショップ「ハンウェイ」もあるので、雨の日の気分を上げるために、自分だけのマイアンブレラを作ってみては?