沖縄移住にかかる資金を抑えるには
沖縄への移住を考えた時に、やはりどうしても本土への移住よりも費用が掛かってしまいます。引っ越し費用や渡航費だけで、何十万円も使うとなると、その後の移住生活は厳しいものになることも考えられます。そこでいかにして沖縄への移住を少ない資金で行っていくかを紹介していきます。
空き家バンクや自治体が取り扱っている物件を借りる/購入する
沖縄移住後に重要になってくるのが、住居です。沖縄での賃貸は那覇市では、2K程度で6万円程度が相場です。石垣島か宮古島などの観光地は人気で、宮古島で2K賃貸で7万2000円程度。さらに石垣島や宮古島は深刻な住宅不足もあり、空き家物件も少なく家賃も高騰しています。
沖縄本島では不動産会社があり、広く住まいを紹介していますが本島北部や離島には不動産業が無いため、物件情報が出てこないことがほとんどだということも理解しておいてください。そこで自治体が運営する「空き家バンク」や「移住・定住住宅」の利用や地元住民の人づてで住まいを紹介してもらうといった方法があります。
空き家バンクは石垣市や宮古島市など、複数の自治体で運営されていますが、那覇市や沖縄市などにはありませんので注意が必要です。移住・定住住宅は子育て世帯や単身のみなど各市町村で条件は違いますが、国頭村では空き家を活用していたり伊是名村では古民家を改修した物件を紹介してくれるなど、沖縄での田舎暮らしを考えている人にはもってこいです。
移住支援制度を活用する
沖縄への移住にあたって事前に支援制度を確認しておくのも重要です。
住まいに関しては、前述の空き家バンクや移住・定住住宅だけでなく、お試し住宅を運営している自治体もあります。国頭村は概ね50歳未満でかつ高校生以下の子どもを扶養する世帯に対して、東村では概ね45歳未満の子育て世代を対象にお試し住宅を紹介しています。
新型コロナウイルス感染拡大防止で利用制限の可能性もあるので、事前に確認しておくことをおススメします。また沖縄には県内企業人材確保支援事業「りっか沖縄」や離島での仕事を紹介している「島ぐらしガイド」など就職紹介もあります。
新規就農や漁業を始める際にも「JAおきなわ担い手サポートセンター」や「沖縄県漁業協同組合連合会」で紹介や体験などを行っています。さらに石垣島や宮古島といった離島では保育士への渡航費助成も行われているので、職業選びの参考にしてみてください。
一方で、注意しなければいけないのが移住支援金や起業支援金の支給は沖縄県とその市町村では、現時点では行っていません。次年度以降は未定ですので、首都圏から移住する場合は状況を各自治体に確認しておきましょう。
格安な引越し業者を利用して繁忙期は避ける
沖縄への移住で最も費用が掛かるのが引っ越し代です。
その為、少しでも安い引っ越し業者を選ぶ為、1社だけでなく複数業者に相見積もりを行うことが大切です。さらに3月や9月など、年度の変わり目や転勤が多く行われる半期前などの繁忙期を避けることで引っ越し費用を少しでも安く済ませることもできます。もう一つ、台風シーズンは船の欠航が考えられるので可能であれば避けるべきです。
沖縄移住が始まってからかかる費用についても紹介
沖縄に移住してから掛かる費用についても紹介していきます。まず沖縄だからといって物価が極端に安いということはありません。それは、本土から沖縄への輸送費がかかるため、野菜などは全体的に高くなってしまう場合もあります。
一方で安いものとしてはガソリン代とお酒が挙げられます。他の地域に比べてガソリンやお酒にかかる税金が安いことが理由です。ガソリンは標準よりも1リットル当たり5.5円程度安く、お酒も標準よりも20パーセント軽減されています。さらに泡盛などの焼酎は35パーセント軽減されているので、沖縄の人のお酒好きはこう言ったところからも納得できます。他にもタクシー代や高速道路料金も安く設定されています。
ひとり暮らしなら約10-15万円前後
沖縄でひとり暮らしをする場合、大まかに見積もって10万円から15万円程度で生活は可能です。那覇市内で1Kに住むと家賃相場で約5万円程度必要です。
そこからさらに生活費や通信費を考えると15万円程度あれば、やっていけるのではないでしょうか。
一方で沖縄は最低賃金は693円と安く、推定年収も都道府県で46番目に低い県です。
その為、15万円でも収入を確保する為には計画的に仕事を探す必要があります。
家族世帯であれば20万円以上はかかる
沖縄で家族で生活していく場合は、やはり毎月20万円以上はかかると考えていた方が良いです。那覇市で2LDKに住もうと考えたら、6万円程度が相場です。さらに自動車は必ず必要になってくるので、その分の生活費がかかります。
その反面、「移住・定住住宅」に住むことが出来るなどの支援制度もあります。那覇市では児童手当として0歳から3歳まで1万5000円の支援はある他、こども医療助成もあります。子育てに関しては、本土の地域と同じく支援環境が整っています。
住む地域によって毎月の支出は変わる
沖縄では住む地域によって支出は大きく変わってきます。離島であればその分、輸送費で物価は高くなりますが家賃は下がる場合もあります。一方でできる仕事も限られる可能性も。
沖縄県で住みやすい街として「街の住みここちランキング2021<沖縄県版>」では、1位に中頭郡北谷町がランキングされています。中頭郡北谷町は東に沖縄市があり、那覇市とも約16キロと近く西海岸の美浜地区には「アメリカンビレッジ」があり、多くの地元県民や観光客が訪れる人気スポットでもあります。
総合病院や専門病院も多く住みやすい環境ですが家賃相場は若干高めです。沖縄本島や離島など、自分にあった地域を選択することが大切です。
まとめ
沖縄は国内観光地としてかなり人気の高い地域です。その為、移住地としても人気ですが、その代わり支援制度は本土の地域の様な充実度はありません。移住を検討されている場合は、沖縄のどの地域に移住するかなど、詳細まで考えておくことが重要です。その先に温かな南国ライフが待っていることでしょう。
提供・移住支援.com
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