集合住宅で暮らしやすい犬とは?

集合住宅で暮らしやすい犬の条件として、無駄吠えをしないことと攻撃的でないことが求められます。 また、犬種による適性についてもご紹介します。

無駄吠えをしない、攻撃的でない犬

犬の鳴き声が近所の人との大きなトラブルに発展する恐れがあります。 そして、家族にとっても無駄吠えは大きなストレスになります。

また、攻撃的な犬もトラブルを起こしやすく、他の人や犬にとっても危険な存在です。 吠えることや縄張りを守ることは犬本来の行為です。無駄吠えを防ぐために吠えない犬種を探すのではなく、吠えないような状況を作ることが重要です。

攻撃性についても基本的な考え方は同じです。子犬教室や犬の幼稚園に通ったり、しつけ教室で先生や先輩の飼い主さんに犬の習性や吠えない環境づくりを教えてもらうのもいいかもしれません。 犬の本能やそれに基づく行動を知ることが、無駄吠えを少なくしたり、犬が穏やかに育つ助けとなり、犬との楽しい暮らしに繋がります。

体格は?

正確に犬の体格を示すのではなく、一般的な入居条件として体重を基準にして、10kg未満を小型犬、中型犬が25kg未満、25kg以上を大型犬と分類されることが多く、中型犬までを認めていることが多いようです。

大型犬の方が無駄吠えもせず、気性も穏やかな犬が多いのですが、集合住宅では散歩など外出時には廊下を通ったり、エレベーターを使う必要があります。そして、残念ながら、ほとんどの集合住宅では共用部での犬の歩行を認めていません。共用部を移動する場合には、抱っこするかキャリーバッグに入れることが条件になっています。そのために大型犬禁止物件が多いと思われます。

また、一階に住むのであれば特に問題はありませんが、高層階に住む場合には外に出るまでの距離が長く、犬が大きすぎると移動が大変です。自身の体力や体重を考慮しての犬種選びも重要です。

おすすめの犬種は?

トイプードル、マルチーズ、チワワなどの愛玩犬

犬は犬種によって大きくグループ分けされています。その中でも愛玩犬グループは人のパートナーとして生まれた犬種が多いため、集合住宅でも比較的一緒に暮らしやすい犬種が多いです。小型のため抱っこもしやすい大きさで、中型犬に比べ吠え声も小さくなります。 ただし、トレーニングは他の犬種同様必要となります。

同じ小型犬でもダックスは狩猟の際に飼い主に獲物を吠えて教えていたため吠え声が大きくなります。テリアグループも狩猟を得意とするため、運動量が多く活発な犬種が多くなり狭いマンションでは運動不足から問題行動を起こしやすくなる場合があります。気になる犬種がみつかったら、その犬種のルーツを知り特性を理解してから選ぶことをおすすめします。

集合住宅で犬との暮らしを楽しむためには、穏やかな性格で、無駄吠えが少なく、簡単に抱っこできるサイズの犬種を選ぶ必要があります。

まとめ

集合住宅で犬と楽しく暮らすためには、賃貸物件だけではなく分譲マンションであっても管理規約の確認が重要です。そして、騒音・ごみ・異臭など一般的な迷惑行為に加え、犬の排泄物の処理、被毛の拡散など様々なことに対する配慮が必要となります。

また、共用部分の抱っこでの移動の負担など自身の体力を含め、様々な視点から適した犬種を選びましょう。 ただし、犬種選びが全てではなく、犬の本能や気質、行動を十分に理解して、誰にでも好かれるような犬との生活を目指しましょう。 ルールとマナーを守り、大切な犬との暮らしを楽しんでください。


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