「マスクで隠れ酸欠」、このような見出しのニュースをよく目にするようになりました。

外出時や人と会う時にはマスクの着用が欠かせない今。マスクを着けて過ごすことに慣れてきたとはいっても、“息苦しさ”には慣れませんよね。いいえ、慣れるべきではないでしょう。

しかし、なかにはマスク着用時だけではなく外しているときまでも、これまでより浅い呼吸が癖になりつつあるという方も多いようです。

今、呼吸に意識を向けてみてください。

自分で思っていた以上に“吸う息”も“吐く息”も浅かったという方は、次の「針の糸通しのポーズ」を取ってみるといいでしょう。

ヨガの「針の糸通しのポーズ」とは?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

今回紹介するのは、ヨガの「針の糸通しのポーズ(パリヴリッタ・バラアーサナ)」。

サンスクリット語でパリヴリッタは“ねじる”、バラアーサナは“子供のポーズ”の意味を持つように、四つ這いの姿勢から上体をねじり、首や肩、背中、腰を緩めてリラックスを促す「子供のポーズ」の要素を含むポーズです。

また、脇の下に腕を通すようにしてポーズに入る姿が“針の糸通し”のようでもあることからこう名付けられたとも言われています。

そして、この「針の糸通しのポーズ」のポイントはとにかく身体の力を抜いておこなうこと

そうすることで、胸のまわりや背中の筋肉が緩んで呼吸を深める効果に期待できるだけではなく、次のような悩みの改善にも役立ってくれるでしょう。

「針の糸通しのポーズ」で得られる4つの効果

「針の糸通しのポーズ」で得られる代表的な効果には次の4つが挙げられます。

呼吸機能を高める

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ストレスや疲れを感じる時、なにかに集中している時、身体に力が入っている時。

それに加えてマスク着用時などは、どうしても呼吸が浅くなりがち。

呼吸が浅いと血流が悪くなり、肩こりや頭痛、身体の冷え、さらには免疫力の低下を招くだけではなく、気持ちの面でも不安、イライラを感じやすくなると言われています。

「針の糸通しのポーズ」では、呼吸と関係が深い胸や背中まわりの筋肉をほぐすことに加えて、身体は余計な力を抜いたリラックス状態でおこなうため、より深い呼吸に意識を向けやすくなるでしょう。

肩こりの改善

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

肩甲骨周辺や、首から背中の広範囲を覆う僧帽筋といった筋肉のストレッチができる「針の糸通しのポーズ」は、肩こりの改善にも期待できるポーズです。

僧帽筋は“肩こり筋”とも呼ばれる筋肉。おもに肩甲骨を引き上げる時に使われるのですが、日常生活のなかで特に負担がかかりやすい部分でもあり、こっていると硬く盛り上がることもあります。

ツライ肩こりにお悩みの方には、僧帽筋にアプローチできる「針の糸通しのポーズ」がオススメです。

背骨の歪みの改善

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

デスクワークが中心の方や座った姿勢で過ごすことが長い方は、前かがみの姿勢が長時間続いています。

このときの姿勢を思い出してみてください。

首や背中、腰の筋肉は丸くなっているのではないでしょうか。

これらの筋肉は背骨につながっていますので、そのまま背骨を引っ張り、歪みを作る原因のひとつになります。

背骨は身体にとっての大黒柱です。

歪みができると、冷えやこりのほかにもさまざまな不調があらわれやすくなるのでヨガのポーズ、ストレッチなどでほぐしてあげることをオススメします。

ウエストの引き締め

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

四つ這いの姿勢から上体をねじる「針の糸通しのポーズ」は、外腹斜筋と内腹斜筋を使うためウエストの引き締めにも効果的です。

それだけではなく、外腹斜筋と内腹斜筋が硬くなると腰痛の原因になることもあるので、同じ姿勢が続いたときなどには緩やかなねじりのストレッチをおこなうといいでしょう。

ねじりは腸内に溜まったガスを移動させる手助けもしてくれるので、お腹のハリが気になるときにおこなうのも〇。