フィルムカメラ各部名称と使い方

フィルムカメラに挑戦してみよう!初心者でも思い通りに撮るコツは?
(画像=『トランカ』より引用)

マニュアルフォーカス機

・絞り(F値)とは:絞りはピントの合う範囲を調節する機能です。数字が小さい方がピントの範囲が狭いため背景がよりボケて写ります。絞りの数字が大きくなると、ピントの合う範囲が広くなります。集合写真や風景を撮る場合は絞り(F値)を大きい数字に合わせてください

・シャッタースピードとは:フィルムに光をあてる時間のことです。

・露出とは:写真を撮るために取り込む光の量をいいます。フィルムカメラではシャッタースピードと絞り(F値)とフィルムの感度を組み合わせて、光の量が決まります。

マニュアル撮影する場合

1.モードダイヤルをMにします
2.レンズ側で絞り(F値)を好みの設定にします
3.ファインダーをのぞき、撮りたいものにピントを合わせます
4.ピントが合ったら、シャッターを半押しにしてファインダー内の露出計を確認します
5.露出計は設定した絞りに対して、光を入れる時間を計算し、適正なシャッタースピードを表示します
6.露出計が指しているシャッタースピードをダイヤルで合わせます
7.シャッターを押して撮影完了です

上記が適正露出で撮る場合の撮影方法になります。

フィルムカメラに挑戦してみよう!初心者でも思い通りに撮るコツは?
(画像=『トランカ』より引用)

オートフォーカス機

マニュアルフォーカス機に比べて、オートフォーカス機はさまざまな設定ができます。スポーツを撮るのに向いているシャッタースピード優先モードの機能も優れているので運動会の撮影もできます。表示パネルを見れば、設定モードなど一目でわかるので初心者の方にもわかりやすいです。最初はオートフォーカスで撮影してみるといいでしょう。それから絞り優先、シャッタースピード優先とステップアップしてみてください。慣れたら、マニュアル設定もできるので挑戦してみてください。

フィルムカメラピントの合わせ方

オートフォーカス機

ファインダーを覗き、撮りたいものに向かって、シャッターボタンを軽く半押しにします。半押しの状態でカメラはピントを合わせます、ピントがあったらシャッターを切ってください。

コンティニアスモードとは

・コンティニアスモードとは、半押しを続ければ被写体が動いてもピントを合わせ続けてくれる設定のことです。スポーツや子どもの撮影にも向いています。

絞り優先モードとは

背景をぼかして撮りたいとき、好みの絞り(F値)を設定したら、カメラがシャッタースピードを決めます。

シャッタースピード優先モードとは

電車や、スポーツなど動くものを撮るときはシャッタースピード優先モードがおすすめです。シャッタースピードを早くすれば動いているものが止まっているように撮れます。反対に遅くすれば、動きが出るため躍動感が感じられます。

フィルムカメラに挑戦してみよう!初心者でも思い通りに撮るコツは?
(画像=『トランカ』より引用)

マニュアルフォーカス機

ファインダーを覗き、ピントダイヤルを回してピントを合わせます。ファインダーの景色が鮮明ならピントが合っています。ファインダー内の映像がボケていたり、中央の画面にズレが生じている場合はピントが合っていません。
どちらのカメラで撮る場合も、「シャッタースピード優先」より「絞り優先」で撮る方法が初心者にはおすすめです。

フィルムカメラに挑戦してみよう!初心者でも思い通りに撮るコツは?
(画像=『トランカ』より引用)

フィルムをカメラから取り出す、現像に出す

フィルムを取り出すときの注意点

フィルムカメラは、フィルムを取り出すときにも注意が必要です。ここからはフィルムを取り出すときの注意点を詳しく解説します。

オートフォーカス機のフィルムの取り出し方

フィルムが終了すると自動でフィルムを巻き上げます。巻き終わったら裏ブタを開けて取り出しましょう。

マニュアルフォーカス機のフィルムの取り出し方

フィルムカメラに挑戦してみよう!初心者でも思い通りに撮るコツは?
(画像=『トランカ』より引用)
フィルムカメラに挑戦してみよう!初心者でも思い通りに撮るコツは?
(画像=『トランカ』より引用)

マニュアルフォーカス機の場合は、フィルム取り出しの際に注意が必要です。フィルムを巻き上げないまま、フタを開けてしまうと光が入ってしまい、せっかく撮影した写真が真っ黒になってしまいます。フィルムを取り出す場合は、慎重に行いましょう。

1.巻き戻しロックボタンをおす(カメラ底部にあるタイプが多いです)ロックボタンを外すのを忘れるとフィルムが破損します。
2.巻き戻しクランクの取っ手をだします
3.取っ手をまわして巻き取ります(まわす方向はレバーに矢印が刻印してあります)
4.巻きながら軽くなったら終了です
5.巻き戻しクランクを引き上げて、裏ブタを開けフィルムを取り出してください

フィルムを現像する

フィルムカメラに挑戦してみよう!初心者でも思い通りに撮るコツは?
(画像=『トランカ』より引用)

巻き上げたフィルムは現像に出します。
現像は近くのDPEショップか、近くにショップがない場合は、フィルム現像・郵送サービスを行っている写真店もありますのでそちらを利用してください。
注文方法は、

  • 「同時プリント」:現像とプリントをセットで行うことです。
  • 「同時プリント」+「デジタルデータ」:現像後にプリント、デジタルデータを同時に注文できます
  • 「現像のみ」+「デジタルデータ」:プリントがいらない場合は現像後、デジタルデータのみの注文もできます。

撮影後は早めに現像に出されることをおすすめします。現像せずに何ヶ月もそのままにしておくと変色していきます。高温多湿の車中に置きっぱなしにすると変色が早いので注意してください。
現像しないとどう写っているかいるかわからないので、現像後のデータやプリントを確認する作業は緊張をともないます。

初心者でもフィルムカメラを使いこなそう

フィルムカメラに挑戦してみよう!初心者でも思い通りに撮るコツは?
(画像=『トランカ』より引用)

ここまで、フィルムカメラの説明をしてきました。簡単にまとめると、フィルムカメラはフィルムにあてる光の量を自分で決めて撮るカメラです。光の量は、露出計を見ながら、絞りとシャッタースピードで決めます。これ以外を操作することはほとんどありません。デジタルカメラよりシンプルな構造になっています。最初は写真を撮ることを楽しんでください。写真は個人の楽しみですから、まずは主観的に楽しんでください。カメラの仕組みや技術を学んで撮りたい写真を撮りたいように楽しんでください。楽しんだ先にあなたらしい写真が撮れるようになるのだと思います。


提供・トランカ

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