フィルムについて
フィルムはデジタルカメラのメモリーカードのような役目をしますが、1本のフィルムで写せる枚数は24枚か36枚です。
フィルムの種類と特徴
35ミリフィルムを大きく分けると
- ポジフィルム
- カラーネガフィルム
- モノクロフィルム
になります。
ポジフィルム | 現像すると、フィルムがカラーで仕上がります。以前はよくプロの方が使用していましたが需要は少なくなっています |
カラーネガフィルム | 一般的によく使われているフィルムです。扱いやすいフィルムでコスト面からも、初心者の方はこちらの使用をおすすめします |
モノクロフィルム | 写真が白黒に仕上がります。白と黒の陰影を楽しむフィルムです フィルムカメラに慣れたら、次のステップとして使ってみてください。独特の世界を楽しめます |
カラーネガフィルムの特徴
3種類の中でカメラ初心者におすすめなのはカラーネガフィルムです。カラーネガフィルムは各メーカーで色が微妙に変わります。自分の好みの色を見つけるのも楽しみのひとつです。国産のものから海外のものまでありますが、ISO感度、C41(カラーネガフィルムを現像するときの基準)の表示があるものは国際統一規格ですので、安心して使用してください。
購入する時の注意点
フィルムには有効期限があります。期限を過ぎると色が変色していくので気をつけてください。フィルムを車の中に置いたままにしておくと気温差が大きく、変色を早めてしまいます。購入後、高温多湿の場所に置くのは避けましょう。
フィルムの選び方
フィルムカメラではフィルムの感度を知ることは大事です。デジカメやスマホはいつでも、どこでもきれいに明るく撮れるように設計されています。また、天気が晴れと曇りでも写真は大きく変わります。室内と屋外ではもっと顕著に結果が現れます。フィルムカメラ初心者の方は、晴れの日も曇りの日もまかなえるISO400のフィルムがおすすめです。
フィルム感度 | 屋外で使用する場合 | 室内で使用する場合 |
ISO100 | 晴天の日の外できれいに撮れる | 室内には向いていないが、ストロボやフラッシュ撮影で撮れます |
ISO400 | 曇り、晴天どちらもきれいに撮れる | 昼間の明るい室内ならきれいに撮れるが、夜に室内灯だけではきれいには撮れない。フラッシュやストロボ撮影が必要です |
ISO800 | 晴れた日に使うと明かるすぎる写真になる。曇りの日や、晴れた日でも運動会などの動きのある被写体を撮るときに使うとブレにくい | 家庭内での日常は撮れますが、室内競技のスポーツを撮る場合などはもっと高感度のフィルムが必要になります。 |
フィルムを入れるときの注意
フィルムは光にあてるとダメになります。フィルムはパトローネという光を通さない密閉された金属のケースに入っています。先の方の5センチ位がケースから出ていますが、フィルムを装填する場合、必要以上にパトローネからフィルムを引き出さないようにしてフィルムをセットします。
コンパクトカメラのフィルム装填
自動で送る機能がついているカメラはフィルムを延ばしてセットしフタを閉じると自動でフィルムを送りはじめます。フィルムカウンターが1を表示したら装填できています。
Eが点滅している場合は装填エラーがおきているのでやり直しましょう。
一眼のオートフォーカス機
一眼のオートフォーカス機もカメラの端までフィルムを延ばして、フタを閉めます。こちらもフィルムカウンターに1と表示されればきちんと装填されています。
一眼のマニュアルフォーカス機
マニュアルフォーカス機には自動送り機能がありません。下記手順でフィルムを入れてください
1.巻き戻しクランクを上にあげて裏ブタを開けます
2.フィルム室にフィルムを入れ少し引き出します。巻き戻しクランクを下げます
3.フィルムを右側のスプールのスリットに差し込んでフィルム巻きあげレバーで巻きとります。スプールから外れないようにパーフォレーションがギアにかみ合って巻いているか確認してください。確認出来たら裏ブタを閉じます。
4.フィルムを入れたらISO感度の設定をします。ISOはASAと表示されている機種もあります。
フィルムカメラの持ち方、構え方
デジタルカメラは手ブレ補正機能が優れており、手ブレすることはまれです。
フィルムカメラはデジタルカメラと比べて「手ブレ」や「ピンボケ」をおこしやすいカメラです。慣れないうちはシャッターを押すときにカメラも同時に動かしてしまいブレやすいです。コンパクトデジカメやスマホに比べるとフィルムカメラは倍以上の重量があります。カメラが動かないように、両手でしかっりとカメラを持ち脇をしめてカメラを構えましょう。