岐阜県北部に位置する飛騨地方は、緑の山々と、透き通った清流が流れる自然溢れるエリアです。春には多くの花が咲き、初夏には鮮やかな新緑、秋には彩り豊かな紅葉と、四季を通して楽しめます。また周りを3,000m級の山々に囲まれた奥飛騨は、冬は豪雪地帯としても有名です。厳しい自然環境と隣り合わせの奥飛騨温泉郷は、5つの温泉街で形成されており、それぞれ特色ある温泉・景色・イベントを堪能できます。今回は冬の奥飛騨温泉郷エリアで、お勧めの冬景色を、5ヵ所の温泉街ごとに紹介したいと思います。

【1】平湯温泉「平湯大滝」

厳冬の奥飛騨、5つの温泉街で「冬景色」をめぐる旅
(画像=ひさし トリップノートより引用)

「平湯大滝」は、アルプスから流れる豊富な水が、落差64m・幅約6mの巨大な滝となって流れ落ちる、奥飛騨の人気観光スポットです。春の新緑から秋の紅葉シーズンまで、様々な表情を楽しめます。

寒さの厳しい冬の奥飛騨では、厳冬の訪れとともに、巨大な大滝が凍る姿を見られます。新緑や紅葉とともに水量豊かに流れる滝も見ごたえがありますが、高さ64mの氷柱となった滝の姿は、また別の美しさ。

厳冬の奥飛騨、5つの温泉街で「冬景色」をめぐる旅
(画像=ひさし トリップノートより引用)

2月には、凍った滝がライトアップされる「平湯大滝結氷まつり」が開催され、白銀の滝が美しく照らされる光景を堪能できます。

厳冬の奥飛騨、5つの温泉街で「冬景色」をめぐる旅
(画像=ひさし トリップノートより引用)
厳冬の奥飛騨、5つの温泉街で「冬景色」をめぐる旅
(画像=ひさし トリップノートより引用)

平湯大滝から車で5分程の場所にある「平湯温泉」は、5つある奥飛騨温泉郷の中でも一番手前に位置し、バスターミナルもありますので、アクセスしやすい温泉地です。大小様々な温泉宿が20軒以上建ち並び、豊かな自然の中でゆったりと温泉を楽しめます。

【2】福地温泉「青だる」

厳冬の奥飛騨、5つの温泉街で「冬景色」をめぐる旅
(画像=ひさし トリップノートより引用)
厳冬の奥飛騨、5つの温泉街で「冬景色」をめぐる旅
(画像=ひさし トリップノートより引用)

福地温泉は、国道からそれた道沿い約3kmの間にある温泉街です。標高1,000mに位置し、周りを山々に囲まれた静かな温泉ですが、温泉の他にも季節毎に開催されている地元の祭りや、地元の特産品や民芸品が購入できる朝市など、楽しみ方は様々です。

厳冬の奥飛騨、5つの温泉街で「冬景色」をめぐる旅
(画像=ひさし トリップノートより引用)

中でも冬に楽しめるのは、「福地温泉青だる」。青だるとは、滴り落ちる水が凍り、青い氷柱になる状態で、福地温泉では温泉街の木々に水を噴霧して青だるを表現しています。

厳冬の奥飛騨、5つの温泉街で「冬景色」をめぐる旅
(画像=ひさし トリップノートより引用)

3月末まで楽しめ、夜のライトアップされた青だるは圧巻です。2月には、地元の郷土獅子舞が披露される「青だるまつり」も開催されます。

【3】新平湯温泉「たるまの滝」

厳冬の奥飛騨、5つの温泉街で「冬景色」をめぐる旅
(画像=ひさし トリップノートより引用)
厳冬の奥飛騨、5つの温泉街で「冬景色」をめぐる旅
(画像=ひさし トリップノートより引用)

名水「たるま水」の里としてしられている新平湯温泉は、円空ゆかりのお寺とされる「善通寺」や、ツキノワグマなど100頭以上のクマが飼育されているクマ牧場など、見どころも豊富な温泉街です。

中でも「たるまの滝・親水公園」は一番のおすすめスポット!平湯川に流れ落ちる「たるまの滝」や、名水「たるま水」に浸かれる足水、周辺を散策できる散策路などが整備されており、奥飛騨の大自然を満喫できる場所です。

冬には凍り付いた「たるまの滝」の他、周辺の木々に水を散布して作り上げた「氷のオブジェ」を見られます。

厳冬の奥飛騨、5つの温泉街で「冬景色」をめぐる旅
(画像=ひさし トリップノートより引用)

また夜には、ライトアップされた幻想的な「たるまの滝」や「氷のオブジェ」を楽しめる「タルマかねこおりライトアップ」が開催されます。特別期間中に開催される「氷のバー」で、ホットワインなどのアルコール類を嗜むのもお勧め。

厳冬の奥飛騨、5つの温泉街で「冬景色」をめぐる旅
(画像=ひさし トリップノートより引用)