お互いに我の強さがあると相性に不安
一方、似ている筆跡で相性が悪いとされるポイントは、我の強さが表れるクセ。 縦棒の上部分の長さは、長く取ると自己主張が強く、短いと弱めの傾向があります。お互いが長い者同士だった場合、意見がぶつかってしまったときに譲り合えず、いつまでもケンカし続けてしまう可能性が高いです。 短い者同士だったとしても、協調性が高いのでケンカはしないですが、お互いが気遣い譲り合ってなかなか本音を言えないことも。 理想は、長い人と短い人のケース。菅田さんと小松さんはこのパターンで、菅田さんは「未」や「出」など縦棒を上に長く書きますが、小松さんは署名の「松」などとても短いです。おそらく、菅田さんがリードし小松さんが温かくサポートする、という関係性がぴったり合っているようにお見受けします。
字を改善して相性が良くなったケースも
実際に、ケンカが絶えないと悩まれていたご夫婦の筆跡を分析したところ、どちらも縦棒が長く書いていた、というケースがありました。そこでどちらかが短くしてみては、とアドバイスをし、夫が短く書くようになってから、徐々に諍いが少なくなっていったそうです。 筆跡が面白いのは、改善すると性格にも変化が出るところ。これは魔法でもなんでもなく、改善したい筆跡で字を書くたびに「自己主張を控えめに、相手の気持ちも察しなきゃ」と思い出すことで意識が高まり、性格にも変化がでてくるから。もちろんすぐには変われないので、半年くらい続けることが大切です。 価値観が全くぴったり合う人は、恐らくほぼ存在しないもの。ある程度のズレは生活していく上でなんとなく譲り合っていけますが、やはり絶対に妥協できないことに関しては、付き合いを続けていくのが難しいでしょう。 筆跡は、さりげなく相手の価値観を見るかっこうの方法。付き合う前に決定的な価値観のズレがないか、チェックしてみてもいいかもしれませんね。 【他の記事を読む】⇒シリーズ「筆跡心理学」の一覧はこちらへどうぞ <文/関由佳> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
関由佳
筆跡アナリストで心理カウンセラー、カラーセラピストの資格も持つ。芸能人の筆跡分析のコラムを執筆し、『村上マヨネーズのツッコませて頂きます!』(関西テレビ)などのテレビ出演も。夫との死別経験から、現在グリーフ専門士の資格を習得中。Twitter/ブログ
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