岩手に伝わる郷土料理をくわしく解説!岩手へ旅行に行ったら一度は食べてみたい、名物の食べ物・料理をまとめてご紹介します。旅行ツウのトラベルライターおすすめのお店情報もお見逃しなく!

【1】盛岡冷麺

【岩手】郷土料理のおすすめ18選!岩手名物の食べ物特集
(画像=トリップノートより引用)

昭和29年(1954年)創業の焼肉店「食道園」が、盛岡冷麺発祥の店として知られています。朝鮮半島出身である初代店主が、故郷で食べていた平壌冷麺をベースに、日本人好みに改良を加え盛岡冷麺が生まれました。

盛岡冷麺は、小麦粉と馬鈴薯デンプンを使用したコシの強い麺と、牛骨と鶏ガラからとるスープのコクのある味わいが特徴。食べる際は専用のキムチを入れて辛さをプラスしますが、冷麺とキムチが別々の器に盛られる「別辛」を注文すると、辛さナシの状態から徐々に辛さを足して調整できるのでオススメです。

盛岡冷麺の専門店というのはなく、焼肉店で食べます。焼肉と一緒に味わうこともできますが、盛岡の人はランチや飲んだあとのシメに冷麺だけを食べに焼肉店に立ち寄るパターンも多いので、冷麺一杯だけでも気軽に立ち寄ってみてください。

盛岡冷麺のおすすめ店①:盛楼閣(せいろうかく)

【岩手】郷土料理のおすすめ18選!岩手名物の食べ物特集
(画像=トリップノートより引用)

昭和56年創業で、盛岡駅向かいという好立地にある焼肉店。スタンダードな盛岡冷麺を味わえることから、地元では根強い人気があります。

盛楼閣の冷麺は、特にコシの強さを感じられる麺が特徴。また、厳選された食材を使い時間をかけてとったスープは、コクがあるのにあっさりとしたクセになる味わい。自家製のキムチもほどよい酸味が効いており、冷麺に加えることでさらに深い味わいが楽しめます。

盛岡冷麺のおすすめ店②:ぴょんぴょん舎

【岩手】郷土料理のおすすめ18選!岩手名物の食べ物特集
(画像=トリップノートより引用)

盛岡市内のほか関東にも複数店舗を構える、人気の焼肉・冷麺チェーン店。盛岡駅前店は、盛岡駅から地下道を通って徒歩3分という便利な立地にあり、観光客が多く訪れています。

ぴょんぴょん舎の冷麺は、独自の配合で練り上げられており、強い弾力とコシがありながら、麺の表面が滑らかで喉越しの良さも楽しめます。また牛骨をベースにしたスープは、コラーゲンもたっぷり!冷麺と焼肉が両方味わえるセットメニューなども充実しているので、観光客にも利用しやすいです。

【2】わんこそば

【岩手】郷土料理のおすすめ18選!岩手名物の食べ物特集
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

「わんこ」とはお椀をさす岩手の方言。わんこそばはその名の通り、お椀に入った一口大の温かいおそばを、お給仕さんが「ハイ、じゃんじゃん」という掛け声とともに器に入れ、食べる人が満腹になるまで何杯でもお代わりをして楽しむ、ユニークな郷土料理です。

わんこそばの由来は定かではありませんが、もともと盛岡や花巻周辺の地域では客人をもてなすのに、そばを振舞う風習がありました。客人が大人数の場合は、全員に茹でたての蕎麦を出すのが難しいため、少量ずつお椀に盛り、蕎麦を茹でながら次々と振る舞うようになり、その作法がわんこそばのルーツになったと言われています。

わんこそばのおすすめ店:東家・本店

【岩手】郷土料理のおすすめ18選!岩手名物の食べ物特集
(画像=tripnote.jp トリップノートより引用)

明治40年(1907年)創業の老舗で、とくに地元の人で賑わう人気の蕎麦店。”わんこそば”以外にも、”南部そば定食”や”南部そば会席”などの郷土料理もあります。

「わんこそば」は、自分で数え棒を使って杯数を数えていくコース(税込み2,970円・写真)と食べた分だけ椀を重ねていくコース(税込3,520円)の2種類。そばの他にもみじおろしやマグロの刺身、鶏そぼろ、なめこおろしなどの薬味が付いています。

お腹がいっぱいになったら、給仕さんが次の蕎麦を入れる前に、食べている椀のふたを閉めましょう。100杯以上食べると、食べた杯数が書かれた木の手形が貰えます。

【3】盛岡じゃじゃ麺

【岩手】郷土料理のおすすめ18選!岩手名物の食べ物特集
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

「盛岡のソウルフード」と言われるほど、地元では親しまれている麺料理。盛岡冷麺、わんこそばとともに、盛岡三大麺に数えられています。もともとは「白龍(パイロン)」の初代店主が、戦前旧満州で食べてきた炸醤麺(ジャージャー麺)をもとに、盛岡の人に合わせて味をアレンジしたのがはじまり。現在では、市内に専門店が10店舗ほどあります。

盛岡じゃじゃ麺は、ひき肉や胡麻、椎茸など、十数種類の材料を混ぜて炒めた秘伝の肉味噌と、もちもちとした食感の平打ち麺が特徴。食べる際は、酢、ラー油、にんにく、添えられた生姜などをお好みで入れ、混ぜながら食べていきます。肉味噌の味が濃く独特な味わいのため、初めて食べるとびっくりするけれど、なぜか二度三度と食べたくなる味、とも言われています。

麺をあらかた食べ終わったら、卓上にある生卵を割って溶いてから、店員さんに「チータンください」と声をかけます。店員さんがその皿に、麺の茹で汁、ねぎ、肉味噌などを加えてくれますので、締めにスープとしてこちらを味わいましょう。

盛岡じゃじゃ麺のおすすめ店①:白龍(ぱいろん)

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「盛岡じゃじゃ麺」の元祖として有名なのが、盛岡城跡公園の近くにある「白龍」。休日などは行列ができるほど人気を集めています。元祖というだけあって、熟成させた秘伝の肉味噌が濃厚な味わいで、もちもちの麺との相性も抜群です。大中小とサイズがありますが、白龍はかなり盛りが良いので、女性は小盛りで十分かもしれません。

盛岡じゃじゃ麺のおすすめ店②:ちーたん

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(画像=tripnote.jp トリップノートより引用)

盛岡市の郊外にあるじゃじゃ麺店のため、ドライブ途中などに立ち寄るのにオススメです。肉味噌は、パンチがありつつもバランスが良く、クセになる味わい。初めてじゃじゃ麺を食べる方におすすめなのはもちろんのこと、地元でも根強いファンがいます。またじゃじゃ麺専門店には珍しく、餃子やおにぎりなどのサイドメニューもあるので、あわせて楽しんでみて。

【4】遠野ジンギスカン

【岩手】郷土料理のおすすめ18選!岩手名物の食べ物特集
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

岩手県中東部にある遠野市の名物は、なんといってもジンギスカン!1930年頃から食べられてきた歴史があり、遠野では「焼肉」といえば「ジンギスカン」を指すくらい、定着している食文化となっています。

そもそもは、遠野ジンギスカンの元祖と言われている「あんべ」の初代が、従軍中に旧満州で羊肉料理を口にしてその独特の美味しさを知り、帰国後、精肉店兼食堂を開業したことからはじまりました。遠野では多くの農家で、ホームスパンという毛織物用に羊を飼育しており、当時も新鮮な羊肉が手に入ったため、その美味しさから瞬く間に身近な料理へと広がりました。

現在の遠野ジンギスカンは輸入肉がメインとなっていて、中央が盛り上がったジンギスカン用の南部鉄器で肉を焼いてから、タレをつけて食べる「後付け」が基本の食べ方。遠野市内に専門店が4軒ほどあるほか、盛岡市内への出店もあります。

遠野ジンギスカンのおすすめ店:遠野食肉センター 盛岡木伏店

【岩手】郷土料理のおすすめ18選!岩手名物の食べ物特集
(画像=tripnote.jp トリップノートより引用)

北上川を目の前に望む木伏(きっぷし)緑地に出店している、創業60年を誇る遠野でも人気のジンギスカン店。盛岡駅から徒歩4分と近いため、観光の前後に立ち寄りやすいのも魅力です。

メニューでは、定番の生ラムはもちろん、厚切りラムロースやショルダーラックなど、ほかのジンギスカン店にはない希少な部位が充実。天気の良い日はテラス席で、バケツを利用した遠野スタイルのジンギスカン(写真)も楽しめます。

【5】ひっつみ

【岩手】郷土料理のおすすめ18選!岩手名物の食べ物特集
(画像=PIXTA トリップノートより引用)

旧南部藩の領地だった青森県南東部から岩手県北中部にかけて伝わる郷土料理。水でこねた小麦粉の生地を手で薄く延ばしながらちぎり、鶏肉、ごぼう、にんじん、きのこなどが入った醤油ベースの汁に加えて煮込む、具だくさんの汁物です。「手で引きちぎる」ことを岩手の方言で、「ひっつむ」と言うことから「ひっつみ」と名付けられました。

すいとんと近い味わいですが、ひっつみは生地をうすーく引き伸ばしていることもあって、幅広い麺のような滑らかさとモチモチした食感の両方が堪能できます。お店の味というよりは、家庭で作って食べられることがほとんどで、地域によって具材なども変化します。

ひっつみのおすすめ店:神子田朝市

「盛岡の台所」として親しまれている神子田(みこた)朝市。地元産の新鮮な野菜や果物などがメインですが、お惣菜や和菓子の販売があったり、コーヒーやラーメンなどの軽食も味わうことができます。中でも、地元で高い人気を誇るのがひっつみの出店。油揚げやニンジン、ゴボウを具に、品の良い煮干し出汁が効いた癒される味わいで、早朝にぴったりです。

朝市は毎朝5時からスタートし、年間300日以上も営業しているため比較的立ち寄りやすいですが、8時過ぎくらいで閉めるお店も多いため、とにかく早めに行くことが肝心。ぜひ早起きして、盛岡ならではの一杯を味わってみてください。