3歳になると絵本のストーリーも徐々に理解できるようになります。今までとは違って絵だけでなくストーリーも楽しい絵本を読むことで、言葉の理解力をぐんと伸ばすことができるんです! 子供の力を引き上げる親子で楽しめるおすすめの絵本を紹介します。
3歳向け絵本の選び方
0歳〜2歳の乳幼児は、リズムを楽しむ絵本やカラフルなイラストの絵本が中心でしたが、3歳児は好奇心が高まり人やものへの興味でいっぱいになる時期。言葉の理解も進み、ストーリー性のある絵本も楽しめるようになります。読みごたえのある絵本を読み聞かせることで言葉はもちろん、感情の発達にも大きな効果が! 絵本選びで大切にしたいポイントは文書がシンプルであること。1ページ5行程度で、20〜30ページのボリュームのものがいいでしょう。また、イラストがストーリーに沿って丁寧に描かれていると、視覚からも話の内容を楽しむことができます。絵本が苦手という子供には、興味のある題材や経験した題材を選ぶのがいいですよ。たとえば犬や猫など身近な動物が出てくるお話や、散歩などの日常を扱ったお話など。その他、誕生日・クリスマスなどのイベントをテーマにしたお話もおすすめです。
3歳に絵本を読み聞かせする時のポイント
子供の力を伸ばす絵本の読み聞かせ方 3歳児は簡単なお話なら理解できるようになりますが、一度で理解するのはまだ難しい年齢。何度も同じ本を読みたがる場合は、繰り返し読み聞かせをしてあげてください。同じ絵本を何度も読むことで、子供はより速く新しいことを学ぶというイギリスのサセックス大学の研究結果も出ています。3~5歳になるとストーリーの理解度が上がり、好奇心もさらに旺盛になります。少し難しい内容の絵本でも、本人が興味を示すなら積極的に読んであげてくださいね。また、3歳児は語彙力、記憶力、集中力、感情が大きく発達する時期でもあります。これらの能力をさらに伸ばすには、読み聞かせの方法も重要になってきます。そのポイントを一緒に見ていきましょう。
子供が感じた絵本の世界を大切にする
子供が感じた絵本の世界を大切にする 親が正解を求めたり、内容を理解させたりすることは避け、子供が自分で考える余地を残してあげてください。これは「共有型」の読み聞かせといわれ、子供の語彙力を伸ばすことが分かっています。また、親も一緒に絵本体験を楽しんだり、子供のペースや興味に合わせて読み聞かせをしたりしてあげることも「共有型」の読み聞かせとして有効です。
オーバーな表現は控え、アドリブはしない
大げさに絵本の内容を表現しようとするとかえって子供の集中力が途切れてしまいますし、表現上の工夫であっても絵本を動かすことはNG。絵本が動くと絵から内容を読み取りづらくなるので注意してくださいね。 そして絵本はイラストと言葉のリズムもしっかり考えられています。言葉を言い換えずに文章通りに読んであげましょう。
話の途中で質問せずゆっくりとしたペースで読む
子供の集中力やストーリーへの感情移入を中断させてしまうため、お話の途中で親から質問するのはやめましょう。難しい単語が出てきたときは、その言葉が示すイラストを指さしてあげるといいですよ。また、はっきりとした口調で、心を込めて読んであげましょう。ページはゆっくりめくるように心がけてくださいね。
裏表紙まで読んであげる
著作権上の「内容の改変」にあたるため、文章やページを飛ばすことはNGです。また絵本は表紙から裏表紙まで物語が続いていたり、余韻を味わう工夫がされていたりします。そのため裏表紙までしっかり見せてあげてください。