境内は文化財の宝庫
本堂(重要文化財)
元の本堂は1516年戦火により焼失。その後、1524年に再建された寺内最古の建造物です。本尊は千手観世音菩薩、十一面観世音菩薩、聖観世音菩薩の三体でいずれも重要文化財。残念ながら、秘仏のため一般公開はされていません。
三重塔(重要文化財)
本堂同様、1516年の焼失後再建され、1597年完成。本堂東側の一段高い位置に建っています。2014年に屋根の葺き替え修理が完了し、建立当時を思わせる姿になっています。
三仏堂(県指定有形文化財)と護法権現社
本堂横にある三仏堂は、平安時代後期に近江守護佐々木定綱(さだつな)が父親の菩提を弔うため建立したのが始まりと伝えられており、内部には釈迦・阿弥陀・薬師の三尊が祀られています。
また三仏堂から短い渡り廊下を進んだ先にある護法権現社は、長命寺の開山である武内宿禰(たけのうちのすくね)が祀られています。
古代から続く巨石パワーに長寿祈願!
寺院が建立されるよりも数百年も前、3世紀後半から4世紀初頭、武内宿禰がこの地にあった巨木に「寿命長遠諸願成就」と彫って長寿を願ったところなんと300年!も生きることができたという伝説があります。この伝説がきっかけで寺院建立時に「長命寺」という名がつき、長寿のご利益を願うお寺となりました。
本堂裏の斜面にある六所権現影向石(ろくしょごんげんようごうせき)は、「天地四方を照らす岩」という意味で、先の巨木とあわせてこの石にも武内宿禰は長寿を祈願したと言われています。
また、護法権現社の裏手には武内宿禰のご神体とされる修多羅石(すたらいわ)があります。いずれも1,000年以上も続く巨石崇拝のパワーがもらえるスポット。ぜひ健康長寿をお願いしましょう。
提供:トリップノート
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