オーストラリアでもはや定番とも言えるクラフトビール。シドニーに数あるクラフトビールのブリュワリー(醸造所)の中でも、今回はハーバーの絶景が楽しめる、眺めのいいブリュワリー「Squire's Landing(スクワイアズ・ランディング)」をご紹介します。
オーストラリアのクラフトビール「James Squire(ジェームス・スクワイア)」
オーストラリアで最初にホップの栽培に成功し、最初に大麦とホップのビール醸造所を作ったとされる人物James Squire(ジェームス・スクワイア)。イギリスから囚人としてオーストラリアに移送され、その後農場や居酒屋などを経営し、最終的に巡査になった彼の波乱万丈の人生は、「英雄的な存在」として親しまれています。
そんな彼の名を冠したビールブランド「James Squire(ジェームス・スクワイア)」は、町の酒屋さんにも普通に並ぶ、クラフトビール業界の中でも超メジャーな存在です。販売しているビールは2021年4月現在、全部で11種類、季節ごとにリミテッド・エディションも販売しています。
ジェームス・スクワイアのメイン・ブリュワリーがあるのは、シドニー大学のあるCamperdown(カンパーダウン)。ジェームス・スクワイアが生前営んでいた居酒屋に因んで「Malt Shovel(モルト・シャベル)」と名付けられ、2021年現在は日本のキリンビールの子会社になっています。
ロックスにある醸造所兼パブ「Squire's Landing(スクワイアズ・ランディング)」
オーストラリア国内に9箇所あるジェームス・スクワイアの醸造所兼パブの中で、今回はCircular Quay(サーキュラー・キー)にある「Squire's Landing(スクワイアズ・ランディング)」をご紹介します。
サーキュラー・キーはフェリーのターミナルもある「シドニーの海の玄関口」のような場所です。お店は大型客船が入港する「Overseas Passengers Terminal(外国旅客ターミナル)」の建物の1Fにあります。
ハーバーブリッジの麓にあり、海の対岸にはオペラハウス、すぐ裏手にはオーストラリア開拓の地「The Rocks(ロックス)」が広がっているという便利なロケーションです。
ハーバーの絶景を楽しみながらビールで乾杯
一歩店内に入ると、窓の向こうに広がる壮大な景色にまず圧倒されます。オペラハウスやハーバー・ブリッジ、サーキュラー・キーを行き交う船など、シドニー・ハーバーを見渡せる絶景です。
まずはカウンターに行ってビールをオーダー。店員さんに好みを伝えて、気になるものはどんどん試飲してみましょう。ずらりと並んだ様々な種類のビールから好きなものを選び、その場でタップから注がれた冷えたビールを飲む瞬間は、贅沢なひとときです。
ビールを受け取り、続いてレジにて食べ物もオーダー。お会計を済ませてから席に移動します。居心地良さそうな店内の席も捨てがたいですが、天気が良ければ開放感抜群の外のテラス席がオススメです。
外国旅客ターミナルの北端にあるので、フェリーターミナルからロックスまで約270°のパノラミック・ビューが広がっています。東側にあるオペラハウス側の席もいいけれど、ダイナミックなハーバーブリッジを見上げる席も良すぎる‥‥どこに座るか迷っちゃいますね。