ひとり暮らしをしていて、「なかなか老後のための資金を貯められない」「どれだけ貯金があっても不安」と感じている女性も少なくないのでは?今回は、60歳以上の生活に必要な費用の平均額などをご紹介します。
60歳以上でひとり暮らしの女性の平均支出額
政府が行った2018度家計調査によれば、60歳以上の独身女性の平均支出額は、1ヵ月あたり約15万2,000円です。内訳を見てみると、食費がもっとも多く約3万6,000円。他には住居費約1万6,000円、水道・光熱費約1万3,000円などがかかります。交際費約2万1,000円、教養・娯楽費約1万7,000円なども出費の多い項目です。
この毎月の支出額と、自分が受け取れる予定の年金額との差額を補える金額が、老後資金として最低限必要な金額と考えておくといいでしょう。
老後資金が少なくても生活できるのはどんな人?
持ち家がある
毎月の支出を住居形態別に見ると、賃貸住まいの人よりも持ち家がある人のほうが6,000円ほど低いことがわかります。さらに賃貸住まいの場合は住居費が大きい分、食費や雑費の金額にシワ寄せがきているのも特徴です。
物価の低い地域に住んでいる
関東における支出を、北海道・東北地方や中国・四国地方と比べると、差額は約2万7,000円。物価の低い地域ほど、老後の生活費も少なくて済むことがわかります。
健康である
60歳以上の女性の場合、毎月の医療費は約9,000円です。体に不調があると、病院や歯医者、整体通いなどで必然的に出費も増加。逆に健康であれば、これらの出費も抑えられます。