群馬県は高知に並び、梅の産地として有名です。春の足音が聞こえてくると、県内各地で美しい梅が咲き誇ります。特に今回紹介する3つの梅林では壮大なスケールの梅が見られ、春の人気スポットに。それでは、群馬が誇る梅林をご紹介しましょう。
梅の産地、群馬の三大梅林って?
東日本最大級の梅の産地ともいわれる群馬県。特に高崎・榛名エリアでは、古くから梅の栽培が盛んです。その中でも高崎市の榛名(はるな)梅林、箕郷(みさと)梅林、そして安中市の秋間(あきま)梅林は、ぐんま三大梅林と呼ばれ、春になると梅の花が美しく咲き誇ります。
周辺の景色も抜群で、例年観光客や見物客に人気のスポットです。
【1】周辺一帯が梅の花と香りに包まれる「榛名梅林」(高崎市)
群馬三名山の一つ「榛名山」の麓に位置する高崎市榛名町。大自然に包まれた風光明媚なエリアです。この辺りは東日本最大級の梅の産地としても知られ、特に国道406号線、通称「くだもの街道」沿いの南斜面、400haに及ぶ広大な敷地には、12万本もの梅が咲き誇ります。
またこの時期になると、町全体が白梅と紅梅に包まれ、梅の香りも漂います。丘陵地には散策道もあり、お散歩がてら鑑賞も楽しむのも良いですね。梅林公園というような特定なスポットはありませんが、榛名文化会館エコールに駐車でき、敷地内でも梅が見られます。
- 見頃:3月上旬〜下旬
- アクセス:車 関越自動車道高崎ICより約40分 電車 JR高崎線よりバス約50分
【2】2つの会場で絶景と梅の花が楽しめる「箕郷梅林」(高崎市)
同じく榛名山の麓、関東平野を一望できる高崎市箕郷町にも梅林があり、広大な丘陵地におよそ10万本が咲き誇ります。会場は2つに分かれており、それぞれを訪れるのがおすすめです。
富岡会場
富岡会場には梅林公園が整備されており、遊歩道や子供たちの大好きな遊具もあるので、のびのび遊びながら梅の花が見られます。
この地の梅は、榛名山の噴火の際に、野梅の種が噴石と一緒に飛来。それを地域の人が大切に育て、関東一の梅の産地へと発展させたと言われています。飛来した種の子孫となる梅木の幹に、子供を抱いた観音様が姿を表したことから、この梅の木は「子育ての白梅」と呼ばれ、子孫繁栄・幸福のご利益がある御神木として崇められています。