一般的に、雑巾がけは水拭きをしただけでは雑菌や埃などを落としきれないと考えられています。
むしろ、雑菌が付着した雑巾で何度も拭くことにより、雑巾がけをする前よりも雑菌が広範囲に増殖してしまう恐れがあるといわれています。そのため、殺菌効果のある洗剤などを掃除に用いるのがよいでしょう。
水拭きは雑菌が増える可能性がある
皆さんは、フローリングの雑巾がけをする時、どのような目的で行いますか?
大半の人が、床の表面に付着している雑菌や埃、汚れなどを取り除くためだと答えるでしょう。
しかし、ご存知でしょうか?
実は、雑巾がけで水拭きをしただけでは雑菌や埃、ニオイ、花粉など目には見えない物質まで取り除くことはできないといわれているのです。
それどころか、雑菌のある箇所を一度拭き、そのまま他の箇所を雑巾がけしていくことで、雑菌を広範囲に広げてしまう恐れがあるというのです。
ある実験では、雑巾がけをする前よりもした後の方が雑菌が増えているという結果まで出ています。
さらに、一度使用した雑巾を洗濯し外干しをしても、その雑巾には数億個の菌が付着しているとまでいわれています。
目には見えないからこそ、脅威に感じますよね。
埃も同様に、埃が積もっている箇所をそのまま水拭きしてしまうと、埃を伸ばすだけで除去することはできないと考えられています。
雑巾がけでお酢を使用すると殺菌効果が!
雑巾がけは、何もせずに行うと、水拭きだろうと乾拭きだろうと、雑菌を増殖させてしまいます。
そこで、殺菌効果のある洗剤を使用することをおすすめします。例えば、家庭用の中性洗剤です。中性洗剤にはフローリングに付着した皮脂汚れや食べこぼしなどを落としやすくする効果が期待できます。
殺菌効果も期待できますが、頑固な汚れなどには対応できないというデメリットがあります。また、あまり使用しすぎると床の材質にダメージを与えてしまう恐れがあるため注意しましょう。
アルコール(エタノール)には高い殺菌、消毒効果があるといわれていますが、フローリングに使用すると、白く剥げてしまったような状態になる恐れがあるため、避けた方がよいでしょう。
フローリングを殺菌するのに効果的なのが、台所にある「お酢」です。お酢には殺菌・消臭効果があるといわれています。
水にお酢を加えた「お酢スプレー」を作り、床にシュッと吹きかけてから拭くだけでお掃除完了です。ただ、お酢の分量が多すぎると、特有のニオイがフローリングに残ってしまう可能性があるため注意が必要です。