前回の記事(他の動物よりも人間の味覚は良い?~一番味覚の良い動物とは~)では動物全般の味覚の良さ(味蕾の数)についてお話ししました。
今日は、動物の中で、みなさんと最も仲良しと思われる犬と猫の味覚について、詳しくご説明します!
私の実家では、小さい頃からずっと猫を飼っています。だからか、動物の中でも猫は特に好きです!犬も好きです!
きっと、みなさんも犬・猫は好きだと思います! というわけで、今日は犬と猫の味覚に関するお話です!
犬と猫の味覚
犬も猫も、ヒトと比べると味蕾の数が少ないです。
人の味蕾の数:約10000個 犬の味蕾の数: 約2000個 猫の味蕾の数: 約500個
なので、犬や猫は、人間と比べて、全体的には味覚が良くないと考えられます。
でも、5味(甘味、塩味、酸味、苦味、うま味)の感じ方はどのように違うのでしょうか? また、犬や猫に、得意な味・苦手な味はあるのでしょうか?
気になったので調べてみました!
犬の味覚
犬の感じることのできる味覚は ・甘味 ・塩味 ・酸味 ・苦味 の4つと言われています。
<甘味> 犬が最も敏感に感知できるのが甘味です。 果物の甘さにも強く反応し、またアミノ酸の甘味(グリシンやアラニンなど)も好きなようです。肉が好きなのも、甘いアミノ酸が豊富に含まれているからでしょうか。
年を重ねても甘味は強めに感じることができるので、年のせいでワンちゃんの食欲が落ちてしまったときは、食事に甘味を付与してあげると良いかと思います!
<塩味> 犬は、塩味をほとんど感じないようです(僅かに感じる)。 犬は昔から、獲物となる肉や血を食べてきたことから、十分に塩を摂取できていて、人間よりも塩の量をコントロールする必要がないからだと思われます。
<酸味> 酸味は、比較的強く感じる味です。
犬は(人間と同様に)酸味で腐敗度合いを判別しています。レモンのように酸味が強いものは、ワンちゃんは苦手です。
<苦味> 苦味は、犬が最も苦手な味です。 そもそも自然界には、「苦いもの=毒がある」ということが多いため、苦いと感じるとすぐに吐き出してしまうようです。
<うま味> 犬は、うま味を感じないようです。犬に味噌汁を飲ませても、塩水と同じような味だと思われてしまうでしょう(多少の味噌由来の甘味は感じると思われますが)。
まとめると、犬の味覚のイメージ図は以下のとおりになります。