4.「海水は冷たいから」説
代表:天草四郎さん(仮名)
どうも、天草四郎です。みんな、一揆しないようにね!
ところでみんな、昆布からダシをとるとき、お湯を温めてるよね!なんでか分かる?
そう!熱いお湯だとダシが出やすいの!海水も、もし熱かったらダシがでるかもねー。
5.「海水は塩分が多いから」説
代表:五郎丸さん(仮名)
どうも、五郎丸です。武蔵丸じゃないよ。
海水の塩分は3%くらいあります。そうすると、浸透圧の関係で、昆布の成分は外に出ないのです。浸透圧ってどういうことか簡単にいうと、水が高いところから低いところに流れるのと同じで、液も、濃いものが薄いものへ動く、ということ。つまり、海水の濃度の方が昆布の内部の濃度よりも高いから、昆布から海に成分は流れないことになります。以上、みなさん、ラグビーしましょう!
6.「昆布が乾燥してないから」説
代表:ロックマンさん(仮名)
どうも、ロックマンです。若い方は僕のこと知らないかもしれませんが、僕は、ゲームキャラです。青いやつ。アイスマンがライバル。
僕の肌は乾燥してないのですが、昆布は、乾燥しないとダシは出ません!海の中では、昆布は乾燥しないから、ダシが出ないのです!ローリングカッター!!
7.「昆布が生きてるから」説
代表:ナナコさん(仮名)
どうも、ナナコです。セブンイレブンにいったら、私を使ってください!
昆布のダシの成分は、細胞の中にあります。そして昆布の細胞には「選択透過性」っていう性質がって、海の中では、生きるのに必要なものだけを取り入れて、いらないものは排出する機能があります。
ダシの成分(グルタミン酸)は、昆布が生きる上で必要な成分なので、基本的に細胞から外に出ません。だから、生きてるうちは昆布からダシは出ないのです!
さて、みなさんの話を聞いて、参考になりましたか?
答え
答えは「7.昆布が生きてるから」でした!!
そして、「3.耐えてる」も、ある意味、正解になります。
えー!!他の選択肢も合ってそうだよ!って思ってる方もいるでしょう。
検証してみました。
実験1.水槽に、生きてる昆布入れてみたら?
うま味成分は出ませんでした!
よって、イチローさんの「1.実は、ちょっとずつダシが出ている」説は間違いです!
そして、仏の「2.発想が逆。もともと昆布は味がないけど、海のダシの成分を少しずつ吸収している」説も、あながち間違いではないけど、「なぜ昆布は海でダシが出ないのか?」の答えとしては不適切です!海のダシ成分を吸収している、というわけではありません。
実験2.冷たい水でダシをとってみたら?
ダシは出ます!
「湯出し法」「水出し法」両方あります!「水出し法」のほうが、上品な、すっきりした感じの味になるようです!
よって、天草四郎さんの「4.海水は冷たいから」説は間違いです!
実験3.塩水でダシをとってみたら?
これも、ダシは出ます!塩昆布を使っても、ダシがでます。
よって、五郎丸さんの「5.海水は塩分が多いから」説も間違いです!
実験4.乾燥してない昆布からダシをとってみたら?
これも、ダシは出ます!
乾燥してなくても、昆布が死んでいれば、ダシは出るのです。
ちなみに、昆布を死なせるには
・乾燥させる
・熱湯につける
の主に2つの方法があります。乾燥させてなくても、熱いお湯に浸けておけば、いいダシが出ます!
よって、ロックマンさんの「6.昆布が乾燥してないから」説も、不十分です!
以上です!
今日は、昆布のお話でした。ちなみに、昆布を食べても髪の毛は生えない(科学的な根拠はない)ようです。残念・・・。
おせち料理にも昆布は使われてますし、日本人には馴染み深い食べ物ですよね!これからもたくさん食べましょう!
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本日のまとめ
- 昆布が海の中でダシを出さない理由は、生きてるから。
・冷たい水でも、塩水でも、ダシは出る
・「なんで?」と聞かれたら、「生きてるから」と答えてみたい
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提供・味覚ステーション
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