「嫌われ芸人」として過去の不祥事をネタにするくらいでしか地上波では需要がない状況といえそうだが、その一方でサンドウィッチマンの伊達みきおが堤下を絶賛したことが最近スポーツ紙メディアで取り上げられたことで話題に。
伊達が堤下のYouTubeチャンネルにゲスト出演した際、堤下について「関東のツッコミ界ではベスト3に入る」とべた褒め。具体的には「ツッコミのスピード」「ツッコミのワードの多さ」が別格だといい、「俺は結構、つっつん(堤下)の勉強したよ」と参考にしていたことを明かした。さらに、伊達は「同じ体形でね、標準語だし。同じようなツッコミ。ライバルなんですよ」と語り、今もライバルとして意識していることを告白したのだ。
松本人志が認め、千鳥が憧れたツッコミ
誰もが認めるトップ芸人である伊達が称賛する堤下のツッコミ技術について、芸能ライターの田辺ユウキ氏はこう解説する。
「ダウンタウンの松本人志さんが『堤下はツッコミとしての才能はある』と言うほど、堤下さんは高く評価されています。昨年4月放送のバラエティ番組『チャンスの時間』(ABEMA)でも、堤下さんのツッコミ力の高さが検証されましたが、そこでも千鳥が、ツッコミとしての堤下さんは『憧れ』だとし、手数の多さや早さも『ピカイチ』と絶賛していました。
堤下さんは自身のYouTubeチャンネルの2024年4月12日配信回で、ツッコミ論を詳しく語っていました。特に『ツッコミの早さ』については、相手がしゃべっていることを一言一句、聞き漏らさずにちゃんと聞くことを大事にしており、そうすると相手の言葉の中から見えてくるミスや違和感が出てくるので、それに対して真っ先に反応していると持論を語っていました。
これはたとえば私のような記者、ライターにも通じるものがあります。私もインタビューのときは同じように相手の話をしっかり聞き取った上で、答えとして出てくるワードにちょっとでも曖昧さが含まれていたら『それってどういうことですか』と一歩踏み込んで聞いたり、相手の話を瞬時に咀嚼してこちらの持論をもって問い直したりします。堤下さんは同動画内で、事前になにかを用意したり、未来を予測していたりするわけではないと話していますが、インタビューもまさにそうで、こちらがガチガチに想定しすぎるとおもしろい話は引き出せない。“受け”を意識しないといけません。そういう部分で堤下さんのツッコミ論は共感性が非常に高いです」