多摩中央公園は開園以来、「大芝生広場」や大池周辺の美しい景観が特徴的な公園だった。今回の改修では、これらの象徴的な景観を維持しつつ、機能性や周辺環境との調和がさらに強化されている。

「大芝生広場」は、従来の開放的な空間を保ちつつ、広域避難場所としての防災機能を充実させるため、傾斜の解消や防災設備の新設が行われた。


また「大池前テラス」には、パルテノン多摩や中央図書館との回遊動線上に位置するため、訪れる人が気持ちよく滞留できるよう、多様なベンチを配置。休日にはマルシェを開催するなど、公園の賑わいの軸となるよう育んでいくという。

さらに、図書館に隣接するエリアに「BOOKパーク」を整備し、快適に読書を楽しめる空間を創出。


絵本の読み聞かせにも適した円形ベンチを設置し、親子でくつろげる場となるよう工夫されている。


もう一つの特徴的な景観「きらめきの広場」は、「常に水を張っている池」から「用途により水を使い分ける」広場として活用の幅を拡大。

夏場は子どもの水遊び場、夜のイベントでは噴水をライトアップするなど、さまざまな用途に対応できる空間になっている。

2つの飲食施設がオープン


公園の改修整備とあわせて誕生する「ケヤキハウス」は、パークセンター、


飲食施設、トイレの複合施設。

スタッフが常駐することで安心して過ごせる公園となるよう、防災・防犯機能など多様なサポートが可能な場所に配置されている。


レンガ坂に面した場所に建設される「フラワー&ベーカリーカフェ」は、建物の隣に「エディブル&フラワーガーデン」を備えている。

レンガ坂から公園の玄関口として、綺麗な花と美味しいパンやコーヒーで利用者を出迎える施設だ。

まちの情報発信の拠点を開設

多摩中央公園は、「クリエイティブキャンパス構想」のもと、誰もが誇りを持ち、主体的に参加できる公園づくりを目指している。


その拠点となるのが、パルテノン多摩東棟5階に開設された「クリエイティブキャンパス企画室」だ。