人格否定の発言例「そんな趣味だから」

よく偏見という色眼鏡を使って相手の趣味を罵倒する人がいます。 そして趣味につかう私生活の時間ですらも否定をする人がいるのです。

趣味というものは人に迷惑を掛けないものであれば、どんなものであっても自由であるはずのものです。 それらに対してケチやいちゃもんをつけ、性格や人格を否定するというのは、マナー違反にあたる行為です。

ごくまれに、とてもマニアックな趣味や嗜好をもっている人がいます。しかしその「趣味」や「嗜好」がその人の個性へとつながっていきます。 「こんな趣味をもっているからこんな発言をするんだ」「こんな趣味があるから仕事ができないんだ」などといた発言や軽蔑は、知らず知らずのうちであってもハラスメントになっているのです。

人格否定の発言例「お前に悲しさなんてない」

人格否定というハラスメントがエスカレートしていくと、人格否定をする人が相手をコントロールできる、しているという錯覚に陥ることがあります。 そしてハラスメントのレベルが上がっていくと、相手の感情まで否定し始めることがあるのです。 それを顕著に表す発言の例が「お前に悲しさなんてないだろ」といった発言や、「お前、怒っていい立場だとおもってるのか?」といったその人の感情まで否定してしまうことです。

こういった感情の否定までエスカレートしてくると、言われることが当たり前になってしまった人は感情を起伏させるという動作を停止させてしまいます。

ここまでハードなハラスメントに耐えていると感情が麻痺し、罵倒されることが普通という洗脳にもにた環境が整ってしまうのです。これは出来る限り回避していかなくてはいけないこと。 自分が人間らしく生きるために、こういった感情自体を否定する発言の人は要注意人物と心得ておきましょう。

人格否定する人の対処法① 自覚させる

## では、人格否定をする人に対して何か打つ手を考えていきましょう。

まずは、相手に「自分は人格否定をするというハラスメントを行っているんだ」と自覚させることが第一歩です。 虐めにおいても嫌がらせや嫌味に置いても「言う側」は然程意識していないことが多いです。 一方で「言われた側」は心に傷を負ったりトラウマになるケースも同じように多いと言えるでしょう。

そこで、一番大切になってくるのが「あなたは私の心を傷つけるだけではなく、ハラスメントをしていますよ」というメッセージを送る事。

人によって改善するかもしれませんし、そもそも自覚しない(意図や意味が伝わらない)かもしれません。 さらには自覚してもなお人格否定をやめないという強者もいるでしょう。

しかし、まずは相手に「人格否定をしている」ということと「それはハラスメントである」ということを伝える必要があるのです。

人格否定する人の対処法② 沈黙

さらに行うことができる対処方法としては、「沈黙」を貫きとおすこと。

上司に対してや目上の人に対しては最後に一言言うだけのつもりで、鋭い眼光で「じっ」と相手を見つめること。 人は、沈黙で返されるとひるむ習性があります。 その理由は相手が「沈黙」してこちらをじっと見ている心理が読み取れないからです。 自分の話を真摯にきいているのか、もしくは何か反撃を企てているのかなど自分自身で勝手に思考をめぐらせるからです。

この反抗的な沈黙と可哀相な物を見る目を養えば、人格否定というハラスメントをしてくる人をある程度牽制することが出来ます。

そもそも人格否定をしてくる人がマナー違反を侵していますので、そういった相手から何を言われても気にしないようにしましょう。 むしろ、「ああ、人を蔑むことしかできないリーダーシップのない上司なのだ。」「相手を踏みつけることでしか自分の優位性を保てない人なのだ。」と思いながらじっと観察して可哀相な目で見つめてあげることが一番の対処法となるでしょう。