【年金暮らし】「夫婦2人暮らし」と「単身生活」で生活費はどのくらい違いますか?
年金を主な収入として暮らす老後の生活は、なかなかイメージしづらい人が多いのではないでしょうか。家族構成による生活費の違いや具体的な収支を知りたい人もいるでしょう。   そこで本記事では、国の統計データをもとに、夫婦高齢者世帯と単身高齢者世帯の平均生活費の違いや収支の状況と、老後資金の備えに対する考え方をまとめました。

▼夫婦2人の老後、「生活費」はいくら必要? 年金額の平均をもとに必要な貯蓄額も解説

高齢者夫婦2人暮らしの平均生活費は単身世帯の1.7倍以上

 
高齢夫婦2人暮らし世帯と高齢単身世帯の生活費には、どのくらいの差があるのでしょうか。
 
総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯における平均生活費(消費支出)は25万959円です。一方、65歳以上の単身無職世帯の平均生活費は14万5430円という結果が出ています。比較すると、夫婦世帯のほうが単身世帯と比べて、1.7倍以上の生活費がかかる計算です。
 
それぞれの内訳を、図表1にまとめました。
 
【図表1】

費目 高齢夫婦無職世帯 高齢単身無職世帯
食料 7万2930円
29.1%
4万103円
27.6%
住居 1万6827円
6.7%
1万2564円
8.6%
光熱・水道 2万2422円
8.9%
1万4436円
9.9%
家具・家事用品 1万477円
4.2%
5923円
4.1%
被服・履物 5159円
2.1%
3241円
2.2%
保健医療 1万6879円
6.7%
7981円
5.5%
交通・通信 3万729円
12.2%
1万5086円
10.4%
教養娯楽 2万4690円
9.8%
1万5277円
10.5%
その他 5万839円
20.3%
3万821円
21.2%