人格否定の発言例「何故怒るのかわかるか」
人格否定をする人の発言例としてまずは「なぜ怒る(怒っているのか)わかるのか。」といった趣旨の発言です。 この発言をするのは仕事における上司であったり、組織の立場的に上に立っている人間が相手に対して投げかける言葉であると予測されます。

発言した本人は相手に対して「自分で考えさせること」を意図として言葉を発しているかもしれませんが、こういった質問の仕方は意味がありません。 相手に一生懸命考えさせて返答があったにしても、自分が満足のいかない答えが返ってきたら更に逆上して「違うだろ!」と怒鳴り相手を罵倒する気持ちでいる為です。
更に帰ってきた答えによって「性格の否定」や「育ちの否定」のきっかけを作ることにもなり得ます。そのための足掛かりを作る質問の例なのです。
あからさまに人格否定をしやすいような返答が返ってくると想定された質問は、「さあこれからあなたの人格を否定しますよ」と呼び掛けている質問でもありますので、十分に注意しましょう。
人格否定の発言例「君は本当にダメだね」
人格を否定する人の中に全体を揶揄して「ダメ」という言葉をチョイスする人がいます。 こういったタイプの人間は「何が」「どう」いけないのか、「どのように」直していったらよいのかを指摘することが出来ません。
特に仕事が出来ない上司や人を蔑むことで自分の有意性を確かめるタイプに多い発言です。 具体的に相手が直すべき部分が見当たらなかったり大した部分ではないのにあえてチクチクと嫌味を言い連ね相手の人格を否定してくるタイプと言えます。
こういったタイプの人間は、相手をとにかく自分より劣性であるということを確認したい人間性を持っています。 そのために非常にオブラートに包んだ人格否定をします。
全体を揶揄した「ダメだね。」「使えないわね」「クズだな」といった暴言を吐いてくるのです。 時々、部下のしかり方を知らない上司がこういった怒り方をするという擁護派の意見もありますが、そもそも人の欠点を指摘するということはしっかりと「どこ」なのか「どうしたら」よいのかを伝えられない上司はただパワハラしているだけと同じ意味なのです。
人格否定の発言例「○○卒の人はわかんないよね」
人格否定をする人の発言例としてあげられるものとしては、最終学歴で判断するような差別用語を用いたケース。 学歴社会がまだまだ色濃く残るからこそ、出てくる発言とも言えるでしょう。
学歴はそれまで努力を続けてきた人が得た称号。だからこそ自慢したいがために出てくる言葉かもしれませんが、それが差別用語であることは変えようのない事実です。
社会はいろんな人間が存在して成り立っています。会社という組織も同じです。 様々な学歴の人がいて、様々な人生の軌跡を歩んできて、様々な人間関係や人間模様が存在します。 それらを自分基準の一つのものさしだけで判断するということはとても了見の狭い人間が行うことなのです。
だからこそ「学歴」という言葉だけをものさしとして、こういった発言をする人は人格否定を認めている人間と言えるでしょう。
人格否定の発言例「だから田舎育ちは」
人格否定をする人の発言で特徴的なものの中には「だから田舎育ちは」という言葉があげられます。 もちろん田舎という言葉だけに限らず「地方」や特定の故郷をあげるケースも存在します。
その人間が生まれ育った場所にを否定し、だから田舎育ちはという発言をする人も人格否定にあたります。 性格を形成した故郷、家族、育った環境下を卑下し否定することは一種のハラスメントです。
その発言をした人間の出身地がどこであろうとも、誰にもその故郷を蔑む権利などないのです。 自ら進んで選ぶことができない、努力のしようがない運命に対して、ケチをつけることも人格否定を平気でする人の得意分野です。 こういった意味のなさない否定、本人の努力とは関係のない部分での否定を繰り返すことも、人格否定を見なさる発言のひとつなのです。