「特売日」にまとめ買いをしていますが、使いきれない食材が増えています…。これって節約になっているのでしょうか?
「特売日」は、家計を助ける強い味方。でも、ついつい安さに引かれて買いすぎてしまい、結局食材を使い切れず捨ててしまう…。そんな経験、ありませんか?「まとめ買い=節約」と思いがちですが、やり方によっては逆に損をしている可能性もあります。   本記事では、まとめ買いが本当に節約になっているのかを見直しながら、食材をムダなく活用するコツをご紹介します。

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特売日のまとめ買い、実は損してるかも?

スーパーの特売日は、「いつもより安く買えるチャンス!」と、多くの人がまとめ買いをします。特に、肉や野菜、冷凍食品などが割引されていると、つい手が伸びてしまうものです。
 
しかし、その場では「得した!」と思っていても、実際にはどうでしょうか?買った食材の一部を冷蔵庫の奥で腐らせてしまったり、気づけば賞味期限切れで捨てる羽目になったり…。そうなると、本来の目的である「節約」とは真逆の結果になってしまいます。
 
実際、農林水産省の調査によれば、日本の家庭から出る食品ロスは年間約236万トン、日本全体でみると年間約472万トンです。日本全体の食品ロス量を国民1人あたりの経済損失で計算すると年間約3万2000円となります。
 
節約のためのまとめ買いでも、使い切れないと「食材の廃棄=お金の無駄」になってしまいます。安さに飛びつくだけでは、本当の節約とはいえないでしょう。
 

節約につながるまとめ買いのコツ

使い切れないリスクを減らすためには、いくつかのコツがあります。
 
まずおすすめしたいのは、「買い物前に献立を立てる」こと。1週間分のメニューをざっくり決めておけば、必要な食材が明確になり、無駄買いを防げます。
 
2022年に株式会社ベネッセコーポレーションが実施した「サンキュ!家庭調査レポート 値上げ対策編」によると、食費の予算と献立を立てている家庭は、立てていない家庭と比べて月約1万2000円(4人家族の場合)食費を節約できるという調査結果があります。
 
また、「冷蔵庫・冷凍庫の在庫を把握しておく」ことも重要です。今ある食材を生かした買い物をすれば、食品ロスを防げます。
 
さらに、「冷凍保存のテクニック」を身につけておくと安心です。たとえば、肉は100gずつ小分けにして冷凍しておくと、必要な分だけ使えて便利です。冷凍によって、保存期間は通常の冷蔵より2~3倍長持ちすることもあります。
 

無理なく節約するために大切なこと