レディー・ガガレディー・ガガ Tinseltown / Shutterstock.com

新アルバム『メイヘム』(MEYHEM)のプロモーション中、レディー・ガガは自身の精神的な闘いについて初めて語った。

 

ステージキャラ“レディー・ガガ”との葛藤

The New York Timesのポッドキャスト「The Interview」に出演したレディー・ガガは、5年前に精神疾患を患っていたことを告白した。

彼女は、「レディー・ガガ」というステージ上のキャラクターを作り上げたことが、現実との距離を生む一因となったと明かした。

「レディー・ガガというステージキャラクターを作り上げたことで、現実との距離が生まれた」と彼女は語る。

「しばらく現実とのつながりを失っていた」と振り返り、ステージ上の激しさと日常の穏やかさをどう統合するか模索していた。

これらの発言から、彼女がアーティストとしての自己と、プライベートでの自己のバランスに苦しんでいたことがうかがえる。

彼女は、ステージ上と日常の自分とのギャップに戸惑っていた。どう調和させるかを模索し続けた結果、アーティストとしての自分を否定するのではなく、より健全な形で受け入れる道を見つけた。

「私はもう、そこに火を注ぐようなことはしないようになった。以前の私は、もっとカオスを好み、常に極限で生きることを求めていた。しかし今は、ずっと落ち着いた自分を誇りに思う」

今の彼女は、穏やかな自分を誇りに思い、もう極限状態に身を置く必要はないと感じている。

 

音楽業界の危険性と若手アーティストへの警鐘

レディー・ガガは、音楽業界の裏側についても率直に語っている。特に若い女性アーティストが置かれる危険な状況について、「この業界には、プロデューサーになるための資格や審査制度がない。そのため、若いアーティストがスタジオに呼ばれても、安全が確保されているわけではない」と警鐘を鳴らす。

「17歳の少女がスタジオに招かれても、そこに誰がいるのか、どんな環境なのか全く分からないことがある。保護者が同席しているとも限らず、業界全体として安全性が確保されていない」と指摘し、業界の改善が必要だと訴えている。