「インターンシップで学びたいこと」の回答ポイント

では具体的に、どのような回答が望ましいといえるのでしょうか。3つのポイントを軸に考えてみましょう。

1.その企業でなければいけない理由を明確に

「◯◯業界に興味がある」だけでなく、「特に商品開発力に優れた貴社に興味が強い」などと理由を明確にしましょう。そのためには企業の事業内容や特色、求める人材像などを調べることが大切です。また、興味を持ったきっかけなどについてニュースや実生活を思い出して具体的にしてみましょう。

2.自分の志望動機との整合性

自分は、なぜ、その企業でインターンシップを経験し、ひいては採用されたいと考えているのでしょうか?志望動機について、例えば「発想力のある私は、将来、開発に携わりたい」など、自分の強みや将来やりたいことに対し、企業の特色や求める人材像と合致しているか、その点について明確にしましょう。

3.インターンシップのコンセプトと学びたいことが合っているか

インターンシップにも例えば「マーケティングの実地を通して商品開発の現場を知る」など、コンセプトや内容があります。自分の学びたいことがそれらと合っていることも重要です。

企業がインターンシップを採用選考の一貫と考えるケースはあるものの、本質的には参加者が学びたいことを学び、参加して良かったと満足し、採用選考まで進んでくれることを期待しています。

「インターンシップで学びたいこと」の例文と解説

以上の回答ポイントを踏まえ、例文と解説をみていきましょう。

例文:食品メーカーを志望する場合

料理好きの母の影響を受け、食品開発に興味を持つようになりました。食品業界の中で、とりわけ貴社の開発する商品は、時代のニーズに合致し、かつ独自性のあるものです。

私自身は、居酒屋のアルバイトで厨房を任され、考案したメニューが採用されたことが何度かあります。この経験を生かして、将来、貴社の一員として食品開発に携わりたいと考えています。

そのため、マーケティングの実地を通して商品開発の現場を知ることができる貴社のインターンシッププログラムに参加し、「ニーズを踏まえる」かつ「独自の色を出す」という、居酒屋では経験できなかったより高いレベルでの商品開発を学びたいと考えています。

解説

企業の特色を「(開発する商品が)時代のニーズに合致し、かつ独自性がある」と評価して明確にしています。(回答ポイント1)

「私」が母の影響で食品開発に興味を持ったこと、また、居酒屋での経験を踏まえ「貴社」の商品開発に携わりたいとしています。(回答ポイント2)

これを踏まえて、「マーケティングの実地を通して商品開発の現場を知る」というインターンシップのコンセプトと合致している点を明確にしています。(回答ポイント3)

採用側の立場で考えてみることも大切

インターンシップ選考の際には、相手企業のことをよく知り、さらに、自分のことを客観的に見ることが大事です。そのためには、企業の採用担当者になったつもりで読み返しながら「インターンシップで学びたいこと」を書いてみましょう。

提供・UpU

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