蕎麦湯とはどんな飲み物?

①蕎麦を茹でた汁のこと

蕎麦湯とは、簡単に言えば、蕎麦を茹でたあとの汁のことです。蕎麦屋さんでは、蕎麦を食べた後に、「湯桶(ゆとう)」という急須のような容器に入れられて提供されることが多いですね。必ず提供するお店もあれば、お客さんのリクエストに応じて提供する所もあります。

蕎麦屋さんの蕎麦湯は、自宅で乾麺のそばを茹でたときとは異なり、乳白色でとろみのある液体になっています。手打ちならではの、濃厚な仕上がりになっているのですね。

味は提供するお店によって様々で、薄いものもあれば、より濃厚なものもあります。通の間では「蕎麦湯を飲めば、蕎麦屋の力量が分かる」とも言われているほどの飲み物ですよ。美味しい蕎麦屋は、蕎麦湯までも美味しく仕上げます。

②関東でよく提供される

蕎麦屋の力量を表す蕎麦湯は、主に関東のお店で提供されます。関西では、あまり見られない風習なのですね。理由としては、関東のほうが関西よりも蕎麦文化が盛んであることが挙げられます。蕎麦は、江戸時代から関東で愛されてきた食べ物ですが、関西ではうどんの方が重要視されてきました。

③発祥は信州地方

蕎麦湯を飲む風習は、信州地方が発祥だと言われています。昔から、信州そばが有名な所ですね。信州地方では、蕎麦湯は胃腸に良い飲み物として扱われてきました。飲むと元気になると、胃腸薬のように飲まれていたと伝えられています。

そんな信州地方の蕎麦湯の評判が江戸まで伝わり、関東で広く親しまれるようになったと言われています。蕎麦湯は、江戸時代から続く、由緒正しい風習なのですね。

蕎麦湯の飲み方は?

①自由な飲み方でOK

蕎麦湯の飲み方には、厳格なルールは存在しません。蕎麦湯をそのまま飲んでも、蕎麦つゆに混ぜて飲んでも、マナー違反とされることはないので安心してください。

ただし、飲み方に関しては、好まれるいくつかのパターンはあります。通の人は、自分なりの飲み方を持っていることも多いので、自分に合った飲み方を色々と試してみると良いでしょう。

POINT

稀に独自の飲み方がある

蕎麦湯の飲み方は基本的に自由ですが、稀にお店がおすすめする、独自の飲み方が存在するときがあります。老舗やこだわりのある蕎麦屋さんに行くときは、お店の説明書きや、口コミサイトなどでの紹介文がないかチェックしてみましょう。

②つゆに混ぜて飲む

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蕎麦湯の飲み方で最もポピュラーな方法は、つゆに混ぜて飲むことです。お店では、蕎麦つゆをつけるための、「猪口(ちょく)」という容器が提供されますね。「猪口」は、蕎麦湯を入れるという使い方もされます。蕎麦湯を何で飲んだら良いのか迷ったときは、「猪口」に入れることを思い出しましょう。

蕎麦湯を混ぜるのは、お店のつゆの味を確かめるうえでも効果的だとも言われています。しかし、厳密な割合があるわけではないので、つゆに混ぜる蕎麦湯の量は自由です。つゆの味を強くしても良いですし、蕎麦湯の風味を強くだしてもOKです。自分が一番美味しいと思う割合を見つけてみましょう。

③そのまま飲む

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混ぜものなしで、蕎麦湯をそのまま楽しむという飲み方もあります。美味しい蕎麦屋さんほど、蕎麦湯も美味しいと言われているので、一度は試してほしい飲み方です。そのまま飲むことでしか感じられない、蕎麦湯の味が堪能できます。

つゆの塩分が気になるという方も、そのままいただくようにすると良いですね。蕎麦湯の優しい味わいを楽しんで、食後の締めとしてみましょう。

④薬味を入れて飲む

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塩分は心配だけど、そのまま飲むのも味気ないと感じたときは、薬味を利用しましょう。蕎麦を注文したときに提供される薬味を、蕎麦湯のために少しだけ残しておくのですね。七味や山椒、わさびやネギなど、色々な薬味で試してみましょう。

もちろん、蕎麦湯をつゆと混ぜて飲むときにも、薬味を使って構いません。ベストな組み合わせを探す楽しみもあるので、挑戦してみてください。

⑤順番を決めて飲む

ここまでご紹介した飲み方を、順番を決めて飲むという方法もあります。蕎麦を食べ終わったら、そのままの蕎麦湯を一口堪能してから、つゆと混ぜて飲むという方法ですね。最後に薬味を加えて美味しく飲み切ると良いでしょう。

また、逆のパターンもあります。つゆや薬味での飲み方を堪能した後、そのままの蕎麦湯で締めるというものです。こだわりの順番がある人もいるので、ぜひ好みの順番を探してみてください。