「好きだよ、バーカ!」だってさ。

 というわけで、NHK朝の連続テレビ小説『おむすび』、今朝はいよいよ米田結(橋本環奈)が栄養士を目指す決意を固める、極めて重要な回となりました。

 1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災で被災した米田結。当時は6歳でしたが、避難所でもらった冷たいおむすびのことは覚えていたようです。その後、福岡・糸島に震災のトラウマから長く心を閉ざしてきましたが、ギャルとの出会いや元カリスマギャルの姉・アユ(仲里依紗)との和解もあって、笑顔を取り戻すことができました。

 そんな米田結の日課は、実家の農業を手伝うことでした。出荷時、不揃いの野菜はパックから弾かれることになりますが、そんな不格好な野菜でもめちゃくちゃ美味しいし、栄養も抜群だし、等しく価値があるものだと教えてくれたのはおじいちゃん(松平健)でした。

 米田結は、美味しいものが人を元気づけることを知っています。大切な帽子を海に落として泣いていた小学生も、お菓子ばかり食べていて栄養失調になったギャル友のスズリンも、米田結が差し出したトマトやおむすびを食べて、元気を取り戻していました。そして米田結自身も、落ち込んでいたときにおばあちゃん(宮崎美子)が作ってくれた温かいスープで元気を取り戻したことがありました。

 美味しいもとを食べると、元気になる。そうやって、米田結は食の大切さや、食が生活を豊かにすることを知っていったのでした。

 という物語とはまったく関係なく、米田結が栄養士を目指したのは単にイケメンきっかけだったと、何のてらいもなく結論付けられた第34回、振り返りましょう。

■書道もギャルもやってた

 昨日すっ飛ばした2年間の間に、結ちゃんは書道もちゃんとやってたようです。彼女がいることが発覚して以来すっかりドラマから追い出されていた風見先輩(松本怜生)の目の前で、結ちゃんは大判の白布に何やら筆を走らせています。