最初にすべて骨を取り除いてから食べる、身をひっくり返すのは正しいとは言えません。食べる順序は決して難しくありませんから親子でゆっくり確認しながら食べ方の練習を進めるのが良いでしょう。

 このルールは切り身魚や煮魚でも基本的には同じと考えて大丈夫ですから、箸を動かす流れは上から下、左から上であることを覚えておくと安心です。

◆魚を食べる基本の手順は、この4ステップ!

魚を食べる息子
①ヒレを取る

左手で頭を押さえて、箸で背ビレ、胸ビレを取り魚の向こう側に置く。

②上身を頭側から食べる

上身のエラ後ろ、左上部分から食べ始める。背側から腹側に移動しながら、尾っぽ部分の右側に食べ進めていく。

③骨をはずす

上身を食べ終わったら左手で頭部を持ち、箸を使って中骨を身からはずす。骨は①とおなじ場所に置く。

④下身も頭側から食べる

骨が取り除かれて残った下身を頭側から尾へ、背から腹の順に食べる。すべて食べ終わったら、残ったヒレや骨はひとまとめにしておく。

◆骨取りの練習は、干物がオススメ

干物
骨が付いている部分がわかりやすく、箸でほぐしやすいのが干物。我が家では大きなホッケで練習しています
 次に骨のある魚を上手に食べ進める練習について考えてみましょう。

 我が家ではいろいろ実践をしていますが、骨をはずす、骨をよけて食べる上で最も取り組みやすかったのが、ホッケの干物。

 大きなサイズで箸を入れやすく、骨が見分けやすいのが大きな理由ですが、子どもがおいしいと感じる魚を選んで練習してあげることも大切です。

◆骨取り魚はNGなのか?

あらかじめ骨が取り除かれた“骨取り魚”
あらかじめ骨が取り除かれた“骨取り魚”。食育のためには良くないのでしょうか?
 最近スーパーなどでよく見かけるのが、“骨取り魚”。魚の食べ方を教える上では登場させたくないと考える人もいるかもしれません。

 個人によって価値観はさまざまですが、私は骨取りタイプも積極的に食卓に出して良いのでは? と考えています。