放送開始から約1カ月、なかなか上昇気流に乗れないのが朝ドラ『おむすび』だ。主演は橋本環奈、物語の舞台は橋本の地元・福岡、物語のテーマは「ギャル」……話題性には事欠かないはずだが、現時点での評判はあまり芳しくない。

「伊藤沙莉主演の前作『虎に翼』が重厚な作品だっただけに、軽めの作品は歓迎されるかと思いきや、初回16.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、世帯)だった視聴率は3週目には12%台へ。毎週1%ずつ数字が落ちており、このままでは1ケタ転落もありそうです。橋本環奈はNHKでこれといった実績が無かったのに紅白の司会に抜擢された、NHKの大のお気に入り。満を持しての朝ドラ起用でしたが、黒歴史にもなりかねない状況です。さらに橋本はパワハラを『週刊文春』(文藝春秋)にすっぱ抜かれました。事務所は否定していましたが……」(テレビ情報誌記者)

 常に過去の作品と数字を比較されるのが朝ドラの宿命。物語はまだ序盤で、舞台も神戸編に移り、いくらでも立ち直るチャンスはあるが、同作で千載一遇のチャンスを逃した女優がいる。

「『おむすび』の舞台は福岡の郊外・糸島。博多から30分程度の距離ながら、自然が豊富で美しい景色が広がり、近年注目のスポットですが、その糸島出身なのが篠田麻里子です。篠田は生まれも育ちも糸島という生粋の地元っ子。糸島への愛着は強いようで、Instagramにたびたび里帰りの様子を投稿しています。

 これまでの例に倣えば、篠田が作品に呼ばれた可能性は高かったでしょう。『虎に翼』の新潟編で地元出身の高橋克実が活躍したように、朝ドラではご当地出身俳優を起用するのがお決まり。地元は盛り上がりますし、厄介な方言指導もいりませんから。作品では主人公・結の姉として仲里依紗が“伝説のギャル”を演じていますが、篠田なら元ギャル役はピッタリです。しかし、彼女には強烈なスキャンダル色がまだまだ色濃く、声を掛けにくかったのでしょう」(芸能関係者)