そろそろ脳の老化予防について真剣に考えたいけれど、具体的に何をすれば良いか、よくわからないという人も多いでしょう。

 高齢者専門の精神科医の和田秀樹先生は、若々しい脳を維持する秘訣は、日々の「実験」を習慣化することだと語ります。そこで和田先生に、なぜ「実験」が必要なのか、具体的にどういう「実験」をすればいいのかを教えてもらいました。

60歳からの脳と体が若返るワークブック 最高の健康法が見つかる108実験
『60歳からの脳と体が若返るワークブック』和田秀樹 著
(この記事は、和田秀樹氏の新刊『60歳からの脳と体が若返るワークブック』より一部を抜粋し、再編集しています)

◆「初めてやること」「いつもと違うこと」で老化を阻止

 誰にでも自分なりの定番とか日々のルーティンというものがなにかしらあると思いますし、歳を重ねるほどそれ以外のことをやるのが億劫になりがちです。

 しかし、和田先生は「同じことを繰り返す変わり映えのしない毎日を過ごしていると、脳の前頭葉という部分の機能が衰えてしまい、脳の老化が早まってしまう」と警鐘を鳴らします。

 それを防ぐのに大事なのは、「初めてやること」「いつもと違うこと」を、日々の暮らしの中に意識的に取り入れていくこと。要するに日々の実験です。

 いろんな試行錯誤で脳の前頭葉という部位を活性化させると、意欲も向上し、また次の「実験」をしたくなります。その繰り返しが若々しい脳をもたらすのです。

◆コンビニの新作スイーツは脳にも効く!

コンビニスイーツ
※写真はイメージです(以下同)
 どんなに些細なことでも、「初めてやること」「いつもと違うこと」であれば、脳にはいい刺激がもたらされます。

 だから大袈裟に考える必要はまったくなく、楽しんでできる範囲の小さな「実験」をちょこちょこ試すことを心がければそれで十分なのです。

 和田先生は「甘いものが好きな方なら、『これまで食べたことのないスイーツを食べてみる』というのはいかがでしょうか? 」と提案しています。