岐阜の夏の風物詩の筆頭といえる、「ぎふ長良川鵜飼」を応援するプロジェクト「PASSING on PROJECT」は、発売中の「ぎふ長良川鵜飼」の魅力がつまった「鵜飼カード」のEC販売を開始した。

鵜飼をより盛り上げるために

1300年を超える歴史を持ち、織田信長にもこよなく愛されたという鵜飼。鵜匠が紹介される機会は多いが、「鵜飼カード」では、日頃紹介される機会がなかった船頭たちに焦点が当てられた。

450年前と変わらぬ装束と漁法を守り続ける鵜匠と一方、アスリート並みの鍛え抜かれた肉体と日焼けした姿に、竿と櫂を手に水上を走り抜ける船頭の勇姿は、鵜匠同様に注目すべき存在といえる。

そんな船頭たちに焦点を当てたのは、東京から岐阜へ移り住んだいわゆる移住組が、新しい地元となる岐阜のためにできることを、と立ち上げた鵜飼の継承応援プロジェクト「PASSING on PROJECT」。

この「PASSING on PROJECT」は、鵜飼をより盛り上げるための様々な企画を展開している。中でも、鵜匠6人と船頭13人、屋号や鵜や篝火など、鵜飼にまつわる豆知識などが詰まった「鵜飼カード」全30枚が話題を集めている。

船頭たちの素顔がわかる「鵜飼カード」


「鵜飼カード」制作にあたり、船頭たちの素顔を知るために、20時間以上にわたるインタビューが行われた。そこで、それぞれの信条や性格、趣味や好きな食べ物に至るまでをリサーチし、カードに盛り込んでいる。


カードのデザインを担当したクリエイティブ・ディレクターの南部美乃氏は、「水の流れや水位、風や月まで読み取りながら鵜飼舟を操る姿には惚れ惚れします」と話している。

「鵜飼カード」の写真は、写真家で、サッカーを中心に様々なジャンルのアスリートを撮り続ける近藤篤氏が担当。今までにない鵜飼の世界を見事に切り取り、船頭たちの有志を写真におさめた。近藤氏は、「撮れば撮るほど奥深く、とにかくカッコいい。仕事への誇りが表情に表れている」と話している。