新NISA(つみたて投資枠)は毎月いくらがベスト?
(画像=fuelle編集部)

新NISA(つみたて投資枠)で毎月いくら積み立てるのがいいかは、目標金額や運用できる年数によって異なります。積み立て投資の複利効果を活かして利益を最大限にするには、長期運用することが不可欠です。ですから、毎月の積立額を設定するときは、無理のない金額を設定しましょう。目安は給料の10~15%です。平均年収からみる、年代別のベストな積立額は次のとおりです。

中には、一括投資したい人や、最速の5年で使い切るべきか、迷っている人もいるでしょう。結論からいうと、大きなリスクをとれるのであれば、一括で多額を投資したり、毎月枠ギリギリの30万円を積み立てて5年間で使い切ったほうが、大きな利益を狙えます。

今回は、新NISAで毎月いくら積み立てるべきかを「20代・30代・40代・50代・60代の年代別」「1,800万円の枠を最速の5年で使い切るなどシーン別」にシミュレーションしました。おすすめ銘柄も紹介しますので、なるべく早く積み立てを開始して、大きな資産を形成しましょう。

\1円単位で金額の設定&毎日積立が可能/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

この記事で分かること
目次 [クリック]

目次

  1. 新NISAは毎月いくら積み立てることができる?
  2. 新NISAで毎月いくら積み立てる?20代~60代の年代別平均とシミュレーション
    1. 【年代別平均額】新NISAでみんな毎月いくら積み立ててる?
    2. 【年代別シミュレーション】新NISAは毎月いくら積み立てるのがいい?
    3. 20代は3万5,000~5万1,000円
    4. 30代は4万9,000円~5万3,000円
    5. 40代の毎月の投資額目安
    6. 50代の毎月の投資額目安
    7. 60代以降の毎月の投資額目安
  3. 新NISAの1800万円 枠を最速の5年で使い切るシミュレーション
  4. 新NISAでおすすめの銘柄
    1. eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
    2. SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
    3. eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
    4. eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
  5. 毎月の積立額は目標金額から設定する
    1. 老後資金2,000万円必要なら、月3万円を30年間積み立てる
    2. 教育資金1,800万円必要なら、月1万5,000円を17年間積み立てる
  6. 新NISAは少額でも大丈夫?
  7. 途中で新NISAのつみたて金額変更はできる?
  8. 毎月の積立額を100円から自由に設定できるおすすめの証券会社4選
  9. よくあるQ&A

毎月の積立額が自由なおすすめの証券会社
会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券 SMBC日興証券 大和証券 野村證券 みずほ証券 SBIネオトレード証券
取扱銘柄数 205本 194本 200本 177本 197本 158本 26本 19本 8本 1本
最低投資金額 100円 100円 100円 100円 100円 1,000円 100円 1,000円 1,000円 100円
積立コース 毎月
毎週
毎日
毎月
毎日
毎月 毎月
毎日
毎月
毎日
毎月 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと 毎月 毎月 毎月
ポイント還元 Tポイント
dポイント

Pontaポイント
JALマイル
Vポイント
楽天ポイント Pontaポイント マネックスポイント 松井証券ポイント dポイント
クレジット
カード決済
ポイント還元率
三井住友カード
0.5%(※1)
楽天カード
0.5%~1.0%
au PAYカード
1%
マネックスカード
1.1%
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
※1.三井住友カードの一般カード。一部のカードは1%または2%
※ ランキングの根拠はこちら(2023年9月4日現在)

新NISAは毎月いくら積み立てることができる?

新NISAでは、つみたて投資枠(上限10万円/月)と成長投資枠(上限20万円/月)をあわせて、合計月30万円(年間360万円、5年で1,800万円)まで積み立てることができます。

つみたて投資枠(年120万円)と成長投資枠(年240万円)は併用が可能です。つみたて投資枠と同じ商品を、成長投資枠で買うことができます。

1.新NISA(つみたて投資枠)は毎月いくらがベスト?
(画像=金融庁「新しいNISA」より引用)

なお、クレカ積み立ての上限額について、SBI証券、楽天証券、マネックス証券は、5万円から10万円に引き上げることを発表しました。

クレカ積み立ての
ポイント還元率
クレカ積み立ての
上限額
SBI証券 ・0.5~5%
└三井住友カード(NL):0.5%
└三井住友カードゴールド(NL):1%
└三井住友カードプリファード:5%
10万円
楽天証券 1% 10万円
マネックス証券 1.1% 10万円
auカブコム証券 ・1~3%
└au PAY ゴールドカード:3%
└au PAY カード:1%
・Pontaポイント
10万円

新NISAで毎月いくら積み立てる?20代~60代の年代別平均とシミュレーション

新NISAで毎月いくら積み立てるべきか、20代・30代・40代・50代・60代の年代別に平均額と、各年代のライフイベントにあわせたシミュレーションを紹介します。

【年代別平均額】新NISAでみんな毎月いくら積み立ててる?

株式会社400Fが実施した「新NISAの利用意向調査」によると、新NISAを利用している人の、前年台の毎月の積立金額の平均は6万689円です。

内訳を見ると、割合が最も高いのは「9万円以上~10万円未満(36.5%)」、次いで「5万円以上~6万円未満(15.3%)」、「3万円以上~4万円未満(10.1%)」の順となっています。

年代別の平均積立金額は以下の通りです。

年代 新NISAの毎月の平均積立金額
20代 4万5,465円
30代 5万8,973円
40代 6万1,703円
50代 6万5,224円
60代 6万3,444円
70代以上 6万9,000円

どの年代も毎月の積立金額は高く、40代以降は毎月6万円以上積み立てていることが明らかになりました。

\新NISAを今すぐ始める!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

【年代別シミュレーション】新NISAは毎月いくら積み立てるのがいい?

3.新NISA(つみたて投資枠)は毎月いくらがベスト?
(画像=fuelle編集部)

新NISAで毎月いくら積み立てるべきなのか、20代〜60代の年代別で、シミュレーションしましょう。各年代の平均年収や、起こりがちなライフイベントから、ベストな金額を算出しました。

「年代別ベストな積立額」は、おもに、平均年収の、10~15%を目安に算出しています。実際には 「平均」ではなく、「自分の数字」で計算するのがおすめです。
※参照:資産形成を始めるにあたって

20代は3万5,000~5万1,000円

20代が新NISAを始める場合、毎月の積立金額は3万5,000~5万1,000円が目安です。ただし積立は、毎月の生活費を圧迫しない範囲で行うのが重要です。20代であれば、月5,000円の積立であっても、30年後の50代には347万円の資産を形成できます。

国税庁の「2022年分民間給与実態調査」によると、20代の平均年収は20~24歳が273万円、25~29歳は389万円でした。平均年収を12ヵ月で割ると、20代の平均月収は22~32万円です。

<20代の平均年収>
20~24歳:273万円
25~29歳:389万円
<30代の平均月収>
22~32万円
※参照:国税庁「2022年分民間給与実態調査
20代の単身世帯が手取り収入から貯蓄に回している割合:平均16%
※参照:金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2022年)

貯蓄が少ないうちは無理をせず、月5,000円~1万円程度の少額から始めるといいでしょう。
大西勝士(ファイナンシャル・プランナー)

\100円からスタートできる!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

20代の平均年収 投資に回す割合 貯蓄に回せる金額
22~32万円 5% 1万1,000円~1万6,000円
10% 2万2,000円~3万2,000円
15% 3万3,000円~4万8,000円
20% 4万4,000円~6万4,000円

\無料で100円からスタート!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

30代は4万9,000円~5万3,000円

30代が新NISAを始める場合、毎月の積立金額は4万9,000円~5万3,000円が目安です。これは、平均月収や貯蓄に回す割合から算出しています。所帯を持つ人が増える30代は、単身世帯が多い20代と比べて貯蓄率は減少しますが、年収が増加する分、多くの金額を投資に回せる世代といえます。

<30代の平均年収>
30~34歳:425万円
35~39歳:462万円
<30代の平均月収>
35~38万円
※参照:国税庁「2022年分民間給与実態調査」
30代の二人以上世帯が手取り収入から貯蓄に回している割合:平均14%
※参照:金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2022年)」

一般的に、30代は教育費の準備を始める時期だと考えられています。厚生労働省の「人口動態統計月報年計(2022年)」によると、2021年の第1子出生時の母親の平均年齢は30.9歳となっており、30代前半で、子どもが幼稚園や小学校に入学する準備を始める人は多いかもしれません。
大西勝士(ファイナンシャル・プランナー)

文部科学省によると、高等学校卒業までにかかる学習費総額は全て公立で約600万円、全て私立だと約1,800万円にもなります(出典:文部科学省「子供の学習費調査(2021年度)」)。

【年間の平均学習費総額(2021年度)】
公立 私立
幼稚園 16万5,126円 30万8,909円
小学校 35万2,566円 166万6,949円
中学校 53万8,799円 143万6,353円
高等学校 51万2,971円 105万4,444円
高等学校卒業までの費用(※1) 576万6,084円 1,840万812円
※出典:文部科学省「子供の学習費調査(2021年度)」
※学習費総額とは、学校教育費、学校給食費、学校外活動費の合計
※1.小学校6年分、幼稚園・中学校・高等学校3年分の合計

さらに大学へ進学する場合、卒業までの費用(入学料+授業料)は国公立で約250万円、私立で約400万円です(出典:文部科学省 私立大学等入学者に係る初年度学生納付金調査(2023年度))。

【大学の入学料・授業料(2023年度)】
国立 公立 私立大学
入学料 28万2,000円 37万4,371円 24万806円
授業料 53万5,800円 53万6,191円 95万9,205円
卒業までの費用(※1) 242万5,200円 251万9,135円 407万7,626円

上記データをまとめると、大学卒業までの費用は最低(高等学校まで全て公立、大学は国立)でも約800万円かかることになります。30代の人が子供の大学卒業までの資金を20年間で準備するなら毎月3万3,000円の積み立てが必要となる計算です。

\無料で100円からスタート!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

30代の平均年収 投資に回す割合 貯蓄に回せる金額
35~38万円 5% 1万7,500円~1万9,000円
10% 3万5,000円~3万8,000円
15% 5万2,500円~5万7,000円
20% 7万円~7万6,000円

30代は子育てやマイホーム購入など、まとまったお金がかかる時期でもあります。家計の状況に応じて、無理のない金額で始めることが大切です。
大西勝士(ファイナンシャル・プランナー)

\1円単位で金額の設定&毎日積立が可能/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

40代の毎月の投資額目安

40代が新NISAを始める場合、毎月の積立金額は4万8,000円~5万1,000円が目安です。40代は、管理職の経験などから年収が増える人が多い一方ですた貯蓄率は12%となっており、子供が成長して教育費などの支出も増加するため、20代(16%)、30代(14%)と比べて貯蓄に回せる金額が減少する傾向があります。

<40代の平均年収>
40~44歳:491万円
45~49歳:521万円
<40代の平均月収>
40~43万円
※参照:国税庁「2022年分民間給与実態調査」
40代の二人以上世帯が手取り収入から貯蓄に回している割合:平均12%
※参照:金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2022年)」

40代の平均年収 投資に回す割合 貯蓄に回せる金額
40~43万円 5% 2万円~2万1,500円
10% 4万円~4万3,000円
15% 6万円~6万4,500円
20% 8万円~8万6,000円

仮に平均年収の10%を投資に回す場合、新NISAの積立金額は月4万円~4万3,000円が目安です。

40代は、20年後に訪れる老後の生活費を準備し始める重要な時期です。40代は、教育費や住宅ローンの返済など家計支出が増える時期でもあります。しかし、将来への備えである資産形成も同時に進めていく必要があります。家計に余裕がない場合は、無理のない月1万円から始めてみましょう。大切なのは、老後に必要なお金を把握し、今から少しずつ準備を始めることです。
大西勝士(ファイナンシャル・プランナー)

\無料で100円からスタート!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

50代の毎月の投資額目安

50代が新NISAを始める場合、毎月の積立金額は5万7,000円~5万8,000円が目安です。年収・月収は他の年代と比べて最も高くなっています。ただし、貯蓄率は50代と同じ12%にとどまり、教育費のほか介護費の捻出が影響していると予測できます。

<50代の平均年収>
50~54歳:537万円
55~59歳:546万円
<30代の平均月収>
44~45万円
※参照:国税庁「2022年分民間給与実態調査」
50代の二人以上世帯が手取り収入から貯蓄に回している割合:平均12%
※参照:金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2022年)」

50代は老後の生活費に加え、介護費用の準備も視野に入れたいところです。仮に平均年収の10%を投資に回す場合、新NISAの積立金額は月4万4,000円~4万5,000円が目安です。
大西勝士(ファイナンシャル・プランナー)

生命保険文化センターが介護経験者に調査したところ、一時的な介護費用(住宅改造や介護用ベッドの購入など)の平均は74万円、月額の平均は8万3,000円でした。
※出典:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査(2021年度)」

【介護に要した費用の平均額(2021年)】
・一時的な費用:74万円
・月額:8.3万円
・(参考)介護期間の平均:61.1ヵ月(5年1ヵ月)
※出典:生命保険文化センター「生命保険に関する全国実態調査(2021年度)」

50代の平均年収 投資に回す割合 貯蓄に回せる金額
44~45万円 5% 2万2,000円~2万2,500円
10% 4万4,000円~4万5,000円
15% 6万6,000円~6万7,500円
20% 8万8,000円~9万円

一般的に、60代以降は給与が下がります。50代は子育てが終わって教育費がかからなくなれば、人生最後の貯めどきといえます。新NISAは、できるだけ多くの金額で積み立てられるのが理想です。ただし、住宅ローンの返済が残っている場合は、無理のない金額で積み立てを続けましょう。
大西勝士(ファイナンシャル・プランナー)

\無料で100円からスタート!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

60代以降の毎月の投資額目安

60代が新NISAを始める場合、給与などの安定収入があるなら、毎月の積立金額は3万円~3万9,000円が目安です。平均年収・月収は20代より高いですが、これは一部の高所得者層が平均を引き上げている結果といえます。貯蓄率は全年代の中でもっとも低い11%です。50代までにしっかり蓄えることができれば、貯蓄に回すお金は、もっと減らすことができるでしょう。

<60代の平均年収>
60~64歳:441万円
65~69歳:342万円
<60代の平均月収>
28~36万円
※参照:国税庁「2022年分民間給与実態調査」
60代の二人以上世帯が手取り収入から貯蓄に回している割合:平均11%
※参照:金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2022年)」

60代の平均年収 投資に回す割合 貯蓄に回せる金額
28~36万円 5% 1万4,000円~1万8,000円
10% 2万8,000円~3万6,000円
15% 4万2,000円~5万4,000円
20% 5万6,000円~7万2,000円

60代以降は病気への備えを検討しましょう。加齢から病気になりやすい時期で、特に日本人の死因1位のがん(2021年、出典:厚生労働省「人口動態調査(2022年)」)の罹患率は60代以降に上昇することから注意が必要です。

60代以降に治療費を準備する場合、他の年代のように20年間もの積立期間を設定することは現実的ではないでしょう。仮に5年間で100万円を準備する場合、月に約1万7,000円を積み立てると到達します。

もっとも、60代以降は基本的に資産を取り崩す時期です。貯蓄が十分にある場合、無理に積み立てる必要はないでしょう。
大西勝士(ファイナンシャル・プランナー)

仮に平均年収の10%を投資に回す場合、新NISAの積立金額は月2万8,000円~3万6,000円が目安です。

60代の多くは、50代のときよりも収入が下がります。定年退職を迎え、収入が年金のみとなる人もいるでしょう。また、医療費や介護費用など、急にまとまったお金が必要にある可能性も高まります。

上記はあくまでも、60代の平均年収から試算した金額です。リスクを抑えることを重視するなら、月5,000円などの少額投資を続けてもいいでしょう。

\無料で100円からスタート!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

新NISAの1800万円 枠を最速の5年で使い切るシミュレーション

新NISAは月30万円の積み立てを5年間続けると、最速で1,800万円の枠を使い切ることが可能です。具体的には、つみたて投資枠で月10万円、成長投資枠で月20万円の積立設定を行います。

キリが良いのはこんな金額
・積立設定月額 50,000円 :使い切るまで30年(クレジットカード積立設定金額上限)
・積立設定月額 100,000円 :使い切るまで15年(つみたて投資枠の年間上限(120万円))
・積立設定月額 300,000円 :使い切るまで5年(つみたて投資枠の年間上限(120万円)+成長投資枠の年間上限(240万円))
(引用元:SBI証券「2024年からの新NISAでの投信積立に関する変更点、画面操作方法について」

新NISAの枠を最速で使い切るシミュレーション結果は以下の通りです。

【新NISAで月30万円を5年間積み立てる場合】
①つみたて投資枠
(月10万円)
②成長投資枠
(月20万円)
①+②
(月30万円)
1年目 120万円 240万円 360万円
2年目 120万円 240万円 360万円
3年目 120万円 240万円 360万円
4年目 120万円 240万円 360万円
5年目 120万円 240万円 360万円
5年間の合計 600万円 1,200万円 1,800万円

新NISAは非課税で運用できる期間に制限がないため、少しでも早く枠を使い切るほうが有利です。とはいえ、実際には毎月30万円の積み立てを続けられる人は多くないため、無理をする必要はありません。毎月まとまった金額を投資に回せる場合は、月30万円積み立てることを検討するといいでしょう。
大西勝士(ファイナンシャル・プランナー)

\無料で100円からスタート!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

新NISAでおすすめの銘柄

初心者向けに新NISAのおすすめ銘柄を4つ紹介します。

銘柄名 騰落率(3年間) トータルリターン
(3年間)
純資産総額 信託報酬
eMAXIS Slim全世界株式
(オール・カントリー)
68.03% 17.79% 2兆2,768億
5,900万円
0.05775%以内
SBI・V・S&P500
インデックス・ファンド
90.11% 22.12% 1兆3,409億
2,900万円
0.0938%程度
eMAXIS Slim
先進国株式インデックス
80.21% 20.12% 6,241億
5,000万円
0.09889%以内
eMAXIS Slim 国内株式
(TOPIX)
51.08% 11.99% 1,220億
5,400万円
0.143%以内

いずれもつみたて投資枠の対象商品で、運用コストが低く、長期の資産形成に適しています。毎月の積立金額が月10万円以上の場合は、つみたて投資枠(月10万円まで)に加えて、成長投資枠(月20万円まで)でも投資可能です。

上記の投資信託はさまざまな銘柄に投資を行うため、1本で分散投資ができています。基本的には1本だけで問題ありませんが、状況によっては複数の銘柄を組み合わせても構いません。 積立NISAですでに上記の銘柄を保有している場合、新NISAでは積立金額を増やすのもいいでしょう。それぞれ投資対象やリスクが異なるため、運用方針に応じて自分に合ったファンドを選ぶことが大切です。

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)・通称オルカンは新NISAでますます人気。オルカンは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用されるファンドです。1本で米国や日本を含む先進国と新興国の株式に分散投資を行えます。投資対象は米国が約60%を占めており、日本は約5%です。米国株式の影響を強く受けるものの、全世界の株式に幅広く投資を行うため、1ヵ国に集中させずにリスクを分散したい人に向いています。

過去3年間の運用成績は、騰落率68.03%、トータルリターン17.79%です。後述するS&P500や先進国株式に比べるとリターンはやや低めですが、リスクを分散している割には高水準といえます。信託報酬は0.05775%と今回紹介するファンドの中では最も低く設定されており、コストを抑えて運用できるのも魅力です。新NISAでどの銘柄を選べば良いかわからない場合は、この全世界株式を選んでおけば問題ないでしょう。

ただし、投資対象に新興国が含まれている点には要注意です。先進国に比べて政治や経済が不安定な新興国株式は値動きが比較的大きく、株価の下落が基準価額に影響する可能性があります。新興国は全体の約10%程度ですが、カントリーリスクがあることを理解して投資判断を行いましょう。

銘柄名 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント
基準価額 2万2,062円
騰落率(1年) 32.14%
騰落率(3年) 68.03%
トータルリターン(1年) 30.42%
トータルリターン(3年) 17.79%
純資産総額 1兆3,409億2,900万円
信託報酬(税込) 0.05775%以内
出典元:SBI証券(2024年1月31日時点)

6.新NISA(つみたて投資枠)は毎月いくらがベスト?

\おすすめ銘柄をすべて買える!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

SBI・V・S&P500インデックス・ファンド

米国ETFの「バンガード・S&P500ETF」を通して、S&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用されるファンドです。S&P500は、米国の代表的な株価指数の1つです。このファンド1本で、米国市場を代表する約500の企業に分散投資を行うことができます。

過去3年間の運用成績は、騰落率90.11%、トータルリターン22.12%です。今回紹介するファンドの中では最も高い運用成績を残しています。信託報酬も0.0938%程度と低く、運用コストを抑えられるのもメリットです。世界最大の経済大国である米国の株式に集中投資して、より高いリターンを目指したい人に向いているでしょう。

とはいえ、投資先を1ヵ国に集中させるとリスクは高まります。米国株式は好調ですが、今後も株価上昇が続くとは限りません。リターンの高さよりも安定運用を重視したい場合は、より幅広い国を投資対象とする全世界株式や先進国株式を検討するといいでしょう。

銘柄名 SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
運用会社 SBIアセットマネジメント
基準価額 2万3,815円
騰落率(1年) 40.23%
騰落率(3年) 90.11%
トータルリターン(1年) 34.48%
トータルリターン(3年) 22.12%
純資産総額 1兆3,409億2,900万円
信託報酬(税込) 0.0938%程度
出典元:SBI証券(2024年1月31日時点)

7.新NISA(つみたて投資枠)は毎月いくらがベスト?

\おすすめ銘柄をすべて買える!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

eMAXIS Slim 先進国株式インデックスはMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指して運用されるファンドです。1本で日本を除く先進国の株式に分散投資できます。投資対象は米国が約75%を占めるが、その他の先進国にも幅広く投資を行うため、1ヵ国に集中させずにリスクを分散したい人に向いています。

過去3年間の運用成績は騰落率80.21%、トータルリターン20.12%と高水準です。信託報酬は0.09889%以内と低く、コストも抑えて運用できます。日本も含めて先進国全体に投資したい場合は、後述する国内株式(TOPIX)のインデックスファンドを組みわせて保有するといいでしょう。

銘柄名 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント
基準価額 2万6,733円
騰落率(1年) 35.43%
騰落率(3年) 80.21%
トータルリターン(1年) 30.46%
トータルリターン(3年) 20.12%
純資産総額 6,241億5,000万円
信託報酬(税込) 0.09889%以内
出典元:SBI証券(2024年1月31日時点)

8.新NISA(つみたて投資枠)は毎月いくらがベスト?

\おすすめ銘柄をすべて買える!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)は、東証株価指数(TOPIX)(配当込み)に連動する投資成果を目指して運用されるファンドです。TOPIXには東京証券取引所に上場する2,000銘柄以上が組み入れられているため、国内の株式市場に幅広く投資したい場合に最適です。S&P500や先進国株式のインデックスファンドと組み合わせることで、1ヵ国に集中させずにリスク分散が可能になります。

過去3年間の運用成績は、騰落率51.08%、トータルリターン11.99%です。他のファンドに比べるとリターンは低めですが、2020年以降は基準価額の上昇が続いています。信託報酬は0.143%以内と今回紹介したファンドの中では最も高い設定ですが、投資信託としては低水準です。

銘柄名 eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)
運用会社 三菱UFJアセットマネジメント
基準価額 1万9,207円
騰落率(1年) 32.27%
騰落率(3年) 51.08%
トータルリターン(1年) 28.11%
トータルリターン(3年) 11.99%
純資産総額 1,220億5,400万円
信託報酬(税込) 0.143%以内
出典元:SBI証券(2024年1月31日時点)

9.新NISA(つみたて投資枠)は毎月いくらがベスト?

\おすすめ銘柄をすべて買える!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

毎月の積立額は目標金額から設定する

新NISAで毎月いくら積み立てるか、目標金額から設定する方法もあります。何にいくら必要なのか、目的から逆算して毎月の積立額を決めましょう。

例えば、老後資金と教育資金の2つはどちらも今すぐ必要なお金ではありません。しかし、将来に向けてまとまった金額を用意する必要があります。必要額を明確にしたうえで新NISAで毎月積み立てれば、まとまったお金を無理なく準備できるでしょう。

老後資金2,000万円必要なら、月3万円を30年間積み立てる

老後資金は個人差が大きいものの、平均的な世帯では介護費用も含めて約2,000万円必要です。2,000万円の資産を形成するには、3万円を、およそ33年間積み立てる必要があります(利回り3%)。

家計調査の収入を年金(社会保障給付)に限定して単純計算すると、65歳以上の夫婦のみ無職世帯の家計収支は毎月の約4万8,000円となります。仮に月4万8,000円の赤字が25年間(65歳から90歳まで)続けば、その総額は1,440万円です。

生命保険文化センターの調査によれば、介護費用の平均額は約580万円となっています。

あくまでも各種調査結果をもとにした平均額ではありますが、老後の生活費1,440万円と介護費用580万円を合計すると、準備しておきたい老後資金は約2,000万円と計算できます。

新NISAで65歳までに2,000万円作る場合のシミュレーション結果は以下の通りです。

【65歳で2,000万円作るのに必要な運用期間】
毎月の積立額 想定利回り3%
(積み立て開始年齢)
想定利回り5%
(積み立て開始年齢)
3万円 32年11ヵ月(32歳) 26年11ヵ月(38歳)
4万円 27年3ヵ月(37歳) 22年10ヵ月(42歳)
5万円 23年3ヵ月(41歳) 19年10ヵ月(45歳)
6万円 20年4ヵ月(44歳) 17年7ヵ月(17歳)
7万円 18年1ヵ月(46歳) 15年10ヵ月(49歳)

毎月の積立額が3万円の場合、利回り3%なら32年11ヵ月かかるので、32歳まで積み立てを始める必要があります。毎月7万円を積み立てられる場合は、利回り3%なら46歳利回り5% で運用できれば49歳から積み立てを始めても65歳までに2,000万円を作ることが可能です。

先ほど紹介した新NISAおすすめ銘柄は、いずれも利回り5%を上回っているため、十分に達成可能な水準といえるでしょう。とはいえ、あくまでもシミュレーション結果であり、この通りに運用できるとは限らない点に注意が必要です。

また、必要な老後資金の額はもらえる年金額によって変わってきます。

【2024年度の年金額の例】
国民年金(1人分の老齢基礎年金:満額) 月額6万8,000円
厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額) 月額23万0,483円

先ほどの赤字1,440万円は、年金が約22万円もらえる前提の金額です。自営業者やフリーランスのように国民年金のみの場合は年金額が少ないため、より多くの老後資金を準備する必要があります。まずは日本年金機構の「ねんきんネット」などを利用して、将来受け取る年金見込額を確認することから始めましょう。

\はやめに新NISAを始めよう!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

教育資金1,800万円必要なら、月1万5,000円を17年間積み立てる

教育資金1,800万円必要なら、月1万5,000円を17年間積み立てる必要があります。文部科学省の調査によると、高等学校卒業までにかかる学習費総額はすべて公立で約600万円、すべて私立の場合は約1,800万円です。それに加えて、大学入学から卒業までの費用は国公立が約250万円、私立が約400万円となっています。 特にまとまったお金がかかるのは、大学進学のタイミングです。教育資金については、高等学校卒業までは必要な費用はその都度払いながら大学進学費用を準備していくのが現実的といえます。

新NISAで私立大学の費用約400万円を準備するケースについて、シミュレーション結果を確認してみましょう。

【子どもが18歳時に400万円作るのに必要な運用期間】
毎月の積立額 想定利回り3% 想定利回り5%
1万5,000円 17年2ヵ月 15年1ヵ月
2万円 13年7ヵ月 12年3ヵ月
2万5,000円 11年4ヵ月 10年4ヵ月
3万円 9年8ヵ月 8年11ヵ月

毎月の積立額が1万5,000円の場合、利回り3%なら17年2ヵ月かかるため、子どもが生まれてすぐに積み立てを開始する必要があります。利回り5%なら15年1ヵ月のため、子どもが2歳のときに積み立てを始めれば間に合います。月3万円を積み立て利回り5%で運用する場合は8年11ヵ月で、子どもが9歳のときに始めても大学進学までに400万円を準備できます。

あくまでもシミュレーション結果ではありますが、新NISAで積み立てを早く始めるほど、毎月の積立額は少なく済むことがわかります。

なお、上記は子ども1人あたりの平均額です。子どもの人数が2人なら2倍、3人なら3倍の金額を用意する必要があるので、早めに準備を始めましょう。

新NISAで100円~積み立てられるおすすめの証券会社
会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券 SMBC日興証券 大和証券 野村證券 みずほ証券 SBIネオトレード証券
取扱銘柄数 205本 194本 200本 177本 197本 158本 26本 19本 8本 1本
最低投資金額 100円 100円 100円 100円 100円 1,000円 100円 1,000円 1,000円 100円
積立コース 毎月
毎週
毎日
毎月
毎日
毎月 毎月
毎日
毎月
毎日
毎月 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと 毎月 毎月 毎月
ポイント還元 Tポイント
dポイント

Pontaポイント
JALマイル
Vポイント
楽天ポイント Pontaポイント マネックスポイント 松井証券ポイント dポイント
クレジット
カード決済
ポイント還元率
三井住友カード
0.5%(※1)
楽天カード
0.5%~1.0%
au PAYカード
1%
マネックスカード
1.1%
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
詳細はこちら
公式サイトへ
※1.三井住友カードの一般カード。一部のカードは1%または2%
※ ランキングの根拠はこちら(2023年9月4日現在)

新NISAは少額でも大丈夫?

新NISAはなるべく上限まで投資枠を使い切ったほうが節税メリットを最大限享受できますが、少額でもメリットがあります。

少額投資はリターンが小さい反面リスクも小さいため、初心者でも長期間に渡ってコツコツと積立投資ができます。

以下は、SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの基準価額の推移です。

2022年2月8日
(基準日)
2022年3月9日
(最安値)
2022年9月13日
(最高値)
1万6,553円 1万5,532円
(▲6.17%)
1万8,880円
(14.06%)

2022年2月8日を基準にすると、基準価額の騰落率は2022年3月9日がマイナス6.17%、2022年9月13日が14.06%です。

2022年2月8日に当ファンドに投資した場合、投資元本に応じて評価額は以下のように推移します。

2022年2月8日
(投資元本)
2022年3月9日の
評価額
2022年9月13日の
評価額
100円 94円
(▲6円)
114円
(+14円)
100万円 93万8,300円
(▲6万1,700円)
114万600円
(+14万600円)

投資元本100円の場合、最大益は14円しかありませんが、損失も6円に抑えられます。一方、投資元本100万円の場合は、最大益が14万600円と大きいものの、損失は最大6万1,700円まで広がっています。

少額投資には、リスクを抑えて投資を学べるほか、短期的な値下がりを気にせずに積立を続けられるメリットがあるといえます。

\無料で100円からスタート!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

途中で新NISAのつみたて金額変更はできる?

新NISAの毎月の積立額は、投資枠の範囲内であればいつでも変更可能です。

Q【NISA】つみたて投資枠の積立設定の解除や変更はできるか教えてください
Aつみたて投資枠の積立設定の解除や変更は「投資信託 積立ガイド」よりご確認いただけます。

※積立設定方法についてはこちら

なお、設定変更する場合は、つみたて投資枠の年間投資可能額(120万円)を超えないように設定変更する必要がございます。

※出典:SBI証券

最初は月3万円からスタートし、1年後に月5万円に増やした場合のシミュレーション結果を確認してみましょう。

【20年間積み立てて利回り3%で運用した場合】
毎月の積立額 元本 評価額
3万円 720万円 980万5,633円
1年目は3万円、2年目以降は5万円 1,176万円 1,590万7,492円

2年目に毎月の積立額を2万円増やすかどうかで、20年後の評価額に600万円以上の差が生じています。この結果から、利回りが同じであれば、元本が大きいほうが得られる利益も大きくなることがわかります。

新NISAは運用益に税金がかからないので、売却すれば評価額がそのまま手元に残ります。無理をする必要はありませんが、余裕があれば積立額の増額を検討しましょう。

\無料で100円からスタート!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

毎月の積立額を100円から自由に設定できるおすすめの証券会社4選

新NISAの始め方を紹介

新NISAを始めるには、金融機関でNISA口座を開設する必要があります。ここでは具体例として、SBI証券での新NISAの始め方を紹介します。

SBI証券で総合口座を持っていない場合、口座開設の申し込みから新NISAで取引を開始するまでの流れは以下の通りです。

\はやめに新NISAを始めよう!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

12.新NISA(つみたて投資枠)は毎月いくらがベスト?
(画像=SBI証券より引用)

郵送は最短でも7営業日かかりますが、ネットなら最短2営業日で取引を開始できます。早く開設したい場合はネット申込がおすすめです。

まずは、SBI証券のホームページにアクセスし、「総合口座と同時にNISA口座を開設する」ボタンを押します。

13.新NISA(つみたて投資枠)は毎月いくらがベスト?
(画像=SBI証券より引用)

メールアドレスを入力し「メールを送信」ボタンを押すと、入力したアドレス宛に認証コードが届きます。その認証コードを入力して、申込画面に進みましょう。

14.新NISA(つみたて投資枠)は毎月いくらがベスト?
(画像=SBI証券より引用)

申込画面では、住所や氏名などの基本情報を入力します。画面下段にある「NISAの選択」において、「NISAに申し込む(無料)」にチェックを入れましょう。

15.新NISA(つみたて投資枠)は毎月いくらがベスト?
(画像=SBI証券より引用)

口座開設手続きで「ネットで口座開設」を選択した場合は、口座開設状況画面からログインして提出書類をアップロードします。スマートフォンで撮影して提出できる場合は、マイナンバーカードのみで手続きできます。過去に撮影した画像を利用する場合は、マイナンバーカードとは別に、本人確認書類(運転免許証など)が1種類必要です。

「郵送で口座開設」の場合は、SBI証券から届く「NISA申請書」に必要事項を記入して返送しましょう。

その後、提出書類の審査が完了すると「口座開設完了通知」が届き、初期設定を行うと取引を開始できます。なお、この段階では仮開設の状態であり、税務署の承認を経てNISA口座は正式に開設(本開設)となります。

新NISAの口座開設手順は金融機関によって異なるので、詳しい手続きの流れは新NISAを申し込む証券会社のホームページなどで確認しましょう。

\はやめに新NISAを始めよう!/

SBI証券で新NISAを始める
(公式サイト)

よくあるQ&A

新NISAの月額最大はいくらですか?
月額の積立額は最大30万円です。つみたて投資枠が月額10万円、成長投資枠は月額20万円が上限で、併用すると月額30万円まで積み立てられます。毎月の積立額が30万円までであれば、年間投資枠の範囲内に収まり、運用によって得られた分配金や譲渡益といった利益に税金がかかりません。なお、その年の非課税投資枠に未使用分があっても、翌年の投資枠に上乗せすることはできません。

NISA 月いくら 平均?
株式会社400Fが実施した「新NISAの利用意向調査」によると、新NISAの平均積立金額は月6万689円です。金額別では「9万円以上~10万円未満(36.5%)」が最も多く、次いで「5万円以上~6万円未満(15.3%)」、「3万円以上~4万円未満(10.1%)」の順となっています。

新NISA 月々いくら?
新NISAの積立額は、月々100円~30万円の範囲で自由に設定できます。積立額を増やせば元本が増えるペースが早まるため、資産が増える可能性も高まるでしょう。ただし、投資には元本割れリスクがあるため、無理は禁物です。まずは少額から始めて、慣れてきたら少しずつ積立額を増やしていくといいでしょう。

新NISA で1800万円の枠を10年で使い切るための月積立額は?
積立額を月額15万円に設定すれば、10年で1,800万円の枠を使い切れます(月額15万円×12ヵ月×10年=1,800万円)。つみたて投資枠で上限いっぱいの月額10万円、成長投資枠で月額5万円の積立設定を行うと新NISAで月額15万円の積み立てが可能です。

新NISAで1800万円投資した場合の運用益は?
投資金額は同じでも、毎月の積立額(運用期間)や利回りによって得られる運用益は変わってきます。

積立額が月額5万円の場合、元本が1,800万円になるまで30年かかります。30年後の運用益は、利回り3%で1,093万5,652円(評価額2,893万5,652円)、利回り5%の場合は4,076万8,795円(評価額4,076万8,795円)です。

積立額が月額10万円の場合は、元本が1,800万円になるまで15年です。15年後の運用益は利回り3%で462万3,941円(評価額2,262万3,941円)、利回り5%の場合は848万2,459円(評価額2,648万2,459円)となります。
※参照:2024 年以降の NISA に関する Q&A

あくまでもシミュレーション結果であり、運用がうまくいかずに損失が生じる可能性もあります。

新NISAは1年でいくらまで投資できる?
1年で360万円まで投資できます。つみたて投資枠は年120万円、成長投資枠は年240万円まで投資可能です。両者は併用できるため、新NISAの年間投資枠は360万円が上限となります。

新NISAの金額は月いくらにするべき?
新NISAの積立額に正解はありません。月々100円~30万円の範囲で自由に設定できるため、貯蓄や収入、年齢などに応じて無理のない金額で始めるといいでしょう。試しに少額から投資したいなら、月々100円~数千円程度の少額からスタートするのも一手です。

将来必要な金額がはっきりしているなら、その金額をもとに積立額を決める方法もあります。例えば、老後資金2,000万円用意するために利回り3%で運用する場合、月額3万円なら32年11ヵ月かかりますが、月額5万円なら23年3ヵ月で達成できます。金融機関が提供しているシミュレーションツールを利用して、積立額を検討するのがおすすめです。

新NISAの金額変更は何回できる?
基本的に毎月の積立金額の変更はいつでも可能です。変更回数にも制限はありません。ただし、ボーナス設定など特定月の増額については、年2回などの上限が設けられていることもあります。また、年間投資枠を超えて増額することはできません。

新NISAの買付可能額のリセットはいつ?
新NISAはつみたて投資枠が年120万円まで、成長投資枠が年240万円まで投資でき、毎年12月末にリセットされます。例えば、その年につみたて投資枠枠の未使用分があっても、翌年になると買付可能額は年120万円までにリセットされます。その年の未使用分を翌年以降に再利用することはできません。

なお、1,800万円の枠を使い切った状態で保有中の投資信託を売却した場合は、売却した元本部分の枠が復活し、翌年以降に年間投資枠の範囲内で新たに投資できます。
※参照:2024 年以降の NISA に関する Q&A

新NISAは20年後どうしたらいい?
新NISAは非課税保有期間に制限がないため、引き続き非課税で運用を続けられます。旧制度のつみたてNISAは非課税保有期間が20年間と制限がありましたが、新NISAでは無期限化されました。20年後に売却する必要がない場合はそのまま運用を続けると良いでしょう。

新NISAはいくらから始められる?
証券会社によっては月100円から始められます。

新NISAは毎月いくらが限度額?
限度額は月30万円です。年間投資枠はつみたて投資枠が120万円(月10万円)、成長投資枠が240万円(月20万円)となっています。両者は併用できるため、合計で月30万円まで積み立てられます。月30万円の積み立てを続けると、5年で1,800万円の枠を使い切ることが可能です。

新NISAの投資額の平均は月いくら?
株式会社400Fの「新NISAの利用意向調査」によると、新NISAの投資額の平均は月6万689円です。金額別では「9万円以上~10万円未満」が最も多く、全体の35%以上を占めています。年代別では、年齢が高くなるにつれて積立額も増える傾向にあります。20代は4万円台でしたが、30代以上はどの世代も5万円を超えており、最高は70歳以上の6万9,000円となっています。
※参照:【新NISAの利用意向調査】新NISAの利用率は約4割。“つみたて投資枠“での毎月の積立平均金額60,689円と高い傾向に!

新NISAのつみたて金額はいつでも変更できる?
できます。「最初は少額から始めて後から増額する」「収入が減ったのでつみたて金額を減らす」など、状況に応じて柔軟な対応が可能です。ただし、何度も変更すると手間がかかるので、最初から自分に合ったつみたて金額を見極めるようにしましょう。

新NISAの毎月の積立額はどのように決めると良い?
決めるための主なポイントは、「お試しできる金額にする」「家庭の状況を見て決める」「目標額から毎月の金額を決める」「目的から毎月の金額を決める」の4つです。新NISAは月100円からスタートできます。生活に支障が出ることがないように、まずはお試し感覚で始めてみましょう。老後資金や教育資金のように準備したい時期と金額がはっきり決まっている場合は、金融機関のシミュレーションツールを使って決めるのも一手です。

新NISAを100円から始められる証券会社はどこ?
SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券などです。

毎月5,000円ずつ積み立てると、20年後はいくら増える?
毎月5,000円を20年間積み立て、平均年3%で運用できれば評価額は約164万円(うち運用益は約44万円)になります。なお毎月1万円だと約328万円(うち運用益は約88万円)、毎月3万円だと約984万円(うち運用益は約264万円)です。新NISAは運用益に課税されないため、売却すれば評価額がそのまま手元に残ります。
※参照:資産運用シミュレーション : 金融庁

大西勝士
AFP、金融ライター。早稲田大学卒業後、会計事務所、一般企業の経理職、学習塾経営などを経て2017年10月より現職。FP資格や投資経験をもとに、大手金融機関を含む複数の金融・不動産メディアで記事執筆を行っている。得意領域は不動産、投資信託、税務。

■保有資格
AFP
AFP、金融ライター。早稲田大学卒業後、会計事務所、一般企業の経理職、学習塾経営などを経て2017年10月より現職。FP資格や投資経験をもとに、大手金融機関を含む複数の金融・不動産メディアで記事執筆を行っている。得意領域は不動産、投資信託、税務。

■保有資格
AFP

【こちらの記事も読まれています】