空き家を活用するには?

(写真=A. and I. Kruk/Shutterstock.com)

実家が空き家になってしまったとき、「何かいい活用方法があればいいのに」と思う方は多いはず。いったいどのような活用方法があるのか、注意点についても見ていきましょう。

売却する方法と注意点

実家が空き家となった場合、まず考えられるのが「売却する」という方法です。管理をする負担もなくなり、維持管理に悩むこともありません。2015年にアットホームが行った「30代・40代男女に聞く“もし実家が空き家になったら”調査」でも、40%強の人が売却したいと答えていました。

しかし、中古物件が増え続けている不動産の状況下では、売りたいと思っても、すぐに売却できるものではないかもしれません。ある程度時間がかかる、または、リフォームをしてから売却するなど、別途費用が必要になることも想定しておく必要があります。

賃貸にする方法と注意点

「実家が空き家になったとしても、思い出がある建物はそのままにしておきたい」

このように考える人も多いでしょう。住み慣れた建物を売ってしまいたくないという気持ちは、誰にでもありますよね。

この場合は「賃貸にする」という方法があります。地域にもよりますが、一般的な戸建ての賃貸を求めている人は、一定数存在していると考えられます。築年数での違いはありますが、賃貸料での大幅な変動がそれほどないものと想定されます。

一方で、実家を賃貸にするには管理が必要になります。もともと老朽化している建物や設備の場合、修理費もある程度は予定しておく必要があるでしょう。また、自分が離れた地域にいても、しっかり管理してくれる頼れる不動産会社を見つけることも重要です。

土地活用をする方法と注意点

建物が古くて賃貸でも利用することはできない場合は、土地そのものを利用するという方法もあります。例えば、貸駐車場にする、アパートやマンションを建てるといったことが考えられます。

貸駐車場にする場合、単に月極にするだけなら管理費などの経費で済みますが、アパートやマンションを建てるとなると、建築費用が必要になります。もし、借り入れをしてアパート経営をするならば、資産と負債のバランスはしっかりと検討しなければなりません。