若手ビジネスパーソンのみなさんはもちろん、働く上でいくつになっても悩ましいことと言えば「どんな風に働くか、どんな仕事をするか」ではないでしょうか。生活する上では、給料面も気になりますよね。「できるだけ、残業が少なくて給料の高いところに勤めたい」という本音もあるかもしれませんが、実際にそれは可能なのでしょうか?各アンケート調査から紐解いてみました。
今の仕事における、一時間当たりの対価はいくら?
「忙しいけれど年収は高い」「残業はないけれど年収は低い」など……勤め先はもちろん職種によって得られる収入や忙しさは変わってくるもの。私たちが重視することの多い「年収」を、一時間当たりの対価で考えてみたことはありますか?
大手転職情報サイトの「doda」が発表した職種別の「平均年収ランキング 最新版」(2019年)とあわせて、エンジニアソリューション事業を展開する株式会社メイテックが実施した「残業時間」に関するアンケート調査(2018年)をもとに、職種別の時給を換算してみました。
平均年収ランキングと時給換算
- 年収順
- 時給の換算について、平均年収の80%を手取り年収と想定、手取り年収÷{(法定労働時間×20+月間残業時間の中央値)×12}で算出。小数点以下切り捨て
- 残業時間は平均でなく中央値
全体的に、残業時間の中央値は20時間程度となっています。また、事務・アシスタントや販売・サービス職は、ランキング1、2位の職種より200万円程度年収が低く、それにともなってか残業時間の中央値は4~6時間と低いのが特徴です。一部を除いて、年収ランキング=時給ランキングと言えるでしょう。
もちろん、企業に勤めることで得られるものは金銭だけではありません。企業によっては、住宅補助や手当てなどがありますので、一概に時給換算することはできませんが、時間価値を考える上で参考にしてみましょう。
職種別の残業時間は?
どんな仕事に就くかを考えるとき、給料に加えて気になるのが残業時間ではないでしょうか。同じく「doda」が、2019年に行った職種別の1ヵ月あたりの残業時間ランキングを「少ない順」と「多い順」で紹介しているので、それと合わせてその職種の平均年収(「doda」調べ)も見てみましょう。
残業時間が少ない職種ランキング
残業時間が多い職種ランキング
残業時間が少ない職種・上位5位までの平均年収は300万円前後なのに対し、残業時間が多い職種・上位5位までは450万円前後と、150万円ほどの開きが見られました。あくまでこれは一例ではありますが、残業時間がある分、年収が高めと考えてもよさそうです。
仕事の満足度はどんな風に影響する?
最後にもう一つ、年収と残業時間に加え、やりがいや満足度も仕事においては重要です。「doda」の調べでは、労働時間に対する「仕事満足度ランキング2019」が発表されており、その上位15位の中に「残業時間の少ない職種ランキング」10位以内の職種が5つもランクインしています。