ジンを飲んだことはありますか?ジンはカクテルに使われていることが多いので、もしかしたら注文したカクテルのベースに、ジンが使われていることもあるかもしれません。ジンとは知らずに飲んでいることもあるかもしれませんね。ここではジンについて詳しくご説明します。また、ジンおすすめの人気銘柄TOP20もランキング形式でご紹介します!
ジンってこんなお酒
ジンは、大麦、ライ麦、トウモロコシ、ジャガイモなどの穀物を原料にした蒸留酒です。ウォッカ・テキーラ・ラムと並ぶ世界4大スピリッツのひとつと言われています。
ジンの大きな特徴は、ジュニパーベリー(セイヨウネズの実)の上に流すことによって香りづけがされていることです。また、ボタニカル(香りづけに使われるハーブやスパイス)を浸漬・蒸留することで風味をつけています。それによって、香りが高く、クセの強いお酒になります。
ジンのアルコール度数はかなり高く、40%前後です。ビールがおよそ5%、ワイン・日本酒で15%前後、焼酎で高くても30%。それを考えると、かなりアルコール度数が高いことがわかります。
お酒の強い人なら、ロックやストレートでジンの独特の香りや味を楽しむのがいいでしょう。その時は水やソフトドリンクをチェイサーとして用意しておけば、酔い潰れたりすることはありませんよ。
ジンの種類は大きく分けて4タイプ
香りが高く、クセの強いジンですが、ジンの種類は大きく分けて4タイプあります。どういったタイプに分かれるのでしょうか?見ていきましょう。
ドライジン
現在一般的に知られているのが「ドライジン」です。イギリス、ロンドンが主産地であるため、「ロンドン・ジン」や「イングリッシュ・ジン」と呼ばれることもあります。
19世紀半ばに連続式蒸留器が発明され、アルコール度数の高いスピリッツを作り、そこにジュニパーベリーやボタニカルなどの副材料を加えて単式蒸留します。これがジンのルーツになっています。
クセが強いのが特徴で、カクテルのベースとして使われることの多いお酒です。さまざまなアレンジを加えて楽しむことのできる汎用性の高さがポイントです。
ジュネヴァ
より原型に近い、昔ながらの製法で造られるジンが「ジュネヴァ」です。現在もオランダが主流で作られているため「オランダ・ジン」とも呼ばれています。
単式蒸留するため、コクが深く濃い味わいが特徴です。また、原料を糖化、醸造した液体に副材料を加えるため、独特な甘味とまろやかな口当たりに仕上がっているのも大きな特徴です。ストレートでゆっくりと楽しむのがいいでしょう。
シュタインヘーガー
ドイツにあるヴェストファーレン地方のシュタインハーゲン村で生まれたジンが「シュタインヘーガー」です。ドライジンやジュネヴァが乾燥させたジュニパーベリーを使っているのに対し、「シュタインヘーガー」は生のジュニパーベリーを使っているのが大きな特徴です。
生のジュニパーベリーを使うとクセが抑えられ、控えめな風味を持ちます。しっかりと冷やして飲むのがいいでしょう。
オールド・トム・ジン
「オールド・トム・ジン」は、製造工程がドライジンとほとんど同じですが、違うのは「オールド・トム・ジン」が砂糖を使う点です。ドライ・ジンが作られるようになる以前、クセや雑味を抑えるために砂糖が加えられたのです。
カクテルに使うと甘さが引き立ち、飲みやすい味わいになります。カクテルのトム・コリンズは本来このジンを材料としています。