犬の被毛のタイプは本当に千差万別、多種多様の一言に尽きます。基本的に長さによって、短毛型(ショート・コート)・中間型(普通型)・長毛型(ロング・コート)の3つに分類することができます。短毛型としてはラブラドール・レトリバーやバグ、ブルドッグ、長毛型としてはマルチーズやオールドイングリッシュ・シープドック、中間型としては柴などの日本犬やジャーマンシェパードなどがあげられます。中間型では、一次毛と二次毛にはっきりと違いが見られます。
また、毛の長さ以外に一次毛と二次毛の状態でも分類することができます。
細短毛(スムース・コート)
トップコートを形成する一次毛のサイズが中間型に比較して小さく、反対にアンダーコートを形成する二次毛の数が多くなり、また良く発達しています。このため、手触りが滑らかに感じられるのでしょう。代表的な犬種にダックスフンド(スムース)やミニチュアピンシャーなどがあげられます。
粗短毛(ワイヤー・コート)
トップコートを形成する一次毛が盛んに成長しますが、アンダーコートを形成する二次毛が普通型より少ないために、全体的に固い手触りになっています。代表的な犬種に多くのテリア種、ロツトワイラーなどがあります。
羊毛状長毛(カーリー・コート)
トップコートを形成する一次毛の数が少なく、アンダーコートを形成する二次毛が良く発達し、数も多くなっていて、毛全体の80%を占めています。代表的な犬種にプードル、べドリン卜ンテリアなどがあります。このタイプの犬糧は他の犬種に比較して換毛が少ない傾向にあります。
このほか長い年月をかけて様々に品種改良をされてきた結果、犬種によっては、毛のないへアレスドッグというタイプもあります。
セーブル
黄褐色の毛先に黒が混じったもの
グリズル
ブルーがかったグレー
裏白
尾、腹、脚の裏が白いこと
ブラックマスク
頭部または口の周りが黒いもの
ハウンドマーキング
白と黒と褐色の斑
ハールクィン
白地に不規則な黒斑
A. ヒゲは犬の口の周りや顎の下、また目の上に顔の輪郭をなぞるように生えています。これも毛の一種で、『触毛』または『感覚毛』と呼ばれています。ヒゲ自体には感覚はないのですが、普通の毛よりも毛根部が皮膚の奥にあり、そこには感覚神経が豊富に存在しているため、犬はヒゲの動きを通じて暗闇の中でも障害物をチェックしたり、空気の流れを感じたりすることができます。といっても、猫ほど敏感とはいえません。
A. 普通ではありません。犬の換毛は一部の毛が一気に抜けていくのではなく、あちらから少し、こちらから少しという風にモザイク状に少量ずつ抜けていきます。このため、目で見て判るほどのハゲ(脱毛部分)はできません。一部だけ毛が抜けてしまっているのであれば、皮膚に異常がある可能性が高いので、この場合には動物病院で診察を受けるようにしましょう。
A. 毛周期の長さがそれぞれ異なっているためです。長毛型の犬では、毛が伸び続ける期間である成長期が長く続くため、毛が生え変わる周期がゆっくりなので、抜け毛が少ないのです。反対に短毛型では毛周期の期間が短く、短期間のうちに毛が抜け変わってしまうので、抜け毛が多くなってしまいます。
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