【戌の日の腹帯】持参の腹帯は断られる場合もアリ

腹帯を安産祈願の際にもらえるとはいえ、いただける腹帯は本当に帯状の木綿布ですから巻き方が分からないから自分で購入したものを持参したい...

と持参したいという要望も多く聞かれます。
特に今はいろいろな腹帯(妊婦帯)が販売されており、自分の体型・ライフスタイルに合うものを購入することができますから、自分が購入した腹帯を持参して安産祈願したいという妊婦さんもいらっしゃいます。

持参というより安産祈願の際に購入した腹帯を着けていくには問題ありませんが、購入した腹帯を持参して安産祈願をしてくださいというお願いは断られる場合もあります。

例えば水天宮は帯そのものが安産のお守りになっていますから、他の腹帯を持参してもご祈祷はまずしてくれません。
このように持参する腹帯については神社やお寺によって対応が違うので、持参した腹帯にご祈祷してもらいたい場合は事前に持参した腹帯でもよいのか問い合わせましょう。

【戌の日の腹帯】腹帯を贈る風習

腹帯は自分たちで好きな物を購入する、もしくは安産祈願の際にいただくと考えている妊婦さんがおおいのですが、元々腹帯は親から安産を願って贈られるものです。

妊婦の親が腹帯を準備します。

娘の安産を願って贈るものですから、大切に使いたいですね。
腹帯はどちらにせよ洗い替えが必要ですから、自分で購入したもの母親に購入してもらったもの神社でいただいたもの、何枚かあっても全く問題ありません。

むしろ1枚では足りませんから、タイプの違うものをいくつかそろえても良いですよね。

【戌の日の腹帯】腹帯は誰に巻いてもらう?

さて、安産祈願の後に腹帯を巻くのですが、巻き方が分からない!という妊婦さんも多いでしょう。
腹帯の巻き方は神社や産婦人科で教えてくれることがありますが、初めての腹帯は夫、もしくは母親に巻いてもらいます。

少しふっくらしてきたお腹に初めて腹帯を巻いてもらう瞬間は何とも恥ずかしいような、嬉しいようなくすぐったい感情でいっぱいになります。

でもこのように大切に儀式として腹帯を巻いてもらうと、改めて大切な物に気づかされるようなあったかい気持ちになりますから、この日ばかりは自分でチャッチャと巻かずに人に甘えてみましょう。
忘れられない記念の戌の日になること間違いなしです。

【戌の日の腹帯】腹帯の巻き方

安産祈願でいただく(もしくは購入する)腹帯はまさに「帯」
一枚の木綿布です。
腹帯の巻き方を知らなければズルズルと下がってきますし、そもそも腹帯の効果が期待できません。
ちなみに腹帯の役割は2つ。

①大きなお腹を支える(腰の保護の役割もある)
②お腹を冷やさないようにする

腹帯の巻き方

巻き方にはちゃんと正しい巻き方と、ちょっとしたコツがあるので説明していきます。

まず一枚の木綿布を袋から出したら広げて横長になるように二つ折りにします。
このままだと長くて巻きにくいので、巻きやすくするために二つ折りにした帯をくるくるとロール状に巻いていきましょう。
ロール状になったら、まず下腹部あたりから巻き始めます。

この時二つ折りにしたわっかは下向きにするのがコツ。
くるっと一周したらお腹辺りで、上向きに帯を折り返し、今度はお腹の上部をくるりくるりと巻いていきます。
1周したら折り返す、1周したら折り返すを繰り返していき、最後、布の端を上から差し込めば完成です。
この時の端は腹部周りの大きさによるので、お腹でも背中でもどこで終わってもOKです。