寒い時期の運動や食事のポイントは?

Q. 犬の飼育書に「冬は給餌量を増やすように」とありましたが、太りませんか?

A. 給餌量は飼育環境に合わせて調整。室内犬なら増やさなくてもいいでしょう。

昔は屋外飼育が一般的で、寒い時期は体温維持のために余計にエネルギーが必要でした。だから夏と同じ給餌量だとやせてくることが多かったのです。
しかし、現在は暖かい室内で飼われることが多く、体温維持にエネルギーが使われることもありませんので、あえて給餌量を増やす必要はないでしょう。かえって太らせる原因になるかもしれません。給餌量は飼育環境に合わせて調整してください。
外で飼育している場合には、冬は犬舎をあまり風の通らない場所に移動したり、入り口に毛布などをかけて風を防ぐなど、給餌量以外の配慮も忘れないようにしましょう。

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(画像=『犬・猫のポータルサイトPEPPY(ペピイ)』より引用)

Q. 寒がって散歩を嫌がるのですが、犬は寒さに強いはずでは?

A. 最近の犬は寒がりです。散歩はできるだけ暖かい時間に。

犬は寒さに強いといわれますが、室内飼育が増えて最近の犬はずいぶん寒がりになっています。
冬の冷え切ったアスファルトの上を歩くのは、犬にとってもつらいと思います。
散歩はできるだけ暖かい時間帯に出かけるようにしましょう。
また、室内と外気の極端な温度差は体に大きな負担となります。高齢犬や心臓疾患の持病をもつ犬などは、寒い日は無理して散歩に行かなくてもかまいません。

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寒さ対策や暖房器具の注意点は?

Q. こたつに入ってばかりで乾燥するせいかフケが増えました。

A. 皮膚病の可能性がなければ、保湿のスキンケアをしてあげましょう。

発疹や脱毛など、フケ以外に皮膚の異常は見られませんか?
皮膚病の可能性がなければ、こたつによる乾燥が原因かもしれませんね。
その場合には、ブラッシングや保湿機能のあるシャンプーやトリートメントでスキンケアをしてあげましょう。
また、高齢犬や病気の犬が長時間こたつに入ったままのときは、時々 様子を見てあげてください。

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Q. ストーブやヒーターから離れないのですが、やけどをしませんか?

A. カイロやヒーターは低温やけどに注意して。ストーブやコードには事故防止のためのガードを。

ペットヒーターや使い捨てカイロなどに、長時間 直接体を密着させていると、低温やけどをすることがあります。 熱くても逃げ場がない狭いハウスの中、動きが鈍くなっている高齢犬や病気の犬などはとくに注意が必要です。カイロやヒーターは、タオルでくるむなどの配慮を。
ストーブに近づきすぎて、被毛を焦がしてしまうケースも時々見られます。ストーブを倒せば火事にもなりかねませんから、暖房器具の周りは柵などでガードしましょう。
また、コードはかじって感電すると肺水腫や口の中のやけど、ショック状態を起こすこともあります。いたずら盛りの子犬がいるお宅なら、コードカバーで覆うなどの対策をしてください。

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Q. 冬は寒そうなので排泄は室内でさせたほうがいいでしょうか?

A. 排泄物の観察は病気発見のカギ!子犬のときから室内でトイレをする習慣を。

季節に関係なく、マナーの面からも健康管理の面からも、 室内で排泄させる習慣をつけるべきだと思います。
排便・排尿の仕方、色、におい、量など、排泄物の観察は、病気発見のうえで非常に重要です。
とくにおしっこは、土の上でしたら色も量もわかりません。
成犬になってからのトイレトレーニングは時間がかかって大変ですので、できるだけ子犬のときから習慣づけましょう。

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