「育休明けの転職はマナー違反」

このような風潮が確実にある一方、育休明けに転職せざるを得ないワーママがいるのも事実です。

子どもが生まれ働き方を見直すのは当然なのに、育休明けに転職しづらい状況に二の足を踏んでいる…。

そこで今回は、育休明けの転職の現状にフォーカス。

▼この記事で分かること
  • 育休明けに転職が難しいと言われる理由
  • 育休明けの転職準備を始める時期
  • 育休明けに転職したワーママの体験談
  • 育休明けの転職におすすめの企業
  • 育休明けのワーママにおすすめの転職エージェント

など、育休中の人はもちろん、出産を控えるワーママにも役立つ情報をまとめました。

この記事を読んで頂ければ、育休中の転職手順が手に取るように分かります。

働き方を模索しているワーママは、是非最後までお読み下さい。

1.育休明けの転職は「悪」なのか?

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

皆さんご存じのように、【育休明けの転職はマナー違反】というイメージが強いです。

事実、

  • 育休手当をもらっているのに、復帰後すぐに辞めるなんてズルイ。
  • 他人の妊娠に振り回されて、怒りすら湧いてくる!
  • 育休明けで2人目妊娠なんて、無計画過ぎる。

このような不満を抱く人も少なくありません。

しかし、育休明けの退職は違法ではありません。

『PRIME』より引用23.jpg
(画像=『PRIME』より引用,男女共同参画白|左記を元に独自作成)

【出産後も働き続けたい】と考える女性が、30年前(1992年)と比較して約40%も増えた今、ライフイベントに合わせて働き方を柔軟に変えるのは労働者の権利です

自己都合の転職が「マナー違反」のように扱われるのは、【独身者や子どもがいない人】にしわ寄せがくる社会構造にも問題があります。

あなたがだけの責任ではないのです。

2.育休明けの転職は「難しい」と言われる理由

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

育休明けの転職は労働者の権利ですが、簡単ではありません。

なぜ育休明けの転職が難しいのか?4つの理由をみていきましょう。

(1)転職活動がしにくい

育休明けの転職活動はとにかく大変。

  • 昼間は仕事
  • 帰宅後は赤ちゃんの世話や家事に追われる
  • きょうだい児がいる場合はその世話もある

など、復帰直後のワーママはやることが尽きません。

復帰後は仕事と家事・育児の両立だけで精一杯。転職活動をするのは相当ハードです。

もし運よく採用されたなら、【新たな仕事を覚える】というミッションも追加されます。

子どもとの時間を確保したくて転職したのに、逆に忙しくなった!」というケースもあるため注意しましょう。

(2)時短勤務や有給が使えないケースあり

  • 時短勤務は入社1年未満では適応されない
  • 有給は勤続半年以上でないと取得できない

このような企業が大変多いことをご存じでしょうか?

「転職しなければ、時短勤務や有休が使えたのに…。」と後悔しても時すでに遅し。

最も時短勤務を利用したい時期に、それが叶わない事態が発生してしまうのです。

育休明けに転職する時には、就業規則の確認を忘れないようにして下さい。

(3)子どもの保育園に影響がでることも

育休取得後に転職してしまうと、保育園の内定が取り消されるケースがあります。(自治体による)

勤務時間・日数などが保育園内定時と大きく変わり、保育園入所の「優先順位」がガクンと下がることがあるのです。

せっかく採用されても、保育園の内定が取り消されては元も子もありません!育休取得後に転職する時には、住んでいる自治体の規則をよく確認しましょう。

(4)収入が減る可能性もある

育休明けに限らず、転職後に年収が上がるとは限りません。

特に、「子どものため」を考えて転職する時は要注意。

  • 時短勤務
  • 在宅勤務可能週休3日

など、条件にこだわり過ぎるあまり、正社員になれないケースが多々あります。そうなれば、必然的に収入が下がってしまいますよね。

子どもが小さいうちは【収入<育児】という人は気にする必要はありませんが、一定の収入を確保したい人は慎重にならなければいけません。