3.ユリ科以外の危険な植物とその症状
ユリ科以外にも、猫にとって危険な植物はさまざまあります。
サトイモ科
全体的に注意が必要ですが、特に茎と葉に「シュウ酸カルシウム結晶」という危険な成分が多く含まれています。
食べてしまうと口の中を刺激し、いろいろな症状を引き起こします。
◆サトイモ科の植物例
- ボトス
- カラジューム
- ディフェンバキア
- モンステラ
~症状~
口内のかゆみ、よだれ、嘔吐、気道閉塞、痙攣など
ナス科
ナス科の植物に多く含まれる「アルカロイド」が、猫にとって危険な成分。
葉や茎、根に多く含まれ、完熟したものよりも未熟な果実の方が、その危険性は高いと言われています。
◆ナス科の植物例
- ホオズキ
- チョウセンアサガオ
- ペチュニア
- トウガラシ
~症状~
下痢、嘔吐、ふらつき、散瞳(瞳孔が過度に大きくなる)、発熱、痙攣など
ツツジ科
ツツジ科の植物には「グラヤノトキシン」という有毒成分が含まれています。それは花や葉はもちろん蜜にまで及ぶもので、摂取すると、神経系や循環器系に障害を起こすことがあります。
◆ツツジ科の植物例
- ドウダンツツジ
- アザレア
- シャクナゲ
- サツキ
~症状~
嘔吐、下痢、不整脈、運動失調、痙攣、昏睡など
キンポウゲ科
葉と茎に「アルカロイド」を多く含み、毒性植物として有名なトリカブトもこの科の植物の一つです。
◆キンポウゲ科の植物例
- キンポウゲ
- アネモネ
- クリスマスローズ
- デルフィニウム
- オダマキ
- ラナンキュラス
~症状~
皮膚のかぶれ、嘔吐、血便、胃腸炎、心臓麻痺など
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