8.【登別市】登別地獄谷
現在も噴煙を上げている活火山の日和(ひより)山がかつて噴火したときにできた爆裂噴火口跡。その面積は11haにものぼるそう。今でも湧出口や噴気孔からは多数の水蒸気が立ち上っており、泡を立てて煮えたぎっている様が地獄のようであることからこの名前がついたとか。
豊富な湯量と多種類の泉質を持つ登別温泉の泉源地でもありますが、地獄谷の恩恵は温泉のみならず、紅葉の美しさにも定評があります。温泉地らしい硫黄の匂いとともに真っ赤に染まった紅葉が楽しめるのは地獄谷ならではと言えるでしょう。
<カメラマン ワンポイント アドバイス>
むき出しの噴火口跡と背景の紅葉といった静と動のコントラストが楽しめるスポットです。手前に紅葉した植物を絡めて撮ると、味わい深い写真が撮れるでしょう。
- 〔札幌中心部より道央自動車道利用約108km・1時間37分〕
- 例年の紅葉見頃:10月中旬〜下旬
9.【登別市】新登別大橋
登別川を真下に望む渓谷に架かる全長240m・高さ120mのアーチ橋。陸地にあるアーチ橋としては道内でも最大規模の大橋です。橋のたもとには駐車場と展望台があるので、車を停めてゆっくりと眺望を楽しむことができます。
大橋には歩道があるので、歩いて橋の中央まで行くことができます。深い谷底を見下ろすように鑑賞できる紅葉スポットは珍しいので、高所が苦手でない方はぜひ橋を歩いてみてください。横断する際は車の往来にも十分気をつけて。
<カメラマン ワンポイント アドバイス>
かなり深い渓谷になっているので、川を挟んだ左右どちらかが日陰となり強い影ができてしまいます。撮影するなら太陽が真上にある正午頃を狙うと良いでしょう。
- 〔札幌中心部より道央自動車道利用約105km・1時間35分〕
- 例年の紅葉見頃:10月中旬〜下旬
10.【京極町】ふきだし公園
名水の郷として知られる京極町のふきだし公園。蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山に降った雨や雪解け水などが地下に浸透し、数十年の歳月をかけて湧出しています。その美味しさは札幌からわざわざ毎週水を汲みに来るコーヒー専門店があるほど。名水とともに四季折々の自然が楽しめるスポットとして道民に広く親しまれています。
公園の敷地内には道の駅やキャンプ場、レストランに温泉施設などが併設。羊蹄山の麓で紅葉を満喫した後は日帰り温泉を楽しんだり道の駅で買い物をしたりと、何度も足を運びたくなる充実した観光名所です。
<カメラマン ワンポイント アドバイス>
道の駅の裏手に名水が流れ込んでいる池があり、風の無い日にはこの池に羊蹄山が映りこむ「逆さ羊蹄」が期待できます。午後からは逆光になってしまうので午前中に狙いましょう。
- 〔札幌中心部より約78km・1時間50分〕
- 例年の紅葉見頃:10月中旬〜下旬
11.【蘭越町】大湯沼
ニセコ湯本温泉郷の泉源地となっている大湯沼。登別にも同名の沼がありますが、ニセコの方が小規模で、その分硫黄の匂いや立ち上る湯気の様子などを間近に感じることができます。沼の周囲は散策路が巡らされているので、歩いて一周することが可能。
来る途中に通る道道66号線は「ニセコパノラマライン」と呼ばれており、道内屈指の絶景スポットになっています。紅葉の美しさも格別。標高が高く、一足早く紅葉シーズンが始まりますが、大湯沼の周囲は暖かいので緑が残っているという、珍しい光景が見られます。
<カメラマン ワンポイント アドバイス>
標高の高いところにある紅葉スポットなので早めに見頃を迎えます。札幌市内の気温に関係なく、暖かい服装で出かけるとゆっくりと散策を楽しめるでしょう。パノラマラインの絶景と合わせて楽しんでください。
- 〔札幌中心部より約106km・2時間37分〕
- 例年の紅葉見頃:10月上旬〜下旬
12.【共和町】神仙沼
海抜750mを越える高原にある沼。ニセコ周辺には大小様々な沼が数多く点在していますが、なかでも最も美しく神聖な雰囲気漂う場所が、ここ神仙沼です。凜と澄んだ空気と、空の青さを映し出した沼の静けさは季節を問わず一度は訪れて欲しいスポットです。
沼の周辺には木道が整備されているので、ゆっくりと散策してみるのがオススメ。周囲のニセコ山系の景色もさることながら、足下に咲いている珍しい高山植物など、自然を満喫できるでしょう。
<カメラマン ワンポイント アドバイス>
大湯沼同様、標高の高いところにあるので時期と服装に気をつけてください。大湯沼とは約10kmほどしか離れていません。中山峠を越えてくるルートなら、先に大湯沼を回ってから神仙沼へ向かうのがスムーズです。
- 〔札幌中心部より約115km・3時間〕
- 例年の紅葉見頃:10月上旬〜中旬
13.【黒松内町】歌才(うたさい)ブナ林
ブナの北限地として知られる黒松内町。町内にいくつかあるブナ林のなかでも歌才ブナ林は国の天然記念物の指定を受けたり、北海道遺産の1つに選ばれるなど、学術的にも貴重な価値が認められています。市街地からわずか2kmの距離に、樹高約30m・幹の直径約1mという巨木の数々は、見応えも十分です。
ブナ林の中には往復4km、およそ2時間の散策路がありますが、登山初心者や小さなお子様には容易ではないと思われますので、入口付近で紅葉を楽しむか、あるいは車を停めた歌才ブナ林駐車公園でゆっくり過ごすのが良いでしょう。
<カメラマン ワンポイント アドバイス>
ブナの木はとても大きいので木の幹に寄り添うように下から煽り気味に撮ります。その際、逆光気味にカメラを向けると葉が透けて透明感のある写真に仕上がります。
- 〔札幌中心部より約140km・3時間16分〕
- 例年の紅葉見頃:10月中旬〜下旬
おわりに
紅葉は朝晩の冷え込みが厳しく、日中気温が上がるほど、色鮮やかになるのだそうです。
札幌から日帰り圏内ということで13カ所をご紹介しましたが、すぐ近くに良い温泉郷があるところばかりですので、泊まって楽しむ紅葉もぜひ検討してみてください!札幌中心部からの距離と時間は、MAPアプリと経験値から算出したおおよその数値です。旅の参考にどうぞ。
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