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2019/12/13

「つみたてNISA」と「一般NISA」切り替えの2つの注意点

(写真=PIXTA)
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非課税で運用できる「NISA(ニーサ)」には、「つみたてNISA」と「一般NISA」の2つがあり、私たちはどちらか好きな方に切り替えながら選ぶことができます。NISAの切り替えルールは少し仕組みが複雑ですが、しっかり確認しておけば、よりNISAを有効に使うことができます。NISAの切り替えの注意点を2つに絞り、仕組みを確認しておきましょう。

つみたてNISAと一般NISAの違い

(写真=PIXTA)

つみたてNISAも一般NISAも、運用益が非課税になる点は共通です。通常だと利益に約2割の税金が掛かってしまいますから、税負担がなくなるメリットは共通してあります。また解約も自由にできます。

一方、投資金額の上限や期間、商品などに違いがあります。
 
  つみたてNISA 一般NISA
投資できる金額 40万円/年 120万円/年
非課税期間 20年間 5年間
投資できる年 2037年まで 2023年まで
投資できる商品 投資信託のみ 投資信託、株式
投資タイミング 選べない
(積立て方式のみ)
選べる

選択肢が多い一般NISA

一般NISAはつみたてNISAより4年早く、2014年からスタートしました。年間120万円まで株式か投資信託に投資ができ、その利益が非課税になる制度です。

非課税になる期間は5年間で、その間の配当や分配金、最後に売却したときの利益が非課税になります。

つみたてNISAは年間40万円まで、投資できるのは一部の投資信託で、株式に投資することはできません。また、投資タイミングを選ぶこともできず、定期的に投資する「積み立て投資」のみです。

一般NISAは投資タイミングを自分で選べますし、債券以外であれば原則自由に商品を選べます。より選択肢が多いのは一般NISAといえるでしょう。

非課税期間が長いつみたてNISA

つみたてNISAは2018年からスタートし、一般NISAを投資経験の少ない若い世代向けにしたものだとイメージしてください。

年間投資可能額は40万円に減額し、投資方法も積み立て投資に限定しました。「時間の分散」を利用することでよりリスクを下げた運用ができるような狙いがあります。

投資可能な投資信託は買付手数料無料、保有中のコストも一定以下のものに絞り、銘柄分析のハードルが高い投資初心者への配慮もなされました。

つみたてNISA最大のメリットは、非課税期間が一般NISAより4倍も長い20年であることです。若い世代が複利のメリットも受けながらゆっくり資産形成できるような制度になっているのです。

つみたてNISAと一般NISAの切り替えって?

(写真=PIXTA)

2つのNISAはどちらか1つを選択

NISA口座は1人1口座までしか持つことができず、2つのNISAを同じ年に同時に利用することはできません。

1年に1回毎年変更できる

つみたてNISAと一般NISAは1年に1回変更することができます。切り替えには細かいルールがありますので注意が必要ですが、「まだそれぞれの口座を利用する前なら変更できる」と覚えておきましょう。

金融機関の変更もできる

NISAの切り替えは金融機関の変更も可能です。それぞれの口座を利用する前なら、金融機関を変更することができます。

年内に切り替えができなくなる2つの条件

(写真=PIXTA)

条件①NISA口座をすでに利用している

上述しましたが、すでにどちらかのNISA口座を利用してしまうとその年は変更ができません。

NISAの切り替えは、NISA口座の利用前に判断しましょう。特につみたてNISAの場合は自動的に買ってしまうので、早めに切り替えの判断をすることが大切です。

条件②10月以降になってしまう

まだNISA口座を利用していないとしても、切り替えの手続きが10月以降になってしまうと年内の切り替えができなくなってしまう可能性があります。証券会社によっては年内のNISA切り替え手続きに期限を設けており、その多くは9月末としているからです。

なお、年内の切り替えができなくても翌年分の切り替えは可能です。各証券会社のNISA切り替え手続きのスケジュールを確認し、期限内に手続きを終えるようにしましょう。

非課税期間が残っている内に切り替えても大丈夫?

NISAを切り替えても非課税期間は続く

NISAを切り替えても、すでにNISAで買った商品の非課税期間はそのまま続きます。たとえば、2019年に一般NISAで買った分は2024年末まで非課税期間が続き、2019年につみたてNISAで買った分は2038年まで非課税期間が続きます。

切り替えるのはあくまで新たな投資枠で、すでにNISAで買った分が非課税でなくなるわけではありません。

一般NISAのロールオーバーにも対応できる

一般NISAの場合、5年間の非課税期間が終了した翌年に一般NISAの枠があれば、その翌年の非課税期間を利用し延長することが可能です。これを「ロールオーバー」といいます。

途中でつみたてNISAを利用していても、一般NISAの非課税期間が終了するタイミングで一般NISAへ切り替えればロールオーバーに対応することができます。

「つみたてNISAへ切り替えたいけどロールオーバーが…」と心配している方も、タイミングさえ間違えなければ切り替えても大丈夫です。

切り替えルールに注意しNISAを有効に活用しましょう

2つのNISAは毎年どちらか選択することができます。「まとまった資金ができたから、一般NISAにしたい」という方や「やっぱりつみたてNISAで長期投資したい」という方も、条件を満たせば切り替えることができます。自分の投資計画に応じ、また、NISAの切り替えルールに従ってNISAを最大限利用するようにしましょう。

文・若山卓也(ファイナンシャルプランナー)

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