LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAは投資初心者向けの少額非課税制度です。今回は、身近なSNSであるLINE内に公式アカウントをもつ、「LINE証券」の積立ニーサのサービス内容に加え、メリットやデメリット、他の証券会社との違いについても比較解説します。LINEで口座を開くための参考にしてください。

この記事でわかること
  • LINE証券の積立ニーサ対象商品は人気銘柄9本のみ
  • LINE証券なら運営コストゼロの「野村スリーゼロ先進国株式投信」に投資できる
  • つみたてNISAの手続きをすべてスマホで完結できる
  • LINE証券の積立ニーサは1,000円未満の積立金額を設定できない
  • LINE証券のつみたてNISAは現金を直接入金できない

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目次

  1. LINE証券の積立NISAとは?
    1. そもそもつみたてNISAとは?
  2. LINE証券で積立NISAを開始するメリット7つ
    1. 1.対象商品が厳選されているので銘柄を選びやすい
    2. 2.運用コストがゼロの野村スリーゼロ先進国株式投信を買える
    3. 3.LINEポイントを投資に利用できる
    4. 4.積立NISAの手続きをすべてスマホで完結できる
    5. 5.1年間に負担した運用コストの通知をLINEで受け取ることができる
    6. 6.口座開設手続き後、最短翌営業日から取引できる
    7. 7.積立NISA以外でも、人気企業の株を「いちかぶ」単位で購入できる
  3. LINE証券の積立NISAの9つのデメリット
    1. 1.積立NISAの対象銘柄が少ない
    2. 2.商品購入の際の引き落とし方法の選択肢が少ない
    3. 3.投資に使用するLINEポイント数を指定できない
    4. 4.積立NISAと特定口座で、同じファンドを積立てることはできない
    5. 5.スマホの操作に不慣れな方は利用しにくい
    6. 6.一般ニーサやジュニアNISAに対応していない
    7. 7.1,000円未満の積立金額は設定できない
    8. 8.特定口座と積立NISAの積立投資全体の設定金額上限は1カ月10万円まで
    9. 9.積立NISAを設定しているときは信用取引口座を開設できない
  4. LINE証券の積立NISAが向いている人、向いていない人
    1. こんな人はLINE証券のつみたてNISAが向いている
    2. こんな人はLINE証券のつみたてNISAが向いていない
  5. LINE証券で総合口座を開設する流れ
    1. ①「無料口座開設」ボタンを押します
    2. ②「LINE証券」ボタンを選択し、「LINEアカウントでログイン」ボタンを押してログイン
    3. ③ LINEアカウントでログインを押し、画面が変わったら認証番号で本人確認
    4. ④ LINE証券総合ログイン画面が表示されたら、注意事項を読んで「許可する」ボタンをタップ
    5. ⑤ LINE証券の口座開設のスタート画面が表示されたら、「はじめる」ボタンをタップ
    6. ⑥ 確認事項チェック
    7. ⑦ 個人情報と証券口座に関する質問に答える
    8. ⑧ 本人情報の確認
    9. ⑨ 携帯電話番号の入力
    10. ⑩ マイナンバー確認
    11. ⑪ 本人写真の提出
    12. ⑫ 暗証番号の設定
    13. ⑬ 口座開設の申込受付完了
    14. ⑭ 審査完了後、取引開始
  6. LINE証券で積立NISAを始めるには?
    1. 積立NISA口座開設のための要件
  7. つみたてNISA口座の開設手順
    1. ①積立ニーサ口座開設の意思確認に回答する、またはサービスメニューから「つみたてNISA」をクリックして、次に進みます
    2. ② 下部に表示されている「最短3分でかんたん申込!つみたてNISA口座開設へ」を押します
    3. ③ 暗証番号入力画面が表示されたらアカウントの暗証番号を入力して、LINE証券サイトにログインします
    4. ④ LINE証券の積立ニーサ口座約款が表示されるので、内容を確認の上、同意する場合は、下部に表示されている「上記内容を確認・同意してつぎへ」を押します
    5. ⑤ 今回、NISA口座開設がはじめてか、過去に開設したことがあるのかを選択して、「つぎへ」を押します
    6. ⑥ 複数の本人確認書類が提示されるので、一つを選びます
    7. ⑦ 選んだ本人確認書類をスマホのカメラで撮影・アップロードしてから、下部に表示されている「つみたてNISA口座開設を申込む」を押します
    8. ⑧ 積立ニーサ口座開設の申込み手続きが完了しました
  8. LINE証券でおすすめの積立NISA銘柄5選
    1. おすすめ銘柄① コスト削減効果No.1、ゼロコストファンドの「野村スリーゼロ先進国株式投信」
    2. おすすめ銘柄② 低コストで定番人気のファンド「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」
    3. おすすめ銘柄③ 世界中に分散投資できる「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」
    4. おすすめ銘柄④ 投資先は北米とヨーロッパ中心の先進国、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」
    5. おすすめ銘柄⑤ TOPIX構成銘柄に分散投資できる「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」
  9. SBI証券・楽天証券と比較! LINE証券で積立ニーサ口座を選ぶポイントは?
    1. SBI証券と比較
    2. 楽天証券と比較
  10. LINE証券で積立NISAとiDeCoを併用してさらにお得に
    1. iDeCo=個人型確定拠出年金とは?
  11. LINE証券における積立NISA以外のサービスや機能は?
    1. サービス① 「いちかぶ(単元未満株)」サービスの充実度が業界トップクラス
    2. サービス② 現金や株の購入代金プレゼントキャンペーンが多い
  12. LINE証券の口コミ
    1. LINE証券のよい口コミ
    2. LINE証券のよくない口コミ
  13. LINE証券で積立NISAを始めるについてのQ&A

LINE証券の積立NISAとは?

LINE証券の積立ニーサでは、日本人がもっとも多く利用するSNS「LINE」を使って節税しながら毎月1,000円から投資信託の自動積立ができます。

銀行やネット証券でわざわざ口座開設しなくても、スマホにあるLINEアプリで口座を開設して投資を始められる気軽さが最大の魅力です。

そもそもつみたてNISAとは?

積立ニーサは、2018年1月から始まった、投資初心者や幅広い年代の人に向けた国の少額非課税制度です。

少額から投資ができる「長期、積立、分散投資」を特徴とした制度で、金融庁が厳正な基準で選定した213本(2022年7月現在)の投資信託やETFの中から、取扱業者が独自の基準で選んだ銘柄に投資します。

つみたてNISAの概要
対象年齢 ・日本在住
・口座開設年の属する1月1日時点で20歳以上
・成年年齢の引き下げにより、2023年1月1日以降は18歳以上
口座開設可能数 1人につき1口座
・積立ニーサと一般NISAのどちらか一方を選択
・1年単位で変更可能
非課税になる利益 投資信託の運用益
・譲渡益(※1)
・分配金
非課税期間 最長20年間(途中解約も可能)
1年間の非課税投資枠 最大40万円
口座開設可能期限 2042年まで
最低投資額 100円から(取扱業者によって異なる)
積立頻度 毎日、毎週、毎月(取扱業者によって異なる)
対象商品 国が定めた長期投資に適した投資信託やETF
(主要ネット証券では、ETFは除外)※2
口座を開設できる場所 証券会社(総合証券、ネット証券)、銀行
販売・解約手数料 ・対象銘柄はすべて販売手数料ゼロ
・解約手数料は取扱業者によって異なる
信託報酬 低コスト、種類別に一定水準以下 ※3
ロールオーバー
(非課税期間の延長)
不可
つみたてNISAで保有する資産は、非課税期間満了と同時に解約する、
あるいは特定口座や一般口座に移管しなければならない
参考:金融庁
※1 投資信託の譲渡益=(売却時の基準価額×口数)-(買付時の基準価額×口数)
※2 つみたてNISA対象商品の選定基準
・販売手数料がゼロ(ノーロード)
・信託報酬が一定水準以下(国内株インデックス型投信は0.5%、)
・信託期間が無期限、または20年以上
・分配頻度が毎月でないこと(元本の増幅を促すため)
・ヘッジ目的(価格変動リスクを回避するための取引)の場合を除いて、デリバティブ取引(先物、スワップ、オプションなど)を行っていないこと
※3 指定投資信託の信託報酬(年率)
・国内株インデックス型投信:上限0.5%以下、平均0.255%
・国内外インデックス型投信:上限0.75%以下、平均0.31%

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LINE証券で積立NISAを開始するメリット7つ

1.LINE証券で積立ニーサを始めるには?
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主に投資初心者向けに制度設計された積立ニーサですが、LINE証券でつみたてNISAを取引するとメリットが7つあります。

1.対象商品が厳選されているので銘柄を選びやすい

LINE証券の積立ニーサ対象銘柄は9本に厳選されています。

この9本は、主要ネット証券でも人気の高い「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」や、信託報酬が安く、騰落率も好調な「eMAXIS Slim先進国株式インデックス」など、独自の基準で選定したおすすめの投資信託ばかりです。

投資が初めてで、銘柄の選び方がわからなくても、LINE証券の積立ニーサなら、どの銘柄を選んでも失敗は少ないでしょう。
近藤真理(ファイナンシャルプランナー)

2.運用コストがゼロの野村スリーゼロ先進国株式投信を買える

つみたてNISAの対象商品は、運用コストの低い銘柄ばかりです。LINE証券の積立ニーサなら、その中でも最安コストの「野村スリーゼロ先進国株式投信」に投資できます。

国内最大の資産運用会社である野村アセットマネジメントが、積立ニーサ専用として2020年3月16日に設定した新しいファンドです。

運用手数料(信託報酬)は0%(2030年12月31日まで。2031年1月1日以降は年税込0.11%を予定)で業界最安です。つみたてNISAなので、購入時手数料は0円、信託財産留保額(解約時にかかる手数料)もかかりません。
参考:野村アセットマネジメント「野村スリーゼロ先進国株式投信」投資信託説明書
参考:野村アセットマネジメント「野村スリーゼロ先進国株式投信」

3.LINEポイントを投資に利用できる

LINEポイントは、関連サービスの利用、公式アカウントの友だち追加、動画視聴などで貯められる独自のポイントです。LINEスタンプや着せかえの支払いに使用できるため、利用したことのあるユーザーも少なくないでしょう。

このポイントは、LINE証券の積立ニーサの買付にも利用できます。ポイントが貯まりやすい人は、ポイントを無駄なく投資に充てることができます。

4.積立NISAの手続きをすべてスマホで完結できる

LINE証券は、口座開設から取引まですべての操作をスマホ(公式アカウント内)だけで完結できるスマホ専用証券です。そのため、積立ニーサを取引するときも、銘柄選びから買付、解約まで、すべての手順がスマホだけで完結します。

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5.1年間に負担した運用コストの通知をLINEで受け取ることができる

1年間に負担したつみたてNISAの運用コスト(信託報酬の概算金額)は、法令で通知が義務付けられています。この通知はLINEアカウントで受け取るので、金額の確認も簡単です。

6.口座開設手続き後、最短翌営業日から取引できる

LINE証券の口座開設は、スマホで本人確認も完結できる「かんたん本人確認」を採用しているので、面倒な書類の提出がなく簡単です。しかも、最短で翌営業日から取引開始できます。

7.積立NISA以外でも、人気企業の株を「いちかぶ」単位で購入できる

積立ニーサを始めるにあたって、LINE証券で証券口座を開設します。口座開設後は、国内有名企業の株やETFを1株単位(「いちかぶ」、単元未満株)で購入できます。

通常、国内株式は100株単位で取引するため、まとまった資金が必要ですが、「いちかぶ」サービスを利用すれば、資金が少ない人でも有名企業の株主になれます。
こちらは直接つみたてNISAに関することではありませんが、投資に興味のある人には大きなメリットでしょう。

「つみたて」設定時に、LINEポイントを利用するにチェックを入れることで、貯めたLINEポイント1ポイント=1円として利用することが可能です。LINE Payなどで貯めたポイントを「つみたてNISA」での投資に利用できます。
(引用元:PR TIMES|LINE証券|LINE証券、「つみたてNISA」の提供を開始

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LINE証券の積立NISAの9つのデメリット

2.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=fuelle編集部)

スマホ専用のLINE証券は手軽に取引できる反面、デメリットもあります。積立ニーサの利用に際しては使い勝手など、以下のような9つの制約があります。

1.積立NISAの対象銘柄が少ない

積立ニーサの対象銘柄は、LINE証券が独自の基準で厳選した9本だけです。たくさんの選択肢の中から、自分の投資方針にピッタリ合った銘柄を選びたい人にとっては、選択肢の少なさはデメリットとなるでしょう。

2.商品購入の際の引き落とし方法の選択肢が少ない

つみたてNISAを含め商品を購入する際の引落方法は以下の3つです。

・LINE Pay残高からの引き落とし
・LINE Pay残高に登録されている銀行口座からの引き落とし(デビット支払い)
・LINEポイント(保有ポイント全量支払いのみ)

※LINE Payとはスマホの電子決済サービスのこと

ネットワークバンキングや銀行振込、口座振替には対応していないため、LINE PayかLINEポイントを用意しておく必要があります。

3.投資に使用するLINEポイント数を指定できない

つみたてNISA買付時の決済に使用できるLINEポイントは、取引ルールで、保有するポイントの全量を使用することが定められています。ポイントの数量を指定して使用することができないので、不便さを感じるかもしれません。

4.積立NISAと特定口座で、同じファンドを積立てることはできない

LINE証券の取引ルールによって、同一の投資信託を、積立ニーサ(非課税口座)と特定口座(源泉徴収される課税口座)の両方で積立設定することはできません。投信積立は必ず、積立ニーサか特定口座のどちらか一方を選んで行う必要があります。

5.スマホの操作に不慣れな方は利用しにくい

スマホを日常的に使う若年層の方には該当しませんが、連絡手段やインターネットの利用が主にPCやガラケーである場合は、スマホだけですべての手続きや取引が完結するLINE証券は使いにいと感じるかもしれません。

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6.一般ニーサやジュニアNISAに対応していない

LINE証券で対応しているニーサ口座は積立ニーサだけです。

一般ニーサで非課税の株取引をしたい、翌年以降に一般ニーサに切り替える可能性がある、ジュニアNISAを開設する見込みがある(※)といった方には、LINE証券は不向きです。
※ジュニアNISAは2024年以降に廃止されるため、新規購入は2023年末までに限られる

7.1,000円未満の積立金額は設定できない

取引ルールでは、LINE証券の積立ニーサの積立単位は1,000円以上1円単位で、毎月第1営業日に自動買付が行われます。1回(1ヵ月)の積立で1,000円未満の積立金額を設定できないことを覚えておきましょう。

この場合、月33,000円までしか積み立てられず、1年で4,000円分非課税枠が余ってしまうことになり、つみたてNISAの非課税枠40万円を使い切ることができません。

8.特定口座と積立NISAの積立投資全体の設定金額上限は1カ月10万円まで

特定口座(源泉徴収ありの課税口座)で買い付ける積立投資の月々の設定金額と、積立ニーサを利用する月々の設定金額の合計は10万円までです。あわせて10万円を超えるつみたて設定はできません。

9.積立NISAを設定しているときは信用取引口座を開設できない

LINE証券では信用取引サービスも提供しているので、口座を開設すれば信用取引ができます。

ただし、積立ニーサや特定口座の積立投資でつみたて設定中は、信用取引口座を開設できないため、信用取引はできません。逆に、信用取引口座を開設していると、つみたて設定ができないので、つみたてNISAを始める際には、信用取引口座を閉鎖する必要があります。

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LINE証券の積立NISAが向いている人、向いていない人

3.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=LINE証券より抜粋)

LINE証券はスマホ専用証券なので、インターネットで取引できる証券会社の中でも、取引ルールに独特な点やルールがあります。ここで、LINE証券の積立ニーサが向いている人と向いていない人をまとめておきましょう。

こんな人はLINE証券のつみたてNISAが向いている

LINE証券の積立ニーサが向いているのは以下のような人です。

・LINEを使い慣れている人
・LINE Payに抵抗のない人
・LINEポイントが貯まりやすい人
・投資初心者の人
・将来に向けて資産形成したい人
・投資信託の選び方がわからない人
・投資信託を選ぶ時間がない人
・投資資金が少ない人
・コツコツ貯めることが苦にならならい人
・手間のかかることが好きではない人

LINE証券のつみたてNISAにもっとも便利さを感じるのは、日頃からLINEを多用して、アプリに搭載されている機能を使いこなしている人であるのは間違いないでしょう。

投資が初めての人や資産形成を考えている人、投資資金が少ない人でも、LINEユーザーであればハードルが低くなり、積立ニーサも始めやすいでしょう。

こんな人はLINE証券のつみたてNISAが向いていない

一方、LINE証券の積立ニーサが向いていないのは以下のような人です。

・あまりLINEを使わない人
・スマホを使ったキャッシュレス決済に抵抗がある人
・自分で銘柄分析をしながら投資先を探したい人
・コツコツ貯める積立投資よりも、少しでも大きなリターンを狙いたい人
・資金的に余裕があるので、投資資金や投資商品に制限を設けたくない人
・国内株や米国株、ETFを非課税で取引したい人

LINEやそれに関連する機能を滅多に使わない人はおそらく、LINE証券のつみたてNISAの便利さを実感できないでしょう。

すでに投資経験がある人やまとまった余裕資金がある人、あるいは投資にこだわりのある人も、LINE証券の積立ニーサを選ぶメリットはあまりないかもしれません。

より多くのリターンを得たい人や、非課税で株式取引したい人には、積立ニーサではなく一般NISAのほうが適しているので、他の証券会社を選んだほうがよいでしょう。
近藤真理(ファイナンシャルプランナー)

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LINE証券で総合口座を開設する流れ

4.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=LINE証券より抜粋)

積立ニーサをスタートするには、まずLINE証券の総合口座を開設しなければなりません。申し込みから開設までの流れを、実際の画面も添えて、わかりやすく解説します。

①「無料口座開設」ボタンを押します

5.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像はLINE証券より抜粋、あるいは筆者加筆による-以下、同様-)

②「LINE証券」ボタンを選択し、「LINEアカウントでログイン」ボタンを押してログイン

6.LINE証券で積立NISAを始めるには?

③ LINEアカウントでログインを押し、画面が変わったら認証番号で本人確認

7.LINE証券で積立NISAを始めるには?

④ LINE証券総合ログイン画面が表示されたら、注意事項を読んで「許可する」ボタンをタップ

8.LINE証券で積立NISAを始めるには?

⑤ LINE証券の口座開設のスタート画面が表示されたら、「はじめる」ボタンをタップ

LINE FX口座を同時に開設しない場合は「LINE FXも一緒に申し込む」のチェックを外します。

9.LINE証券で積立NISAを始めるには?

⑥ 確認事項チェック

利用規約同意画面が表示されたら、「LINE証券口座開設関連書面集」を読んで、同意する場合は、下部の「上記の内容を確認し同意する」にチェックマークを付けて、「OK」を押します。

10.LINE証券で積立NISAを始めるには?

⑦ 個人情報と証券口座に関する質問に答える

個人情報と証券口座に関するすべての質問に対して、該当する項目にチェックマークを付けます。6問すべてに回答したら、下部の「OK」を押します。

11.LINE証券で積立NISAを始めるには?

(証券口座に関する質問3問)

12.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=fuelle編集部)

⑧ 本人情報の確認

本人情報入力画面が表示されたら、姓名、生年月日、性別、住所などの個人情報を入力します。ページの最後まで入力したら、「入力内容を確認する」をクリックして、入力内容をチェックします。間違いがなかったら、「上記内容にて、こちらの内容で申し込みます。」の「こちら」をクリックします。

13.LINE証券で積立NISAを始めるには?

-省略-

14.LINE証券で積立NISAを始めるには?

⑨ 携帯電話番号の入力

認証のため、電話番号の入力を求められます(SMSで認証コードが送られてくるので、スマートフォンの電話番号を入力します)。SMSで通知された認証コードを受け取ったら、「SMSで認証コードを送る」を押して、認証コードを返信します。

15.LINE証券で積立NISAを始めるには?

⑩ マイナンバー確認

マイナンバーの提出画面が表示されます。マイナンバー個人番号カード、マイナンバー通知カード、住民票を使った提出方法の中から都合の良い方法を選択して、名称部分をクリックします。

「マイナンバー個人番号カード(表面、裏面)」をアップロードして、スマホの自撮り画像で本人確認する方法(かんたん本人確認)は、最短翌営業日から取引できるのでおすすめです。
16.LINE証券で積立NISAを始めるには?
17.LINE証券で積立NISAを始めるには?

マイナンバー個人番号カードを選んだ場合

表面と裏面のアップロードが完了したら、画面下部にある「OK」バーを押します。

※1.通信環境が悪い、端末のメモリ不足などの理由により、画像のアップロードができないことがあります。その場合は、Wi-Fiなどの安定した通信環境で再接続する、あるいはLINE以外のアプリを停止またはアンインストールする、メモリ管理アプリなどをオフにすると、画像のアップロードができるようになります。
※2.さまざまな対処方法を試しても、マイナンバーのアップロードに失敗する場合は、翌日改めてマイナンバーのアップロードを試みるか、マイナンバー関連書類を後日郵送してください。

参考:LINE証券

18.LINE証券で積立NISAを始めるには?

⑪ 本人写真の提出

外部サイト(株式会社Liquid)に移り、スマホによる自撮り撮影を行います。スマホカメラを使って、顔の正面静止画や、首振り動画を自撮りして送信すると、すでに提出されている写真付き本人確認書類の写真と照合され、本人確認が完了します。

⑫ 暗証番号の設定

6桁の暗証番号を設定、入力したら、下部の「再入力へ進む」を押します。画面が変わったら、再度6桁の暗証番号を入力します。

19.LINE証券で積立NISAを始めるには?
6桁の暗証番号は初回ログインの際に必要になるので、忘れないようにしてください。

⑬ 口座開設の申込受付完了

⑫が完了すると口座開設の申込受付完了画面が表示されます。

20.LINE証券で積立NISAを始めるには?

⑭ 審査完了後、取引開始

LINE証券での審査結果を待ちます。口座開設完了通知が届いたら、簡単なアンケートに回答すると、取引を開始できます。

かんたん本人確認の場合

最短で翌営業日で、LINE証券から口座開設完了のメッセージが届きます。

21.LINE証券で積立NISAを始めるには?

本人確認書類の提出が郵送の場合

口座開設完了通知が郵便ハガキとLINEメッセージで届きます。

22.LINE証券で積立NISAを始めるには?

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LINE証券で積立NISAを始めるには?

23.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=fuelle編集部)

LINE証券口座を開設し、入金を済ませて取引できるようになると、いよいよ積立ニーサ口座を開設できます。ここでは、LINE証券口座を開設済みの人向けに、積立ニーサ口座開設のための要件や手順などを説明します。

積立NISA口座開設のための要件

非課税口座であるつみたてNISAは、証券会社を通して、税務署への取引状況の申告が義務付けられています。そのため、積立ニーサ口座を開設するには、以下の条件が満たされているかを確認しなければなりません。

他の証券会社にニーサ口座を保有していないこと

NISA口座は1人につき、1口座しか保有(非課税枠に新規投資できること)できないので、複数の証券会社で同時に2つ以上の積立ニーサ口座を開設することはできません。別の証券会社でそれぞれ”一般”と”つみたて”を開設することも、同じ証券会社で一般NISAと積立ニーサを同時に稼働させることもできないルールです。

すでに他の証券会社で一般ニーサあるいは積立ニーサ口座を開設して取引がある場合、翌年の1月1日から、LINE証券で新たに積立ニーサを始めたい方は、10月以降に、現在、ニーサ口座を開設している証券会社から、他社へのNISA口座変更手続きに必要な「勘定廃止通知書」を取り寄せて手続きしておきましょう。
参考:SBI証券「よくある質問」

本人確認書類を提出できるか

つみたてNISA口座の開設には本人確認書類の提出が必要です。なお、本人確認書類の姓名、住所、生年月日は、LINE証券口座開設時に登録したものと同じである必要があります。以下の本人確認書類のうちいずれか1点を手元に準備してから、積立ニーサ口座の開設手続きを始めましょう。

・運転免許証
・健康保険証
・住民票の写し
・マイナンバーカード

LINE証券の総合口座を開設していること

LINE証券でつみたてNISA口座を開設するには、LINE証券の総合口座が開設済みでなければなりません。積立ニーサを始める際には、念のため、LINE証券に口座が開設されていることを確認しておきましょう。

信用取引口座を開設していないこと

LINE証券では、つみたて設定と信用取引口座を併用することはできません。積立ニーサも積立設定による取引の一種なので、つみたてNISAで積立投資が行われているときは、信用取引口座を開設できません。

積立ニーサ口座を開設するまでに信用取引を行っていた場合は、信用取引口座を閉鎖してから手続きをします。

LINE証券口座を開設したばかりの投資初心者の方は、投資経験を積んでも、つみたてNISAで積立投資しているうちは信用取引ができないことを覚えておいてください。

信用取引とは、一定の保証金(委託保証金)を証券会社に担保として預け、保証金の数倍の金額の株式取引ができる制度のことです。少ない元手で大きな利益をあげる可能性があるとともに、通常の株式取引では行えない「売り」からの取引が行えるので、下落局面でも利益を得る可能性があり、投資機会が増えるということが大きな特徴です。保証金は現金だけでなく、株や債券などの有価証券も担保として利用することができます。
引用:SMBC日興証券「初めてでもわかりやすい用語集」

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つみたてNISA口座の開設手順

24.LINE証券で積立ニーサを始めるには?
(画像=LINE証券より抜粋)

つみたてNISA口座を開設する手順を、実際の画像も添えて解説します。

①積立ニーサ口座開設の意思確認に回答する、またはサービスメニューから「つみたてNISA」をクリックして、次に進みます

LINE証券口座の開設完了通知を受取り、アンケート回答後、初めてログインすると、表示画面上で「つづけて つみたてNISA口座を開設しますか?」と問われます。

引き続き、積立ニーサ口座の開設申込を行う場合は、下部の「つぎへ」を押します。

25.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像はLINE証券より抜粋-以下、同様-)

初回ログインを行ったのちに、あらためてLINE証券取引サイトにログインして、サービスメニューから「つみたてNISA」を選んで、口座開設手続きをすることもできます。

26.LINE証券で積立NISAを始めるには?

② 下部に表示されている「最短3分でかんたん申込!つみたてNISA口座開設へ」を押します

27.LINE証券で積立NISAを始めるには?

③ 暗証番号入力画面が表示されたらアカウントの暗証番号を入力して、LINE証券サイトにログインします

28.LINE証券で積立NISAを始めるには?

④ LINE証券の積立ニーサ口座約款が表示されるので、内容を確認の上、同意する場合は、下部に表示されている「上記内容を確認・同意してつぎへ」を押します

29.LINE証券で積立NISAを始めるには?

⑤ 今回、NISA口座開設がはじめてか、過去に開設したことがあるのかを選択して、「つぎへ」を押します

30.LINE証券で積立NISAを始めるには?

⑥ 複数の本人確認書類が提示されるので、一つを選びます

31.LINE証券で積立NISAを始めるには?
32.LINE証券で積立NISAを始めるには?

⑦ 選んだ本人確認書類をスマホのカメラで撮影・アップロードしてから、下部に表示されている「つみたてNISA口座開設を申込む」を押します

【マイナンバー個人番号カードを選んだ場合】

33.LINE証券で積立NISAを始めるには?

⑧ 積立ニーサ口座開設の申込み手続きが完了しました

34.LINE証券で積立NISAを始めるには?

税務署で積立ニーサ口座開設のための審査が開始されます。審査完了まで1~2週間程度かかります。審査が完了すると、LINE公式アカウントで審査完了通知が届きます。

積立ニーサ口座の開設が完了したら、銘柄を選択して積立を設定して積立ニーサを始めてみましょう。
近藤真理(ファイナンシャルプランナー)

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LINE証券でおすすめの積立NISA銘柄5選

35.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=fuelle編集部)

初めての投資、あるいは初めての積立投資信託では、どのような銘柄を選ぶできかわからないことも少なくありません。そこで、LINE証券のつみたてNISA対象銘柄9本の中から、特徴的なファンドを計5本、ピックアップして紹介します。

おすすめ銘柄① コスト削減効果No.1、ゼロコストファンドの「野村スリーゼロ先進国株式投信」

【ファンド概要】(2022年8月5日現在)
ファンド名 野村スリーゼロ先進国株式投信
運用会社 野村アセットマネジメント
連動指数 MSCI-KOKUSAI指数
(円換算ベース、為替ヘッジなし)
基準価額 1万9,320円
騰落率(設定来) 91.07%
総資産総額 47億 7,200万円
信託報酬 なし
信託財産留保額 なし
設定日 2020年3月16日
参考:野村證券
参考:LINE証券

【設定来の基準価額チャート】(2020年3月16日~2022年8月2日)

36.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=野村証券より抜粋)
唯一無二のゼロコストファンド、LINE証券だから購入できる

「野村スリーゼロ先進国株式投信」は、LINE証券と野村証券だけで販売されている、積立ニーサ専用ファンドです。

つみたてNISA対象銘柄はすべて買付時手数料が0円で、信託報酬(管理手数料)も低いものばかりですが、その中でも野村スリーゼロ先進国株式投信は、買付手数料、信託報酬(※)、信託財産留保額(投資信託解約時に発生する手数料)の3つすべてがゼロです。さらにニーサならではの所得税非課税という、他では類を見ないゼロコストファンドです。
※信託報酬は2030年12月31日まで0円、2031年1月1日以降は税込0.11%以内を予定しています。

日本を除く先進国株式が投資対象であり、価格下落リスクや地政学的リスクが比較的小さいのが特徴です。投資先は日本を除く先進国ですが、そのうち6割以上が米国株式なので、将来の成長も期待できます。

できるだけコストを抑えて、利益を最大化したい方におすすめするファンドです。

おすすめ銘柄② 低コストで定番人気のファンド「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」

【ファンド概要】(2022年8月5日現在)
ファンド名 eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
運用会社 三菱UFJ国際投信
連動指数 S&P500指数
(配当込み、円換算ベース、為替ヘッジなし)
基準価額 1万9,491円
騰落率(設定来) 79.95%
総資産総額 1兆4,053億5,800万円
信託報酬 年率0.0968%(税込)
信託財産留保額 なし
設定日 2018年7月3日

【直近3年間の基準価額チャート】(2019年8月5日~2022年8月1日)

37.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=三菱UFJ国際投信より抜粋)
S&P500に連動する、低コストブランドの定番人気ファンド

三菱UFJ国際投信が設定、運用する低コストブランド、「eMAXIS Slim」シリーズのファンドです。米国のS&P500指数に構成する米国株に分散投資できます。

年率0.0968%(税込)という業界最安水準の低い信託報酬ながら、S&P500指数同様の好調なパフォーマンスを維持しています。純資産総額が1兆円を超えており、国内トップクラスの規模のファンドです。

主要ネット証券のつみたてNISA(または積立投信)売買代金ランキングで常時上位にランクインするほど、幅広い投資家から人気の高いファンドです。

おすすめ銘柄③ 世界中に分散投資できる「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」

【ファンド概要】(2022年8月4日現在)
ファンド名 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
運用会社 三菱UFJ国際投信
連動指数 ・MSCIコクサイ・インデックス
(配当込み、円換算ベース)
・MSCIエマージング・マーケット・インデックス
(配当込み、円換算ベース)
・MSCIジャパン・インデックス
(配当込み) ・為替ヘッジなし
基準価額 1万6,877円
騰落率(設定来) 55.77%
総資産総額 6,259億4,800万円
信託報酬 年率0.1144%(税込)
信託財産留保額 なし
設定日 2018年10月31日

【直近3年間の基準価額チャート】(2019年8月5日~2022年8月1日)

38.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=[三菱UFJ国際投信](https://emaxis.jp/fund/253425.htmlより抜粋)
世界中の株式に投資できる究極の分散投資

3種類の株価指数のパフォーマンスに複合的に連動するように運用されているファンドです。先進国株式、新興国株式、日本株式が投資対象になっており、実質的に世界中の国の株式をカバーしています。

三菱UFJ国際投信の低コストインデックスファンドブランド、「eMAXIS Slim」シリーズの一つなので、信託報酬は年率0.1144%(税込)と低めです。世界中に分散投資して、投資リスクを最小化したい人におすすめします。

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おすすめ銘柄④ 投資先は北米とヨーロッパ中心の先進国、「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」

【ファンド概要】(2022年8月4日現在)
ファンド名 eMAXIS Slim先進国株式インデックス
運用会社 三菱UFJ国際投信
連動指数 MSCIコクサイ・インデックス
(配当込み、円換算ベース、為替ヘッジなし)
基準価額 2万130円
騰落率(設定来) 62.63%
総資産総額 3,562億4,400万円
信託報酬 年率0.1023%(税込)
信託財産留保額 なし
設定日 2017年2月27日

【直近3年間の基準価額チャート】(2019年8月5日~2022年8月1日)

39.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=三菱UFJ国際投信
日本を除く世界の先進国株式に投資する

三菱UFJ国際投信の低コストファンドのひとつです。投資対象は先進国株式であり、国別では米国が73.5%、英国が4.5%、カナダが3.8%、フランスが3.3%など、北米とヨーロッパの先進国が中心になっています。信託報酬は年率0.1023%(税込)で低く抑えられています。

投資リスクの少ない先進国株式を投資対象としながら、投資国を増やして資産分散を図りたい場合に選びたいファンドです。

おすすめ銘柄⑤ TOPIX構成銘柄に分散投資できる「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」

【ファンド概要】(2022年8月5日現在)
ファンド名 eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)
運用会社 三菱UFJ国際投信
連動指数 TOPIX
基準価額 1万4,023円
騰落率(設定来) 62.63%
総資産総額 531億7,100万円
信託報酬 年率0.154%(税込)
信託財産留保額 なし
設定日 2017年2月27日

【直近3年間の基準価額チャート】(2019年8月5日~2022年8月1日)

40.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=三菱UFJ国際投信より抜粋)
国内の優良銘柄に幅広く分散投資できる

eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)は、TOPIXに連動するように運用されています。

「TOPIX」は東京証券取引所に上場する銘柄で構成される株価指数です。日経平均株価の構成銘柄が225銘柄であるのに対して、TOPIXの構成銘柄は原則として東証上場全銘柄なので、日本の株式市場全体の値動きをより適切に反映する株価指数とみなされています。

日本の株式市場を代表する東証上場銘柄に幅広く分散投資したい方には、TOPIXに連動するeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)が適しています。
近藤真理(ファイナンシャルプランナー)

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SBI証券・楽天証券と比較! LINE証券で積立ニーサ口座を選ぶポイントは?

41.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISAは国が設けた少額投資非課税制度ですが、積立ニーサ口座を開設する証券会社によって、対象銘柄や取扱銘柄数、付随するサービスなどが異なります。

LINE証券とネット証券2トップ(SBI証券と楽天証券)とを比較しながら、どのような視点で積立ニーサ口座を選ぶとよいかポイントを解説します。

SBI証券と比較

ネット証券最大手のSBI証券とLINE証券のつみたてNISA口座を、複数の側面から比較してみましょう。

【SBI証券とLINE証券のつみたてNISA口座の比較】(2022年8月5日現在)
SBI証券 LINE証券
対象銘柄数 183銘柄 9銘柄
最低投資金額 100円 1,000円
つみたてNISA
口座開設申込から
取引開始までの期間
・税務署審査完了前の仮開設制度あり
・口座開設申込から最短2営業日
・口座開設申込から
税務署審査完了まで1~2週間
保有投信による
ポイント還元
・Tポイント
・Pontaポイント
・dポイント
月間平均保有金額の最大0.2%
(一部銘柄は最大0.25%)
なし
入金方法 ・銀行口座自動引落
・ネットワークバンキング
・即時入金サービス
・口座振込
・LINE Pay残高
・LINE Pay銀行口座引き落とし
ポイント投資 投資信託の積立買付は不可
(つみたてNISAを含む)
LINEポイント使用可
(全量支払いのみ)
出金方法 銀行振込 ・LINE Pay
・銀行口座へ出金
クレカ積立 三井住友カードによるクレカ決済
(要登録)
なし
クレカ積立の
ポイント還元率
決済額の最大2%のVポイント付与
(付与率はカードの種類によって異なる)
なし
積立頻度 ・毎日(毎営業日)
・毎週
・毎月
※クレカ積立は毎週積立のみ
毎月のみ
ホームページ 公式サイト 公式サイト
参考:LINE証券
参考:SBI証券

LINE証券の方が優れている点は?

サービスの優劣は、利用者の主観によるところが大きいですが、今回は、投資初心者の視点から、積立ニーサの使い勝手が良いと感じる点を挙げてみましょう。

対象銘柄数が9銘柄に絞り込まれている
投資初心者で銘柄の検索方法や選択基準がわからない人にとっては、厳選された選択肢の中から選ぶほうが手軽で失敗が少なくなります。

LINEポイントをつみたてNISAの定期買付の引き落としに使用できる
保有するLINEポイントを1度に全量使わなければならないという制約はありますが、積立ニーサの定期買付に使用できます。LINE関連サービスを頻繁に利用する人はポイントがたくさん貯まります。投資初心者は、投資に現金を充てることに不安を感じることもあるので、ポイント投資ができると気楽です。

LINE証券がSBI証券と比較して劣る点は?

投資初心者、あるいは一般的なユーザーの立場で、つみたてNISAでの取引に関して、SBI証券に比べてデメリットとなる点も確認しておきます。

現金を直接入金することができない
LINE証券で積立ニーサの定期買付時の決済方法は3つです。

・LINE Pay残高
・LINE Payに登録している銀行口座から引き落とし
・LINEポイント

銀行口座から毎月直接引き落とす選択肢があったほうが都合のよい人もいるかもしれません。

クレカ積立サービスがない
クレカ積立ができると、毎月のクレジットカードの決済金額に応じてポイントが付与されます。定期積立できる上に、ポイントも貯められるお得なサービスがないのは残念です。

SBI証券でつみたてNISAを始める
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楽天証券と比較

ネット証券No.2で、近年口座開設数を大幅に拡大している楽天証券が提供する積立ニーサのサービス内容と比較します。

【楽天証券とLINE証券のつみたてNISA口座の比較】(2022年8月3日現在)
楽天証券 LINE証券
対象銘柄数 181銘柄
(そのうち2本はIFA専用ファンド)
9銘柄
最低投資金額 100円 1,000円
つみたてNISA
口座開設申込から
取引開始までの期間
税務署審査完了前でも、
楽天証券の審査完了後から取引可能
・口座開設申込から
税務署審査完了まで1~2週間
保有投信による
ポイント還元
楽天ポイント
(月間時点の残高で、一定の
残高を達成ごとに10~500ポイント)
なし
入金方法 ・銀行口座自動引落
・証券口座から引落
・楽天キャッシュ
(チャージ額0.5%のポイント還元)
・LINE Pay残高
・LINE Pay銀行口座引き落とし
ポイント投資 楽天ポイントまたは
楽天証券ポイントのポイント投資が可能
LINEポイント使用可
(全量支払いのみ)
出金方法 銀行振込 ・LINE Pay
・銀行口座へ出金
クレカ積立 決済額の0.2%のポイント付与 なし
クレカ積立の
ポイント還元率
決済額の最大2%のVポイント付与
(付与率はカードの種類によって異なる)
なし
積立頻度 ・毎日(毎営業日)
・毎月(ボーナス設定あり)
毎月のみ
ホームページ 公式サイト 公式サイト
参考:LINE証券
参考:楽天証券

LINE証券の方が優れている点

投資初心者、あるいはLINEユーザーの立場に立って、LINE証券の積立ニーサにメリットを感じるのは以下の点でしょう。

銘柄数が絞り込まれている
SBI証券の場合と同様に、銘柄を選択する手間と時間が大幅に節約できます。選択基準がわからなくても、優良な銘柄に積立投資ができます。

LINEポイントやLINE Payを活用できる
LINEのヘビーユーザーであれば、LINEポイントも貯まりやすく、LINE Payによる出入金にも抵抗がないので使い勝手がよく感じるでしょう。

LINE証券が楽天証券と比較して劣る点は?

楽天経済圏とLINE経済圏、どちらが生活に密着しているかによって、便利さの感じ方が異なります。

楽天証券のほうが決済手段やポイントサービスが充実している
つみたてNISAの引き落としでも、楽天は通常の銀行口座引き落としに加えて、証券口座引き落とし、楽天キャッシュ、楽天カード、楽天ポイント投資の中から選ぶことができます。あらゆる決済方法や取引場面でポイントも付与されるので、主に楽天経済圏で生活している人には楽天のほうが便利です。

楽天の積立ニーサのポイント投資のほうが使いやすい
LINE証券でもポイント投資ができますが、保有する全量を使用することになります。それに対して、楽天では全量はもちろんのこと、毎日、毎月決まった額ずつポイント投資する設定もできます。

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つみたてNISAのおすすめ証券会社
2022年12月時点
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
会社名 SBI証券 楽天証券 auカブコム証券 マネックス証券 松井証券 SMBC日興証券 大和証券 野村證券 みずほ証券 SBIネオトレード証券
取扱銘柄数 185本 183本 178本 157本 178本 158本 22本 7本 3本 1本
最低投資金額 100円 100円 100円 100円 100円 1,000円 100円 1,000円 1,000円 100円
積立コース 毎月
毎週
毎日
毎月
毎日
毎月 毎月
毎日
毎月
毎日
毎月 毎月/毎週/毎日/隔月/3ヵ月ごと/4ヵ月ごと/6ヵ月ごと 毎月 毎月 毎月
ポイント還元 Tポイント
dポイント

Pontaポイント
JALマイル
Vポイント
楽天ポイント Pontaポイント マネックスポイント 松井証券ポイント dポイント
クレジット
カード決済
ポイント還元率
三井住友カード
0.5%(※1)
楽天カード
1%または0.2%
(※2)
au PAYカード
1%
マネックスカード
1.1%
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※1.三井住友カードの一般カード。一部のカードは1%または2%
※2.100円につき1ポイントまたは500円につき1ポイント
※ランキング根拠はこちら

LINE証券で積立NISAとiDeCoを併用してさらにお得に

42.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=fuelle編集部)

LINE証券ではiDeCoも取り扱っています。

LINE証券のiDeCoの運営管理機関は、証券業界最大手で、歴史と実績のある野村證券なので、商品のラインアップから資産管理まで、委託するのも安心です。iDeCoの運営コストである運営管理手数料も業界最低水準の0円なので、貴重な利益を温存できます。

LINE証券のつみたてNISAとiDeCoを併用することで、よりいっそう大きな節税効果が得られ、将来に向けて着実に資産を形成していけるでしょう。

iDeCo=個人型確定拠出年金とは?

確定給付企業年金(DB)、厚生年金基金、企業型確定拠出年金(DC)と並ぶ、確定拠出型の企業年金の一種です。公的年金に上乗せする私的な年金として位置付けられています。

60歳未満の公的年金の加入者自身が運営管理機関(金融機関)に申し込み、自分で投資する銘柄を選んで一定額ずつ積立てて、将来の年金として運用・資産形成します。
参考:企業年金連合会「企業年金制度」

iDeCoには以下のような特徴があります。

・国が指定した金融商品の中から、運営管理機関各社が選定し、提供する商品が投資対象
・長期投資向きの商品ラインアップ
・毎年の掛け金は全額所得控除になるので、所得税や住民税の節税になる
・運用益は非課税
・受取りは原則60歳以降
・一括受取りで「退職所得控除」、分割受け取りで「公的年金等控除」を受けられるので、さらなる節税ができる

iDeCoは公的年金の一種なので、受取りは原則60歳以降です。そのため、途中で解約することはできませんが、節税効果が非常に大きく、老後資金を着実に形成できる制度です。

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LINE証券における積立NISA以外のサービスや機能は?

43.LINE証券で積立NISAを始めるには?
(画像=fuelle編集部)

つみたてNISA以外にも、LINE証券提供するサービスは便利でユニークです。ここではお得なサービスを一部紹介します。

サービス① 「いちかぶ(単元未満株)」サービスの充実度が業界トップクラス

株取引は、100株単位であることが一般的です。単元株(100株単位)の株取引だと、高額な資金が必要になりますが、LINE証券のイチ押しサービスである「いちかぶ」なら、1株単位で株を店頭取引(LINE証券との取引)で購入できます。

「いちかぶ」サービスは、以下のような業界トップクラスのサービスを提供しています。

・単元未満株取引では、業界一取扱銘柄数が多い(2022年4月28日現在)
・業界で唯一、夜9時までならリアルタイムで約定できる
・日中取引の取引コスト(スプレッド)は業界最安水準

参考:LINE証券

値がさ株のファーストリテイリング<9983>やオリエンタルランド<4661>の株を1株購入すれば、株主として1株分の配当金を受け取ることもできます。

値がさ株(値嵩株)とは、1単元当たりの株価の水準が高い銘柄のことをいいます。
引用:SMBC日興証券「初めてでもわかりやすい用語集」

サービス② 現金や株の購入代金プレゼントキャンペーンが多い

LINE証券は、現金や株式購入代金プレゼントなどのキャンペーンを多数展開しています。余裕資金が少なくても、キャンペーンに参加することで、投資資金を獲得することも可能です。

新規口座開設時は、簡単なアンケートに答えるだけで1,000円相当の株購入代金を受け取ることができます。それを元手に、対象銘柄から好きな株を購入できる仕組みです。(2022年8月現在)

LINEの公式アカウントでは、現金プレゼントなどのキャンペーンが頻繁にアナウンスされているので、積極的にエントリーして資金を確保し、どんどん投資にトライするのもよいでしょう。
近藤真理(ファイナンシャルプランナー)

LINE証券の口コミ

実際にLINE証券で口座を開設した人の口コミを集めました。「初心者向けで分かりやすい」「気軽に利用できる」などのポジティブな声が多く聞かれました。一方で、「取扱銘柄数が少ない」「上級者向けではない」などの評価もありました。

LINE証券のよい口コミ

1株から買えて初心者向き

1単元ではなく1株ずつ売買できる「いちかぶ」も取り扱っています。手軽に購入可能で利益がマイナスに転じても精神的なダメージが少なく余裕を持ってできます。またLINEポイントで投資ができます。ポイント自体、友達追加やLINEショッピングの経由でためられるので、お金をかけなくても投資が可能です。

20代・女性

簡単に操作できる

LINE証券のメリットはまず、その操作性です。誰でも直感的に操作できるUIのため、サクサクと取引ができます。分かりやすいので、初心者向けです。また、お得なキャンペーンをよく開催してくれているので、そのようなチャンスに合わせて取引するとお得です。

30代・男性

お気軽投資

LINEという普段使っているアプリから始められるので、投資の世界にエントリーするにはとてもいい証券口座だと思います。また、1株から買えるなど、少額で無理なく始められるので、バイト代の一部を投資に回せるなど学生でも始めやすいと思います。

30代・男性

LINE証券のよくない口コミ

手数料はやや高めかも

LINE証券では「いちかぶ」しかやっていませんが、取引時間は単元数で買うより制約があります。指値もできないので、成行で売らなければなりません。日中に空いている時間がないと自分の売りたいタイミングで売るのは難しいかなと思います。商売なので仕方がないですが、やはり単元数で買うより「いちかぶ」のほうが手数料は割高になります。

20代・女性

熟練者向けではない

初心者など、投資に慣れていない方には使いやすいのですが、実際にはメリットが少ないと思います。手数料が取られますし、その額が初心者には不明瞭で分かりづらいです。また、以前はキャンペーンも多かったのですが、ある程度ユーザーを囲ったためか現在はお得なキャンペーンは少ないです。

30代・男性

プロのスペックではない

誰でも気軽に少額で投資を始められる反面、ファンダメンタルやテクニカルといった、投資の世界のディープな指標を扱えません。それらを実装するとなると、それなりの設備投資が必要であるため、今のシステムでは不可能かもしれません。しかし、それが可能であれば、初級者から上級者まで楽しめると思います。

30代・男性

出典:口コミ=fuelle編集部がクラウドワークスで調査

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LINE証券で積立NISAを始めるについてのQ&A

制度の概要や取引ルール、メリットやデメリットについておさらいしておきましょう。

LINE証券は積立NISAをいつ開始した?
2022年2月8日にサービスを開始しました。2021年5月から「LINEのiDeCo」の提供を先行開始しており、順調に加入者を伸ばしていました。これを受けて、20代から30代の資産形成層もしくは投資未経験者層に対して、新たな資産形成機会を提供するため積立ニーササービスを開始しました。

LINE証券の積立NISAの年間非課税枠はいくらから?
積立ニーサは国が定めた少額非課税制度です。利用する金融機関にかかわらず、年間非課税枠 40万円、非課税期間 最長20年間、合計非課税枠は800万円という条件は一律です。

LINE証券は積立ニーサと一般NISAを併用できる?
ニーサ口座は1年間につき、1人1口座しか持てません。LINE証券で積立ニーサ口座を開いたら、その年中は、他の証券会社で”一般口座”も”つみたて口座”も開設できません。

LINE証券の積立NISAの買付日はいつ?
毎月第1営業日が購入注文日です。

LINE証券、積立NISAの変更や解除(解約)の締め切りはいつ?
つみたて設定の変更や解除は毎月20日が締切日で、翌月の購入注文日から反映されます。21日以降に変更や解除を行った場合は、翌々月の購入注文日から変更や解除されます。

LINE証券で積立NISAを始めるメリットは?
LINE Payを入金(引き落とし)または出金に使えることや、LINEポイントで積立ニーサの購入ができることは大きなメリットになります。LINE証券と野村證券の積立ニーサでしか取り扱われていない信託報酬ゼロ円の「野村スリーゼロ先進国株式投信」を購入できるのも魅力です。

LINE証券で積立NISAを始めるデメリットは?
支払い(引き落とし)方法がLINE PayとLINEポイントに限られることです。クレカ積立ができないこともデメリットの一つに挙げられるでしょう。

LINE証券の積立NISAはSBI証券や楽天証券と比べてどこが違う?
20代から30代の資産形成層や投資未経験層に特化したサービスとして設計されています。スマホに特化したサービスを展開しており、若年層の日常に密着したアプリを使うことで7投資を身近に感じられるスキームがSBI証券や楽天証券との最大の違いです。さらに、対象銘柄をもっとも良質な投資信託9本に絞り込んでいるのも特徴のひとつです。銘柄選択にかかる時間や手間を極力省きながら、リスクを抑えて投資成果を狙うこともできます。

近藤真理
南山大学外国語学部卒業。野村證券の引受部門で勤務後、ビジネス系翻訳や工業系翻訳業務に従事。
2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。

■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者
南山大学外国語学部卒業。野村證券の引受部門で勤務後、ビジネス系翻訳や工業系翻訳業務に従事。
2013年より、総合証券とネット証券を使い分けながら、資産運用を開始。2017年から各種WEBサイトのフリーライターとして活動、現在は経済金融系記事を中心に執筆している。
■保有資格
証券外務員一種、二種
投資診断士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
AFP認定者

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